WWWWA
(World Wide Web Wrestling Association)


なにわプロレスイデオロギー闘争
なにわ@WWWWA (八女記者)【1998年08月04日(火) 19時13分】

ここは大阪。なにわプロレスの道場。なにわプロレスのスタイルを決定すべく、企画部の面々(副部長、海岡)、社主、企画部となにかと意見の対立する広告代理店の男(山原雄海)、スポンサー(新京極氏)が集結した。今日は、この道場で、山原と企画部両者の企画に対して、コンペが行われることになっている。

あ、失礼私は帝国スポーツを退職した八女です。これからはフリーのライターとして東西スポーツで活動していく予定です。

海岡「それでは私たちの目指すプロレスを紹介します。選手は、青コーナー藤 光、赤コーナーダニエル=ハリスです!」

試合が始まった。両者タックル狙いで間合いを取る。藤がタックル。これをすかすダニエル。藤が起き上がったところをダニエルがタックル。しかしすばやく両者立ち上がる。組み合って、ダニエルが俵返し。エビ固め、藤があわてて返す。

社主 「な、なんだ、これは。どこにでもある普通のプロレスじゃないか。」

副部長 「海岡ぁ!!これが、究極のプロレスだっていうのか!!あああ!だから海岡なんかに任せるんじゃなかった!」

新京極 「いや、まちなはれ。これは、ただのプロレスとちがいまっせ…ほら…」

2分経過
ダニエル後ろに回り込んで、サイドバスター。続いて大外刈り。エビ固め。
レフェリーカウント1。ゴングがなった!

社主「このスタイル…昔のプロレスは、みな、こんな試合だったんだ!!」

新京極 「いや、昔のプロレスとはすこしちがうようですな。これは何やら細工がしてあるようですわ。ほら、何ともいえん懐かしい雰囲気が…これはなんやったかいなあ。」

海岡 「関節技、締め技、当て身技を排除することで徹底した押さえ込み勝負ワンカウントフォールルールを実現させてみました。」

新京極 「なんと!押さえ込みワンカウントかいな。道理であわてて跳ね返すはずですわ。ほほ、こんなところに、強引な押さえ込みにあわててキックアウトする選手…ありましたなぁ。オリンピックでしかみられへんこんなシーン。ほんまに、なけてくるような心遣いですわ。」

海岡 「今回のテーマについてご説明します。幼いとき、活躍していたレスラーが目指したものは、Wrestle-outする技術であり、喧嘩の技術ではないのではないかとと思ったのです。プロレスもレスリングであるとの結論に達したのです。そこで、アマレスのルールを無理のないように取り入れて、今回のスタイルが完成したのです。そしてアマレス界の選りすぐりの選手をみっちり練習させて、3年寝かせた選手の技術を見せています。」
新京極 「一見地味。その実、選手は豪勢。技術は最高。その出来栄えは、見る人にやすらぎだけでなくほのかな感動すら与える…海岡はん。ええ仕事しましたな。まさに究極ですわ」

パチパチパチパチ(拍手)

山原 「うわっはっはっはっはっはっは!!四郎。これが究極のプロレスとは、片腹痛いわ。郷愁を思い起こさせるルールという着眼点は認めてやろう。しかしまたもやおまえは技巧に走り、見る気持ちにたって考えることを怠った。このルールが、万人にとって感動を与えるといえるか?いまからおまえが、いかにあさはかかを思い知らせてやろう」

海岡 「能書きはたくさんだ。はやく、おまえのプロレスをみせてみろ!」

山原 「よかろう。審査員の皆さん。さあ、どうぞ、ご鑑賞あれ」

新京極 「こ、これは…なんと!」

海岡 「…おのれ雄海!」
(思いっきりパクリ)


なにわプロレスイデオロギー闘争2
なにわ@WWWWA (八女記者)【1998年08月09日(日) 04時01分】

ここは大阪。なにわプロレスの道場。なにわプロレスのスタイルを決定すべく、企画部の面々(副部長、海岡)と広告代理店の山原雄海の各案に対するコンペが行われている。海岡のアマレスライクなルールが終わった。社主とスポンサーの新京極氏は感心したが、山原は…

