購入価格 | 105円 |
販売者 | コカコーラ |
容器 | 500ml缶 |
毒点 | ★★★ |
その昔、「リアルゴールド」といえば、たった180ml程度のビンで100円(当時の価格)と、高級感ある飲み物でした。
(コカコーラ版オロナミンCといった感じですが)
しかし最近になって、カップベンダーでも売られるようになり、その高級感が一気に崩れ去りました。
ドコモショップに行くとよくドリンクサービスがありますが、その中にカップベンダーのリアルゴールドを見たときは、思わず隣の子供と一緒に2杯ほどおかわりしてしまいました。
そんなカップベンダーのリアルゴールドを再栓可能な500ml缶に詰めたような飲み物が、今回紹介する「リアルタンク」です。
この飲み物は「リアルゴールド」のロゴが描かれており、「リアルゴールドシリーズ」に属するのですが、そもそも「リアルタンク」っていう名前から飲み物の名前と想像がつくでしょうか。
直訳すると「現実戦車」。
なんかプラモやB級映画の名前のようで、まだ「ビタミンタンクC」の方が分かりやすいです。
(そもそも「リアルゴールド」だって、直訳すると「現実の金」で意味不明ですが)
そして、缶には「急速充電」と書かれていますが、よく見るとナ○ョナルのマンガン電池のデザインそっくりです。
ペットボトルの形を電池に見立てるとは、なかなかやるな!!
そして飲んでみると、なんかライフガードをさらに甘ったるくしたような感じで、やっぱりカップベンダーのような、水で薄めたような味になってしまっているのです。
こうして振り返ってみると、なんだかビタミン炭酸飲料の時代の流れを感じてしまいました。
初期は巨人軍のCMでおなじみだった「オロナミンC」独壇場の時代が続き、いろんなドリンクが出ても結局その知名度には勝てませんでした。
「リアルゴールド」もその一つ。
しかし「デカビタC」の登場により、ビタミン炭酸飲料は高級なものではなくなり、栄養分よりも容量の競争が始まりました。
ローヤルゼリー配合もこのあたりからでしょうが、どんどん味は薄くなり、炭酸も薄くなっていきます。
さらに追い討ちをかけるように、薬局で売られていた栄養ドリンクが医薬部外品となり、コンビニや自動販売機で販売されるようになって、栄養価や高級感では勝負できなくなってきてしまいました。
こうなると、ビタミン炭酸飲料は味と栄養のバランスか、価格や量で勝負するしかありません。
そして現在となって、とうとうビタミン炭酸飲料は茶色のビンを捨て、普通の清涼飲料水と変わらないほどの量になりました。
中には炭酸をやめ、紙パック入りの飲料になったものもあります。
これからも容量の競争は激化し、しまいには1.5LのPETボトルで登場する日もくるのではないでしょうか。
(するとライフガードが先駆者ということに?)
一方元祖オロナミンCは、現在でもかたくなに180mlの茶色のビンを守りつづけています。