Travel & Treasure


今回の冒険
Date:2000.2.9
To:津田沼
Distance:約100km

Travel:冒険男爵 〜クソゲー編〜

ここだけの話だが、最終回というのはウソである。作者は一仕事終えたので、ちょっとだけ暇ができたのである。

ここだけの話だが、千葉県にトクジローというゲームショップがある。ここはやや高めだが、品揃えがよいのである。

もう一つここだけの話だが、作者は東京在住の??才である。彼の行動原理は好奇心、これのみである。

作者の夢の中で、すでに他界してしまった胡林博士がこう語りかけた。
「部員の為に、彼らに合ったゲームを探してくるのじゃ」
彼らというのは、AKFさんKGRさんであることは言うまでもない。
彼らに合ったゲームとは、それぞれ「うさゲー」「ねこゲー」であることも言うまでもない。
「どうしてオレが?」と思いつつ、作者は旅立つことにした。
習志野在住の津田沼さんなら何か知っているかもしれない。そう思い目的地は習志野市に決定した。

昔ドンがサンハートを探していたときは上空を飛んでいただろうが、作者の乗り物は自転車だった。
必死に甲州街道を走っていく作者。
実は7時ぐらいに出発したので、どこも寄れる場所はなかった。
ただダラリと下を向いた背広の群れが、こっちの気配に気付かずにゆっくりと流れている。
この群れは昔ドンが新宿キッドと対決したという、新宿新都庁では5倍ぐらいに膨れ上がっていた。
相変わらずこっちの気配は感じないようだったが、ベルで群れを裂くようなことはできなかった。

そのまま国道20号線を走っていた。皇居が左側に見える。
朝の皇居の周りにはランニングをしている人もいた。
ちょっとタクシーに轢かれそうになった。

東京駅に着いた。これから浅草橋に向かい、亀戸をざっと見た後、小岩に着いた。
小岩では、ちょっとゲームセンターでゲームをした。
彩京のデビュー作「戦国エース」だった。
アイテムは取り難かったがなかなか楽しめた。ちょっと卑怯なボスもいたが、難易度はそれほどでもなく、練習すれば先に進めると思える程度だった。
はっきり言って今のゲームよりも面白いと感じてしまった。

また、「しれとこ」というラーメン屋に入った。
中山競馬場の常連そうな二人のおじさんが店員だった。
どちらかと言うと常連客向けのようで、朝11時ぐらいなのにビールを飲んで話しこんでいるおじさん(客)もいた。
ここで限定20個という「中華そば」を頼んだ。
味はまあまあ、6点。
麺が手打ちでいいけど、ちょっとスープがしょっぱいかな。

ついでに、ゲーム屋も見てきた。
ついつい中古で、「10101"スターシップ・ウィル"」というゲームを買ってしまった。780円
中古のつもりで買ったのに、出てきたモノは新品のようで、表面のビニールに伝説の「オススメシール」が貼ってあった。どうやら相当数があるようで、サンプルで置いたものだけが中古のようだ。

オススメシールをみると、オススメの文字の上にメーカー名が書いてあるので、メーカーが出荷するときに貼ったものだとすぐに分かる。文字の下にはSFアドベンチャーRPGと書いてあり、大きさはSFが一番大きい所からすると、SFがメインのようだ。帯を見ると、

闘いの中で、みたものは・・・
●豪華声優陣を起用!
●E島Iゲーム声優に初挑戦!
●○上恭子・E塚○弓・島 ○子
「何なんだ、これは、声優しか売りがないのか?これでは何のゲームだか分からないではないか。」
と思いつつ、これをAKFさんに見せれば、
「E島Iはマジカル○ップンやってたじゃないかぁー!」
とつっこむだろうと考えた。

後ろを見ると、

GAME SYSTEM POINT
◆シューティング
◆RPG
◆アドベンチャー
◆フルボイスシステム
◆リアルサウンド
「スター○スターみたいなゲームかな?」と、期待がこみ上げてくる。

その下には帯で紹介されていた豪華声優陣の顔写真があった。
密かに「○○の順」に並んでいると思いつつ、このゲームのイメージソングが一番右の人が歌っていることが分かりほっとしたようながっかりしたようなヘンな気分になった。

そんなこんなで千葉県に入った。
これまで何度も大きな橋を渡ってきた。
この日は強風注意報が発令されていたようで、向かい風に何度も足止めされた。

市川に入って、ダイエーでちょっとおにぎりを買って、近くのゲーセンを見た。
ゲーセンには、懐かしい「出たな!!ツインビー」が置いてあった。

数年前よくゲーセン巡りをやっていて、デパートのゲームコーナーにこのゲームがあったのを覚えている。 グラディウス、グラディウスII、グラディウスIII、パロディウスだ!をやった後、次にやってたのがコレだった。 これらはすべてテーブル筐体だったため、首がつかれるどころか周りの人に全方位から覗きこまれて、そのためミスることも多かった。このゲームは何と言ってもXEXEXと違ってデモが飛ばせないので、何故か人に見られて恥ずかしかった。

うちの弟と二人でやったこともあったが、すぐパワーアップや合体攻撃でけんかになってしまった。特に2面ボスでは必ずどっちかが全滅していた。

点と点の黒い隙間が見える、緑色のベルが一番このゲームで印象に残っているものだ。

そんな思い出を後に、とある古本屋で、ビック東海「コンフリクト」200円で中古で買った。 箱も説明書も付いていないが、意外なシロモノだった。
またビック東海道のコマを一歩進めた。あとは「突撃!マッチョマン」を買えば全てビック東海のファミコンソフトは揃う。