山原 「うわっはっはっはっはっはっは!!四郎。これが究極のプロレスとは、片腹痛いわ。郷愁を思い起こさせるルールという着眼点は認めてやろう。しかしまたもやおまえは技巧に走り、見る気持ちにたって考えることを怠った。このルールが、万人にとって感動を与えるといえるか?いまからおまえが、いかにあさはかかを思い知らせてやろう」

海岡 「能書きはたくさんだ。はやく、おまえのプロレスをみせてみろ!」

山原 「よかろう。審査員の皆さん。さあ、どうぞ、ご鑑賞あれ」

新京極 「こ、これは…なんと!」

海岡 「…おのれ雄海!」

金網がはられた。タイマーがセットされた。金髪の男、シアトル本田といかにも若手風の男、桜井四郎がリングにはいった。試合が始まった。さっきとはうってかわって、殴る蹴るの攻防が始まった。

海岡「ははは。これのどこが万人にとって感動を与えるんだ!ただの金網デスマッチじゃないか!」

新京極「いや、ちょっと待ちなはれ。何かただならぬ必死さが漂うのはなんでや?」

社長「そういえば、何か勝負を急いでいるような…」

海岡「ま、まさか!」

山原 「ふふん、お前でも気がつきおったか。お前が思った通り、爆破時刻を5分に設定している。」

シアトル本田のファイヤーサンダーパワーボムが決まり、桜井がKOされた。ゴングがなった。

新京極「じっくりとしたレスリングもよろしいが、この試合は必死さがうかがえてよろしいなあ。確かに大技が連発する試合は見た目におもしろいですからなあ。」

山原「短い時間での決着を強要することで必死さが生まれる。変にややこしいルールをつけても見ているお客はわからない。これぞもてなしのこころだ!お前のアイデアは懐かしさを追い求めているだけの自己満足にすぎない!!!」

海岡「うっ」

社主が前に出ていきた。どうやら判定のようだ。

社主「それでは、検討結果をいう。山原氏のアイデアがまさっているのは明白!」

副部長「あああ、だからもっと派手なアイデアにしとけばいいといっていたのにぃ!」

社主「しかし山原氏のアイデアは金がかかり過ぎる。毎試合こんなことをやっていては、すぐにつぶれてしまう。ということで、今回のコンペは引き分け。当分、普通のルールまたは毎回アイデアを出し合って、興行をしのいでいく!」

山原「うぬぬ。理解力する脳のない愚鈍な連中め。ようしわかった。次回からこの団体の愚かさを知らしめるために、私がいろんな選手を送り込んでやる。ありがたく思うのだな(ニヤリ)」

というわけで、どっちも自己満足のように見えたが勝負の決着がついた。ただ一つ明らかなことは、山原が「なにわプロレス」をつぶすためにいろんな選手を送り込むということだ。
今日は一回も登場しなかったが、なにわ三兄弟の陸王 寿、シュガー永島、安永晃士にはやくも試練のときがやってきた。

[次回予告]
山原の送り込んだ刺客が安永を流血に追い込む!

栗尾ゆう子「山原さんは、ああいうことをいいながら、実は団体を盛り上げるために悪役を買ってくれてるんだわ!」
海岡「あの男にそんな控えめなところがあるもんか!見ろ、あのヤスの姿を!」
(つづく)


なにわプロレス旗揚げ戦&記者会見
なにわ@WWWWA (八女記者)【1998年08月30日(日) 22時15分】

ここは大阪。東大阪のお好み焼き屋「やまと」で、なにわプロレスの公開マッチメーク&記者会見が行われる。

新京極「えーそれではさっそく公開マッチメークを行いたいと思います。最初になにわプロレス側の参加選手発表をお願いします。今回はすべてシングルということですので、試合順も発表をお願いします。」

海岡「えー、まずアマレスから移籍したばかりの藤 光選手、海外からなにわ側についてくれることになったダニエル=ハリス選手。そしてシュガー永島選手、安永 晃士選手、陸王寿選手。…以上です。今日は代表して、安永、シュガー選手に試合に向けての意気込みを語ってもらいます。」

