真・毒物飲料の世界

2007年12月号

ファンタ 謎のフルーツ

購入価格 98円
販売者 コカコーラ
容器

500mlPET

毒点 ★★

無果汁の果汁当てクイズ

今回は「ファンタ 謎のフルーツ」をご紹介します。

ファンタと言えば、フルーツ風味の炭酸飲料としては非常に有名なブランドです。
昔から「オレンジ」と「グレープ」は定番になっており、その他に「レモン」「マスカット」「アップル」などといった期間限定バージョンがあります。
今回紹介する「謎のフルーツ」とは、期間限定バージョンで、二つの味を合わせたものです。

また、ファンタの特徴として、フルーツ味なのに無果汁ということが挙げられます。
こんな味を果汁なしで実現してしまうとは、冷静に考えてみるとすごいことであり、恐いことでもあります。

そう考えていると、これまでのファンタの味にも疑問が浮かんできました。

オレンジ味って、本当のオレンジと比べると、だいぶサッパリすぎないか?
グレープ味って、本当のグレープに比べると、だいぶ甘すぎないか?
これらをオレンジやグレープと思って飲んでいる僕たちは、舌がおかしいんじゃないか?

それはともかく、これまでも、フルーツフレーバーを混ぜ合わせた「フルーツパンチ」や「トロピカルミックス」などは出ていました。
これらは、別にどのフルーツが混ざっていようとはあまり気にもなりませんし、別に人工の味だから風味が出てさえすればそれで良かったのです。
それに、多分一つ一つの味をそのまま混ぜたわけではない(多分そのようにすると化学変化(?)で苦くなったり、味がなくなったりするのではないでしょうか)と思われます。
しかし、今回は味当てクイズ形式になっているため、いやがおうでも味を気にしてしまいます。

本当に2つの味のベースを混ぜたんでしょうか?
それとも2つの味をミックスさせた味に似た、別の味を作ったのでしょうか?
多分2つの味だとしても、果汁100%のジュースで混ぜ合わせたら、きっと同じような味にはならないんだろうな。

飲んでみると、まあ、こんなものかな
炭酸飲料としては普通です。
しかし、これはなんとも例えようのない味で、やたらと香料の風味がして、本当にフルーツフレーバーを混ぜて作っているのかすら疑問に思えてきました。
多分パインとストロベリーかな?
これを一発で当てられるのであれば、かなりファンタ通でしょう。

良くラベルを見ると、「P」「E」「A」「C」「H」の文字があります。
なんだ、一つはここに答えが書いてあるのか…。

 

それにしても、ファンタの位置づけが分からなくなってきました。
数年前に球体が3つ重なったような500mlペットボトルのデザイン(通称団子潰しにくくて仕方がない)に変わりました(それ以前は2007年現在のDrペッパーと同じボトルです)。
また、この次に出たファンタは「アップルを探せ」です。
単に味だけなら「アップル」で十分なのに、「探せ」がついて「ウォーリーを探せ」のように絵から特定の人物を探すようなパッケージデザインになっています。
まるでイラストの方が主役みたいです。
これでは、今回みたいに一回きりで飽きられてしまう可能性が高いです。
無果汁なことで味による勝負が難しくなってしまったのでしょうか。
今後に期待します。

 

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