長きに渡った過酷な戦争も、我が軍の撤退で終わりを告げようとしていた。
そんなある日、私は息子の写真を抱きながら兵舎を片付けていると、突然無線が入ってきた。
敵襲か!!
と思いきや、曹長からのつまらない連絡だった。
「おいお前!狭山に忘れ物してんじゃねぇのか?行けよ。」
「・・・・はい。」
忘れ物は、思い出だった。
今となっては懐かしいヘルメットをかぶり、今となっては懐かしい口調で、持っていたテープレコーダーに記録を吹き込みつつ向かうことにした。
店にダメージを与えたというのは、その店で商品を買ったということであり、
万引きしたということではありません。
まだまだ慣れ親しんだ路が続いている。
燃料補給の前にナイスなファミコンショップ発見!!
目の前にある!!
ミサイルを発射!!
命中!!
店は860のダメージを受けた!!
OK!!コマンダー!!
買ったものはメガCD版の「笑うせぇるすまん」とメガドライブ版の「ラスタンサーガII」であった。
「笑う〜」の方は、まるで「コンパイル版ゆみみみっくす」といった感じで、色数が少ないものの良くアニメーションしてくれる。3話の物語も分岐によるマルチエンディングで、「ゆみみみっくす」よりも楽しめるものになっている。ミニゲームも盛り込まれていて、プレイヤーを飽きさせない。
なるほど確かに説明書の通りだ。またもやコンパイルのいい「仕事」ぶりを見させてもらった。
「ラスタン〜」は、ある人が「落胆サーガ」と言った様に、スゴイ内容だ。
だがBeep!メガドライブ誌でのランキングを知っているので、期待どおりのクソゲーだ。
地味な展開、汚いグラフィック、退屈な音楽、「1」のような狂った音楽の期待を裏切られ、見るところもないようなソダン並(人によっては以下)のゲームだった。
これらを広げながら、東村山で燃料補給を行った。
そして機体は所沢目指して、急発進した。
新所沢にナイスなファミコンショップ発見!!
「メディアヒーロー」というショップは、外見は商店街の一角の古い建物だが、
中にあるものも古くて希少価値のあるものばかりだ。
特に「愛先生のO・SHI・E・TE私の星」は2000年問題に対応していないゲームだと何処かで聞いたことがある。
ファミリーベーシックやディスクシステムなど、ファミコンのゲームが秋葉原より安くたくさんある。
それだけでなくメガドライブやPCエンジン、PC98のゲームもたくさんある。
「ファミコンユーザー必見のお店」と豪語しているだけはあるだろう。
所沢周辺では「ファミコンショップ桃太郎」というグループのお店をよく見かける。 ここはパソコンソフトも置いてあるようで、PC98のゲームなんかも置いてある。 ただHゲームばっかりで、僕の探している「スタークルーザー」はなかなかないようだ。
機体は狭山に向かって走り出し、
やがて狭山市駅を捕らえた。
駅周辺に「アール」という古本屋を発見!!
ロックオン!!
機銃が火を吹いた!!
アールは1280のダメージを受けた。
買ったものは「TECHサターン通信Vol.4」であった。CD-ROM付きである。
TECHサターンの97年2月号がCD-ROMつきで300円だったのでかなり戸惑ったのだが、機体の世話をしてもらったので、そのお礼を含めて買ったわけである。
あまり面白いコンテンツはなかったが、仕方あるまい。
なお、ここに同僚のコードネームAKFの喜びそうな「うさぎ☆大作戦」なるファンロード編集部の本があったが、高いし女子高生がいたので恥ずかしいので買ってやるのをやめた。
さらに機体は国道16号へターン。
ルート16ターボの音楽と共に、エンジンを上げて
突き進む。
そして機体はハードオフ狭山16号店を捉えた。
ロックオン!!
赤い弾道がジャンクコーナーを突き抜ける!!
命中!!
ハードオフ狭山16号店は200のダメージを受けた。
OK!!コマンダー!!
買った物はバトルモンスターズだった。
これはサタマガで登場後すぐにB級作品と呼ばれたものだ。
内容は和製モンスター版モータルコンバットみたいなもので、
実写撮りこみのモンスターを操作する格闘ゲームだ。
もちろんモンスターは人間が仮装したり、人間のモーションを加工したものだ。
ゲームも普通の格闘ゲームとは違い、段差や障害物によるダメージもある。
何故買ったのかというと、これはうちの弟がやっていて笑ったシロモノであったからである。
機体は急旋回し、新狭山駅を捕らえた。
買った物はセガのパッケージイラスト集だった。
そして機体は別の古本屋をレーダーに捕らえた。
ここには昔スペランカーが380円であったが、
さすがにもうなくなっていた。
だが、土産品の茶を途中で買った。
機体は線路を横断し、ビルの隙間をすりぬける。
機体は暗闇を割き、
原住民の助けにより、機体は無事修復できた。
「またこの地に思い出が一つ増えたな・・・。」
もうすぐ故郷に帰る。
これは92年ぐらいの戦闘記録である。
これを読むと当時の事情などが伺える。
なお、同時に竹本泉の「うさぎパラダイス」という本を買った。
コードネームAKFにヒットするかもしれないし、ここまで来たんだ。
せっかくだからと思って買ったのだが、
彼の喜ぶものがないどころか、ヒロインは人参が嫌いという設定だ。
でも、個人的に先生の不思議な思考空間は楽しませてもらった。
さらに、(株)渡辺電気のマンガ「電撃!素浪人」というマンガを買った。
そして珍妙な看板を通過し、
想い出の古本屋をレーダーに捉えた。
ロックオン!!
生体兵器を発射!!
生体兵器が古本屋を取りまいた!!
古本屋は300のダメージを受けた。
OK!!コマンダー!!
古本屋は正面にいる!!
ロックオン!!
機関銃が火を吹いた!!
古本屋は機関銃をかわした。
戦闘規定オーバー!!
両者は戦闘をあきらめた。
日も暮れたので、マンガを探す時間もなかった。
やがて元の道に戻り、所沢の途中で
燃料を補給した。
所沢駅を横断。
そのとき!!敵のミサイルが急速接近!!
機体は18のダメージを受けた!!
エンジンが暴走!!
機体を不時着させ、修理を試みた!!
彼らには多大な感謝の意を送りたい!!
OK!!コマンダー!!
どれも攻撃が命中せず、
基地に戻った。
しかしこの地から離れるのも悲しい。
Treasure:マイコンBASICマガジン(\100)
得た所は狭山市駅付近の古本屋だ。
積載量が気になったが、さほどでもなかった。
こんなのを見せたら真っ二つにされてしまう。
100円と安い値段で買った本だが、なかなかゲーマーの心をつつくようで面白かった。
しかし、ゲームもマンガの中では単なる素材でしかない。
それよりもくの一「お電」の「殺したいまでの愛くるしさ」が面白かった。
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