山原「次はうちの番だな。その前にいいたいことがある。このお好み焼きはなんだ!!!!あるじをよべい!!!」

やまとの主「はあ、なんでっかいな」

山原「わしはブタ玉を頼んだのに、どうしてモダン焼きが出ているのだ!」

やまとの主「はあ、なんでっかいな」

山原「わしはブタ玉を頼んだのに、どうしてモダン焼きが出ている!と言っておるのだ!!!」

やまとの主「はあ、なんでっかいな」

主は耳が遠かった。

山原「もう、いい!!!話を続ける。ECVV機構からメンドー=マタサキ選手、Z、X、ミスチェーン長嶋選手、Y以上だ。」

海岡「待て。そのXとYとかZいうのはなんだ!!」

山原「不思議なことをいうな。XはX、YはYだ。」

海岡「卑怯だぞ!何のための公開マッチメークだ!公開してもわからないんじゃどうしようもないじゃないか!」

山原「ふっ。愚かな…お前らの選手は発表して宣伝になる選手なのか?貴様らの選手もF、D、Y、Rでじゅうぶんなくらいだ。」

海岡「なにを!」

新京極「まあまあ。山原はんのいうことももっともや。まあ、お客はんに夢を売るための一手段やと思って我慢しなはれ。」

海岡「…」

新京極「けど、どんな選手かわからんでは夢の売りようがないんやけど、何かヒントはおまへんのか?」

海岡「Xは後でお披露目をする。」

新京極「そうでっか。ほんじゃまず今日来ている安永選手に意気込みを語ってもらいまひょ。」

安永「えー、記者の皆様はじめまして。なにわプロレス旗揚げ戦の第四試合をつとめさせていただく安永と申します。ミスチェーン選手は、めちゃくちゃ強いし、人気があるらしいですが、全力ファイトで客の声援を奪いたいと思いま…」

その時、お好み焼き屋の有線放送の局が突然「トッカータとフーガ」に代わった。
そして真っ黒い覆面をかぶった男が安永の目の前に現れた。
その男が割りばしを折ったと思った瞬間、安永の額は流血に見舞われた。

安永「ぐあああああ!!!」

海岡「これはひどい。救急車を呼んでくれ…なんだ!お前は!山原、お前の仲間か!?」
山原「ほう。なかなか勘がいいようだな。その男がXだ。」

海岡「やっぱりそうか!こんなことをしてどういうつもりだ!」

山原「お披露目をしたまでのことだ。私の用事もこれで終わりだ。今日は帰る。いくぞ!X」

山原は帰ってしまった。安永も救急車で運ばれていった。

シュガー「安永があんなことになってしまいまして…Xはムカツクので自分が倒します。安永の仇は取ります。」

海岡「シュガーもこう言っているのでプロレスラーらしくリング上で決着をつけてもらうことにします。みなさんもシュガー選手の応援をお願いします。」

新京極「ほな今日はこの辺でお開きにしまひょ。記者のみなさん、おおきにな。」

やまとの主「はあ、なんでっかいな」

まもなく5月25日。なにわプロレスの旗揚げ戦の日はまもなくだ。

第一試合 藤 光 VS メンドー=マタサキ
第二試合 ダニエル=ハリス VS Z
第三試合 シュガー永島 VS X
第四試合 安永晃士 VS ミスチェーン長嶋
第五試合 陸王 寿 VS Y

