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ゲーム探検倶楽部ゲームレビュー #285
MOON (PS)

購入金額: 1980円箱説付

ゲーム内容
PSで出た変わったRPG風ゲーム。
敵を倒して経験値稼ぎ、魔法などといった、RPGの王道を真っ向から否定し、RPGにのめり込んでゲームの世界に引きずり込まれた少年が、元の世界に戻るために、モンスターの魂を開放しながら行動範囲を広げ、謎を解き明かしていくゲームになっている。
どちらかといえば、アドベンチャーゲームである。

H.Kuwanoの考察

1.お使いゲーム

本作をプレイする前は、結構前評判が高いゲームだったと記憶しており、期待していました。
やってみたいと言っていたNさんもその評判を聞いていたためと思われます。
しかし、その期待は裏切られました。

まず、本作はRPGと思っていましたが、実際には従来のRPGを否定したゲームになっています。
よく見るとパッケージには「アドベンチャーゲーム」 と思われるような記述が見つかりました。
ゲームの内容としては、歩くだけで体力が減っていく主人公を操作し、モンスターの魂を開放(モンスターの幽霊を捕まえる)してレベルを上げ、行動範囲を広げていくゲームです。
成長する度に行動できる範囲が広がっていくという、何か子供の頃の体験をゲームにしたような感じはいいのですが、逆に言うと、マップをひたすら歩き回るゲームです。
ある意味、これはこれで「RPG」とは言えなくもないのですが、一般的なジャンルとしては「アドベンチャーゲーム」ということでしょうか。

しかも、プレイ中は音楽CDを入手しないとBGMは殆ど鳴りません。
はっきり言って、眠くなります。
そもそも、みんなでプレイするようなゲームではないのですが、メンバーは口々に「眠たい」 と言っていました。
終いには「どこが面白いの?」という声も出る始末。

RPGを否定したつもりが、結局退屈なゲームになってしまう、なんとも皮肉な結果です。

確か当時、とある有名なゲーム雑誌で高評価をつけられていたような気がしました。
しかし、その雑誌はこのゲームの販売元と同じだったような気がしました。
良い前評判はこの雑誌の評価につられたのかもしれません。

 

2.人を選ぶゲーム

本作は、間違いなく人を選びます。
なんか、ICOを思い出しました。

まず、本作をRPGと思ってプレイしてはいけません。
RPGだと思える人は、よほど心の広い人であると思えます。

また、説明書の後半には本作にBGM(?)を提供したミュージシャンの人々が紹介されていますが、(失礼ですが)マイナーで僕は知りませんでした。
「ダーウィン4078」を作ったミュージシャンを知っていたNさんも、知っている人はいなかったようです。
このゲームに関わったミュージシャンのファンは持っていてもいいかと思いましたが、本当のところはどうなんでしょうか。

一方、変わったゲームをプレイしたい人にはいいかもしれません。


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