真・毒物飲料の世界

2006年10月号

スパークリングカフェ

購入価格 50円
販売者 ネスレ
容器 300ml缶
毒点 ★★★★★

歴史は繰り返す

今回は「スパークリングカフェ」を紹介します。

名前どおり、炭酸入りのコーヒー飲料で、缶の下の方にも「コーヒー入り炭酸飲料」と書いてあります。
コーヒー入り炭酸飲料」と書くと、なんだかコーヒーがオマケで炭酸飲料がメインっぽい気がするのは気のせいでしょうか。

缶のデザインは黒い栓にこげ茶色の本体で、微妙に泡をイメージしたデザインになっています。
ロゴには「Quarity Beans from NESTLE」 とあり、缶の底にはコーヒー豆が敷き詰められている絵が描かれていることからも、そこそこコーヒーには拘っているようです?
缶の上部に「カロリーオフ」とありますが、そりゃコーヒーだからそうですよね、って、甘味料も人工甘味料にしてカロリーをさらに減らしたのですか。

正直、僕は味には期待していませんでした(違う意味では期待していますが)。
理由は後述するとして、早速飲んで見ましょう

ふたを開けると、シュワッとコーラみたいな茶色い泡が。
なるほど、確かに炭酸飲料 です。
そして口にすると、ま、まずい!!!
予想していたことですが、なんというまずさでしょう。
炭酸と人工甘味料のせいで酸味と甘みが強く、コーヒーの味を消してしまっています。
辛うじて残っているのはコーヒーの苦味成分 だけ。
とてもコーヒーと呼べたものではありません。
なるほど、だから「コーヒー入り炭酸飲料 」なのか。
コーヒーに炭酸、これだけ単純な組み合わせでも、悪い物ができてしまう、という代表例です。

実はずいぶん昔に一度、このようなコーヒー+炭酸の飲み物を飲んだことがあります。
それも相当不味く、このコーナーに取り上げようとしてできなかったほどでしたが、それをそのまま繰り返してしまうとは…。

また、この毒物は、ティーソーダーがそこそこ飲めることを知ったので、それならばと作られた毒物かもしれません。
とすると、紅茶とコーヒーで何が違うのか、ちょっと考えさせられました。
結局は、元の味の強さという、単純な結論に数秒で至ったのですが…。
コーヒーは砂糖とミルク以外に入れるものは思いつきませんが、紅茶はそれらのほかにも、レモンやアップルのフルーツフレーバー、ジャムなど、いろいろな味のつけ方があります。
つまり、コーヒーに入れられるものはほとんどないことが、これまでの歴史で示されているということです。
とすると、コーヒーに入れるものを何か考えたら、きっと意外な味ということで売れるかもしれません、最初は。

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