[次回予告]
旗揚げ会場の鶴見緑地は超満員だった。

栗尾ゆう子「すごい…きっと山原さんはこうなることを予想して…」
海岡「そんなことあるもんか!あいつはやりたいことをやっているだけだ!」


5月25日 なにわプロレス旗揚げ興行「春Lie」
なにわ@WWWWA (八女記者)【1998年09月04日(金) 07時59分】

ここはなにわプロレス旗揚げ興行会場、鶴見緑地。観客は妙なマニアがそろったせいか、2868人超満員だった。

社主「うーん。50人くらいが関の山と思ってたが、こんなに入るとは…。うちの知名度を考えると、メンドー=マタサキとミスチェーン長嶋だけでこれだけ入ったんだろうなあ。あの二人をブッキングできる実力…やはり山原はすごい奴なのかもしれないな。」
海岡「…」
副部長「逆に彼らをウチの選手の踏み台にするつもりですよ、ハッハッハッ…」
海岡「…」
副部長「…」
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第一試合 藤 光 VS メンドー=マタサキ
実力者マタサキが、プロレス経験の浅い押さえ込み技一辺倒の藤に胸を貸す。
序盤は、首投げ、フライングメイヤーなどで藤が手数を多く攻撃していく。しかしマタサキはハンマーパンチ、きっつい寝技((がんじがらめ、足ひねり、首ねじり、手首逆取り)を随所で決めていき、攻め込まれながらも受けているように見える。

しかし藤はくじけず一本背負いを連発、マタサキのヘッドロックをバックドロップで切り返しで果敢に攻撃。続けて片足タックルをマタサキに決めたが、直後マタサキがお返しをばかり、喧嘩ラッシュ3回、シュミット式バックブリーカー。
フラフラの藤は飛びついてのエビ固め、グランドコブラ、小包固めで押さえ込みにかかるが、すべて通じず。カウントさえも奪えない。さらに首投げ、フジクラッチ。ようやくカウントワン。
受け切ったマタサキはサイドバスター、首卍、喧嘩ラッシュ連発。藤も首投げで反撃するが、もうズタズタ。死力を振り絞って小包固め!ガッチリ決まったがロープ!

さらに藤は片足タックルでテイクダウンを奪うが、ここで息切れしたのか息を整えてしまう。この間合いで、息が詰まった状態になっていたマタサキも復活、終わりだとばかり、ジャンピングパイルドライバー!

× 藤 光(片エビ固め 16分11秒)メンドー=マタサキ ○
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[次回予告]
踏み台にするどころか、踏み倒されてしまったなにわプロレス勢!

栗尾ゆう子「これは山原さんから、うちの団体の若手への試練なんだわ!」
海岡「マタサキさんは別格だ!勝負はこれからだ!」


5月25日 なにわプロレス旗揚げ興行「襲Lie」第二試合
なにわプロレス@WWWWA (八女記者)【1998年09月23日(水) 15時17分】

塩野アナ「大阪のプロレスファンのみなさま、こんにちは。プロレスの時間がやってまいりました。今日は鶴見緑地で行われております。なにわプロレスの模様をお伝えして参ります。解説は、おなじみのライオット朝霞さん、なにわプロレスの海岡さんです。」
朝霞「よろしくお願いしまぁす。」
海岡「お願いします。」
塩野「さて、いよいよ試合をお送りするわけですが、今日の見どころはどういったところにあるでしょうか?」
朝霞「そーですねぇ。記者会見で正体が明かされなかったX,Y,Zとは何者か?なにわ三兄弟がどこまで頑張れるか、というところじゃないでしょうかねー。」
海岡「うん、三兄弟、ダニエル=ハリスの頑張りに注目してもらいたいですね。」
塩野「そうですか。そういったところに注目してみて参りましょう。さて第一試合はつい先ほど終わりまして、いよいよ第二試合がはじまらんとしております。すでにダニエル=ハリスは入場しておりまして、いよいよ注目のZの入場であります!」

(青コーナー控室から選手入場)
塩野「あっーと、一人の大男がガウンも何もなしで入場して参りました。海岡さん、あの選手は、BWPのにしぐちゆういち選手じゃありませんか?」
海岡「いえ、以前はそうでしたが、BJPという団体に移籍してマンモス西郷と名乗っているようですね。地力を生かして驀進中だとのことですねー!」
塩野「Zとして登場するとはどういったことなんでしょうか?」
海岡「私にもわかりません。」
塩野「などといっている間に、リングにあがって参りました。選手紹介が終わりましていよいよゴングであります。」

第二試合 ダニエル=ハリス VS マンモス西郷

<試合結果を見るにはAcrobatが必要です。メンゴ。>


5月25日 なにわプロレス旗揚げ興行「襲Lie」第三試合
なにわプロレス@WWWWA (八女記者)【1998年11月14日(土) 18時16分】

塩野アナ「いやー先ほどの試合、マンモス選手はすごかったですねぇ」
海岡「そうですね。イメージチェンジをはかったとかで、これからに期待したいと思います。」
塩野「さて、次は第三試合ですが、どういったところが見どころなんでしょうか?」
海岡「うーん、シュガー永島は安永の復しゅうに燃えていますからね〜。どうやっつけるかというところじゃないでしょうか。」
塩野「そうですか。朝霞さんはどういったところに注目していますか?」