もう隣の駅は本八幡だ。ここは既にいくつか見ていたので、次のボムファリアを値切って買った思い出の「トクジロー中山店」に向かった。
ここでは、まだ平日の1時だというのに子供が自転車を止めているところを見て、他人の事ながら心配になった。
その後、「スクーン」というゲームを280円で買った。
これは潜水艦が人命救助でパワーアップしつつ戦うシューティングゲームだ。昔、このゲームもスペランカー同様「死んでるようには見えない」ものだったのを覚えている。

そして思い出の西船橋を抜けて、船橋につき、さらに津田沼に向かおうとしている途中で大型ファミコンショップを発見した。 ここが、トクジロー津田沼店であった。
一階が新品、二階が中古のようで、一階には、まさかの「デスクリムゾン」が9800円で置いてあった。 ちゃっかり相場はチェックしている。
一階と二階の間にはファミリートレーナーやファミリーベーシックが積んであり、値段は覚えていないが秋葉原価格よりは安かった。
二階ではサターンはおろか、PCエンジンやPC-FX、メガドライブも結構品物があってビックリした。だがちょっと高くて僕には手に負えそうなものはなかった。

そして津田沼のゲーセンに行った。
もうなくなっているが、ここで「ドラゴンスピリット」をやったのを思い出した。
このゲームはPCエンジン、音楽CDの順に見てきた。 ゲーメストなどではよく簡単だといわれているようだが、やたら自分がデカく感じ、かなり苦戦した。
だが後にX68000版やナムコミュージアムで最終面にたどり着くのにはそんなに時間はかからなかった。

想い出にふけっているうちに自転車が撤去されそうになったので、急いで取り返し、もう疲れたので今きた道を戻ろうとしていた。
気温が下がっていき、風もどんどん強くなる。
そして行徳に抜けていった。

例のスペランカーがIIの方が高いお店に入って見ると、相変わらずIが3980円でIIが7980円で売っていた。 しかもIは2つに増殖していた。
このほかにも高いファミコンソフトはいろいろあったが、逆に180円ぐらいで売られているものもあった。

その先に行って、ペプシのスターウォーズボトルキャップの売買をやっていた「トクジロー行徳店」に行って見たが、期待していた「ビックリマン2000」の売買はなかった。

さらに先に、見落としていた古本屋があった。そこで僕はSFC版の「プリンスオブペルシャ」780円で買った。
メガCD版は散々だったが、これはどうだろう。

南行徳、浦安と来る頃にはすっかり日は落ちていた。空はだんだん紺色になってきた。

そんな中、葛西駅周辺で「クエスト」というゲームショップを発見した。
寄って見ると、これがまたスゴイマニアックなものが置いてあった。「PAXパワーグローブ」が3000円台で売ってたような気がする。もう一つトクジローより易かったプレミアファミコン周辺機器(おそらくファミリーベーシック)があった。こういうお店は大事にしなきゃな、と思った。
ここで、KGRさんが欲しがっていた(と思われる)「ギャラクシーファイト」を買った。ついでにファミコンの下キーのききが悪いのでファミコンのコントローラーも買った。2コンも置いてあることから、これは壊れたファミコンをばらしたものだと分かった。

西葛西駅の、昔「ゴジラ」を買ったお店を見たが、結局欲しいものはなかった。

こうして、東京の晴海通りに戻ってきた。ここは勝鬨橋だ。
確か、昔ドンが謎の機械と戦って、サンハートを手に入れたのがここだったかな。

もう夜7時、築地のすしでも食べようかと思ったが、僕の体はそのような高級嗜好を好まないようだ。 散々迷った末、もうちょっと先に進むことにした。

体が芯まで冷え切ってきた。
結局皇居の道に辿り着いた。やはり昼と夜ではかなり違う。
帰りは渋谷方面から帰ることにした。

たまらないので、渋谷のコンビニでホットミルクティーとメンズポッキーを買って冷えを取り除いて、晩御飯は自宅付近の定食屋でとんかつを食べて帰った。

「あれっ、結局自分のやるゲームばかり買ったような・・・。それに、津田沼さんにも会ってないじゃないか。」


Treasure:GUN NAC(\280)
トクジロー行徳店で偶然手に入れました。一応買い物要素のある、バリバリの縦スクロールシューティングゲームです。
実はコンパイルのゲームで、「背景を壊しまくる」コンパイルらしさが失われているものの、「アイテム取得時に無敵がある」「大味」などは残っています。
少なくともスーパーアレスタの原型であると思っています。

他のシリーズと比べると、自分のショットがなんとなく頼りないように感じてしまいます。それはボムのアイテムがたくさん出るからかも知れません。ボムは4種類あり、パワーアップを気にしなければすぐに20個溜まってしまいます。また、ミスした場合もストックは残り(パワーアップは無くなる)、4個以下の場合は4個になります。
やはりボムでごり押しするような感じもしなくもないですが、実はボムを使うと以下のような欠点が生じます。
●ボム使用中は無敵ではない。
●自分は前に飛ぶの弱いショットしか撃てない(パワーアップのショットが使えない)。
また4種類のボムは、その攻撃範囲や威力がそれぞれ異なっています。
これらより、場面によってはボムを使うと逆にやられやすくなってしまうこともあるのです。これはなかなかなバランスだと思いました。
ただ、ボスに後の面に弱いものがあったり、使える武器使えない武器が出来やすいので、全体としてはそこまでバランスが良いわけではなさそうです。

前述でスーパーアレスタの原型と書きましたが、このゲームはオプション(CONFIG.SYS)が凝っていて、サウンドテストや4段階の難易度の設定の他に、敵の撃ち返しのあり/なしや、処理のスプライト優先/速度優先が選べます。
スーパーアレスタ同様、これをいじらないと面白くないかもしれません。

その他のストーリーやグラフィックなどはとてもコミカルでMSXのディスクステーションみたいに感じました。


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