真・毒物飲料の世界

2006年07月号

NUDA

購入価格 98円
販売者 キリン
容器 500mlPET
毒点

炭酸水が何故売れた?

今回は「NUDA」を紹介します。

この飲料自体は、春頃から登場して、CMもバンバンやっているしワールドカップの応援飲料にもなっていたので知っている人も多いと思います。
しかし、僕は今頃になって初めて、この飲料を飲むことになりました。

まずパッケージは全体的に青く、ちょっとした高級感を感じてしまうのは僕だけでしょうか?
ペットボトルが全体が青色なので、色つきのPETだと思ったら、実はただラベルが青の半透明なだけ。
もちろん、色自体が青いわけではありません。

パッケージにはキリンビールでおなじみのキリンの絵が描いてあり、下に「KIRIN NUDA」の時が書いてあります。
さらにその下には、「LIFE SPARKLING」、さらにその下は「無糖炭酸」とあります。

NUDAと書いてあるので「ヌーダ」と読むのかと思ったら、パッケージのカタカナ表記は「ヌューダ」になっています。
「ヌーダ」「ニューダ」ではなく、「ヌューダ」って、 どう発音するんでしょうか?
ただ、「甘さを脱いだ」とあるので、「NUDA」の製品名の由来は「NUDE」から来ていると考えられます。

さらに謎なのは、「LIFE SPARKLING 」の字です。
ラベルの側面には「甘さを脱いだ生活発泡」とあり、何が生活なのか気になるところ です。
その下には、「朝の目覚めに。食事とともに。リフレッシュに。そして、いつも生活のそ ばに」という一文があります。
そういえば、生活飲料って、どこかがそんな商品売っていたよな。

飲んでみると、なるほど確かに炭酸水です。
ただ、普通の炭酸水とは違い、口当たりをやわらかくしています
まるで軟水 のようです。
個人的には好んで飲みたいとは思いませんでしたが、決してまずくはありませんでした。

 

では、なぜこのような炭酸水が売れたのでしょうか。

普通、炭酸水は500mlでも80円ぐらいです。
なのに普通のドリンクと同じ値段で売っている「NUDA」は、ココではマイナスです。

しかし、女性をターゲットにしたのは成功だったと思います。
これまでもカロリーオフとか、甘さ控えめとか、カロリーを気にする女性にウケの良い商品が出ていました。
ただ、炭酸飲料のカロリーゼロは「ダイエットコカコーラ」「ダイエットペプシ」などコーラが多く、味が強め。
一番薄くて「ダイエットスプライト」ぐらいで、結構甘めです。

メーカーの本気度も結構高かったんじゃないかと思います。
これまでビールぐらいでしか描かなかった麒麟の絵柄をパッケージにも使用していますし、CMも良くやっています。

その結果かどうか分かりませんが、炭酸水に+αしただけの150円(?)の飲み物はそれなりに売れており、それに続いて他社も無糖炭酸飲料を出すようになりました。
ブームの火付け役となったのは大きいですね。

 

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