塩野「あれ?朝霞さん?どこに行ってしまったんでしょう。ああ、そうこうしているうちにシュガー選手の入場であります!」

第三試合 シュガー永島 VS X

<試合結果を見るにはAcrobatが必要です。4ページ目から見てね>


5月25日 なにわプロレス旗揚げ興行「襲Lie」第四試合
なにわプロレス@WWWWA (八女記者)【1998年12月08日(火) 21時34分】

塩野アナ「休憩時間となりましたが、海岡さん、スーパー銀河パワーとはなにものなのでしょうかね。」
海岡「そうですね。予想もつかないですが、かなりの実力者のようですね。彼を地球のために倒さないのがなにわプロレスとしての使命なのかもしれません。でもきっと誰かが成長して地球に平和が訪れる日が来ると思います。」
塩野「なるほど、ありがとうございます。さて、次は第四試合ですが、どういったところが見どころなんでしょうか?」
海岡「ミスチェーンにつきるでしょうが、我々としては安永の金星に期待したいですね。」
塩野「そうですか。あ、朝霞さんが帰って参りました。どこに行っていたんでしょうか。」
朝霞「え?まあ、いいじゃないですか。第四試合ですけど、私はミスチェーンの多彩な技、役者ぶりに期待したいですね。」
塩野「わかりました。あぁっと、そうこうしているうちにミスチェーン長島選手の入場であります!」

第四試合 ミスチェーン長島 VS 安永晃一

<試合結果を見るにはAcrobatが必要です。6ページ目から見てね>


5月25日 なにわプロレス旗揚げ興行「襲Lie」メインイベント
なにわプロレス@WWWWA (八女記者)【1998年12月17日(木) 03時10分】

塩野アナ「海岡さん、いよいよメインイベントですね。」
海岡「そうですね。なにわプロレスは今のところ全敗ですが、陸王が一矢報いてくれると思います。」
塩野「なるほど、ありがとうございます。朝霞さんは」
朝霞「まあ、恥をさらさないように頑張って欲しいですね。」
塩野「わかりました。あぁっと、そうこうしているうちに陸王寿選手の入場であります!」

次回予告
控室で選手を交えたミーティングが始まった。

栗尾ゆう子「山原さんは、あえて強敵と戦わせることで。選手を成長させようとしているんだわ」
海岡「違う。あいつは単純に俺たちを困らせようとしているだけだ!」
選手A「海岡さん、俺は山原さんに・・・」

<試合結果を見るにはAcrobatが必要です。8ページ目から見てね>


5月25日 なにわプロレス旗揚げ興行「襲Lie」全試合終了後
なにわプロレス@WWWWA (八女記者)【1999年01月30日(土) 02時45分】

メインイベント終了が終わった。結果はなにわプロレス勢全敗。さんざんな結果となった。

社主がテーマ曲と共にあらわれ、リングにやってきた。
「今日はご来場いただきありがとうございました。今日は弊社所属選手全敗でした。しかしいつか勝利する日が来ると信じて、これからも社員一同頑張っていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いいたします。えーそれと今日の結果を鑑みまして、山原君をなにわプロレス協会コミッショナーに任命いたします。よろしく。」

山原がテーマ曲と共にあらわれた。
「なにわプロレスの諸君。というわけだ。次回興行ではマッチメイク含め、すべて私が仕切る。まあ、雑用を頼むよ。はっはっはっはっ」

控室・・・ほとんど選手は病院に直行しているため、陸王しか残っていない。

陸王「あっ海岡さん、こんな置き手紙が・・・」
海岡「なになに・・・」

“海岡さん、俺は今日の試合で目が覚めました。自分の信念に基づいて、がんばってきましたが限界をさとりました。このままでは海岡さんに迷惑をかけっぱなしになると思います。そんなのはいやですので、しばらくは強くなるために山原さんについてといきたいと思います。強くなったら絶対戻ってきます。先ほどうかがったところ、アメリカに修業に出してくれるということですので、ご厚意に甘えて旅に出ようと思います。自分の相方も一緒に行くとのことです。短い間でしたがお世話になりました。戻ってきたときには、またお世話になります。”

陸王「彼がそこまでいうのなら、よっぽどのことなんだろうなあ。」
海岡「ああ、顔も見せないで去っていったってことは、言いにくかっただろうし、ずいぶん迷ったんだろうなあ。まあ帰ってきたときには暖かく迎えてあげよう。」
陸王「そうですね。それまで団体がつぶれないように、山原の陰謀につぶされないように練習あるのみですね。」
海岡「ああ、それと所属選手が、なにわ三兄弟になってしまったから補強というか助っ人を呼ぶつもりだから、期待していてくれよ。」
陸王「助っ人を助けるくらい強くなってみせますよ」
海岡「言ったなあ」
二人「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」

マイナスからスタートした「なにわプロレス」。
彼らの目指す理想郷への旅ははじまったばかりでなのである!


なにプロ6月23日布施駅前住宅展示場大会「恋 was Lie」
なにわプロレス (サト=クン=リー記者)【1999年02月07日(日) 02時33分】

こんばんは。サト=クン=リーです。
前回スーパー銀河パワーが大ブレイクしたなにプロ6月23日布施駅前住宅展示場大会の観戦記です。

試合前に山原コミッショナー挨拶。
そこに陸王と企画部の海岡さんがテーマ曲にのって入場、第三試合の陸王寿VSダーティ堀原にクレーム。

「せっかく助っ人を連れてきたんだから、タッグマッチにしろ!」

あんたは子供か。しかしなぜかコミッショナーはこれを受理(なぜだ?)。
メインイベントの第三試合は「陸王&助っ人組とダーティー堀原ともう一人」となった。突然のことなので、堀原のパートナーは決まっておらず、第二試合後に発表らしい。

第一試合
シュガー永島(6分18秒 片エビ固め)メンドーマタサキ
ラフファイトや締め技でボコボコにした後、ジャンピングパイルドライバー。
自力の差がもろにでちゃいましたね。

ここで山原コミッショナーがテーマ曲にのって入場。堀原も入場。

ダーティー堀原のマイク
「おれは今日から汚いことはやめる。名前もメビウス堀原に変える!わかったな!」

わからん。
言いたいことだけいって、堀原は帰ってしまう。よく見るとコミッショナーもいなくなっていた。ということでパートナーは謎のまま。(^^;

第二試合
× 安永晃一(8分36秒 エビ固め)ヘンリー=ジャック ○
海のものとも山のものともつかない初来日の外国人だったが、なかなか動きはよくラフ中心の攻撃で安永を弱らせ、リバースツームストンでトドメ。次回も来て欲しい選手です。ついでにプロフィールも教えて欲しいぞ。

第二試合が終わったところで、またメビウス堀原が入場。そして後ろに黒いタオルをかぶった男が・・・あ、ひょっとしてスーパー銀河パワー?堀原がマイクを取った。

「この方はなあ。銀河パワー2様だ!」

スーパーじゃないのか。と心の中でツッコミをいれていると、なにわプロレスサイドの入場。相方は、くすんだあずき色系ロングタイツに銀色の覆面をかぶった選手。陸王がマイクをとった。

「俺のパートナーは、ミスターペッパーだ!」

紹介されたペッパーは、銀河パワー2に襲いかかる。そしてあっさり銀河パワー2の覆面を剥いでしまった。正体は大野孝志!
(って、マニアしか知らないと思うので説明すると、ちょっと前まで帝国プロレスに出場していた裏虎月道場というのがあるのをご存じですか?そこの練習がきつくて脱走した男です)

ということで、第三試合60分一本勝負
ダーティ堀原あらためメビウス堀原、大野孝志 VS 陸王寿、ミスターペッパー
レフェリーは若部だ!
(つづく)


なにプロ6月23日布施駅前住宅展示場大会2「恋 was Lie」
なにわプロレス (サト=クン=リー記者)【1999年02月07日(日) 04時17分】

こんばんは。サト=クン=リーです。つづきです。
そういえば、今日は平日のせいか客入りがよろしくない。数えてみたところ、68人だった。なかなか野次もはっきり聞こえて、コアなファンにはよい展開かもしれない。

一本目
大野と陸王が先発。昔懐かしいTiger Joeのようなスタイル。技もサンセットフリップを使わないくらいでほとんどパクリ。陸王はいつも通り、トーキックからの攻撃と言ったパターン。両チーム選手交代。ペッパーと堀原。堀原もトーキック中心。よく考えたら陸王とスタイルが少しかぶっているんだよね。
ペッパーは投げをうってから、グラウンドの締め技といった攻撃。
5分経過したところで、堀原が凶器攻撃。
良心を持つファンから「汚いことはやめるんじゃなかったのか!」と罵声を浴びる。きっとVIEW JAPANとかのファンだな。
堀原は、それに対し「わかったな!つって言ったときに返事しねーからだよ!」悪質ファン10人が「なるほどー。」と声を大にして納得。

そうこうしているうちに10分経過。いつ見ても美しい陸王のファイヤーバードスプラッシュ、飛びつきDDTが飛び出したが、堀原の急所攻撃でガクンと勢いが止まる。結局チョークスリーパーをカットされた陸王がそのまま堀原にフォールされてしまう。

○ メビウス堀原(12分7秒 両手押さえフォール)陸王寿 ×

二本目
陸王に強烈なトーキックをかまされた堀原は大野に交代。ここで大野の快進撃。ショートエルボーからのマウントパンチ、肩掴み延髄斬り、ツームストンパイルドライバー、アンクルホールドあれこの動きはスーパー銀河の影響なのかなあ。
と見ていたら肩掴み延髄斬り、ハイマン蹴り、肩掴み延髄斬り、ハイマン蹴りの繰り返し。やばい!陸王がフラフラしているうちに大野が堀原と交代。堀原、バックソバットからチョークスリーパ!

○ メビウス堀原(16分12秒 チョークスリーパー)陸王寿 ×

試合は終わった。堀原がマイクを持った。
(つづく)


なにプロ6月23日布施駅前住宅展示場大会3「恋 was Lie」
なにわプロレス (サト=クン=リー記者)【1999年02月07日(日) 06時47分】

こんばんは。サト=クン=リーです。つづきです。
堀原がマイクを持った。
「こら、助っ人連れてきてそのざまか?まあ、こんなすぐにつぶれる団体の選手だから、どうでもいいんだけどな。ああ、忘れてた。紹介する。おれのパートナーの大野孝志だ」
ここで悪質ファンからの大銀河コールが起こる。いや銀河はおわったんですけど・・・
堀原が続ける。

「俺たちは国立にある長浜ラーメン屋で知り合ってコンビを結成することになった。チーム名はトンコツラーメンズだ!これからこの団体がつぶれるまでつきあってやるから、よろしくな!」

勘のいい悪質ファンがTMRコールに切り替える。Mはどっからきたんだ?
怒った陸王が堀原につっかかり、乱闘状態となる。ここで、赤と青のカラーリングのマスクマンがあらわれ、堀原を場外に追い払う。陸王がマイクを持った。

「確かに俺たちはまだまだ弱い。だがなープロレスを愛する心はてめーらよりも強いんだよー!だから・・・だからなー、すぐにおめーらに勝つくらい強くなってやるよー!俺たちがいる限り、なにわプロレスはつぶさん!」

どっかで聞いたことがあるセリフで、この興行は締め。

今日は出場選手も含めていまいちだったかなあ。もっと外人選手を呼んで欲しいなあ。というわけで、山原のブッキング能力と赤と青の覆面選手とミスターペッパーに期待かな。

[次回予告]
急きょ開かれたUHWF世界ヘビー級チャンピオン決定戦。
堀原と陸王との対戦がまたも行われようとしている。

海岡「今の彼にタイトルを持たせるほどの実力はないというのに。山原めー」
栗尾ゆう子「いいえ!堀原に持たせてでも目標をつくるべきよ!」