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北の星川柳社 総合案内
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短詩型文芸の三段作法
 

1.川柳作句講座(北野邦生著「川柳作句入門」より一部紹介)
                      
川柳文芸の発祥

 そもそも川柳文芸の発祥は…といっても、歴史的に深入りする必要はありませんから簡単に説明します。

 今のように「川柳」と呼ばれるようになったのは明治になってからで、江戸時代には「前句付(まえくづけ)」と呼ばれていました。
 前句付の「前句」とは、いわゆる「題」のことです。
 今だったら、例えば「美しい」と題を出しますが、江戸時代には「美しきこと美しきこと」というように、七七の形で前句(題)が出され、これに五七五の句を付けて、五七五七七の短歌の形で完成させるものでした。
 このときの五七五は、前句に付けられるので「付句(つけく)」と呼ばれていました。
 例えば、次のような作り方をして楽しまれていたのです。

・出された「前句」七七
  「座りこそすれ座りこそすれ」
・付けられた「付句」五七五
  「寝ていても団扇の動く親心」
・完成されたもの(短歌の形)
  「寝ていても団扇の動く親心座りこそすれ座りこそすれ」

 しかし、のちには付句が前句から独立するようになりました。つまり、付句の五七五が前句の七七から離れて一人歩きするようになっていったのです。
 この付句から川柳という文芸(古川柳)が発祥したわけです。
 そして、当時の名選者であった柄井八右衛門の雅号「川柳」が、そのまま今の川柳という文芸(現代川柳)の呼び方になっているのです。

三段跳び式作句法

 まったく初めての方にでも、短時間で簡単にできる川柳の作り方を紹介しましょう。
 それは、次の「三段跳び式作句法」(北野邦生式作句法)です。

「ホップ」(場面決定)…したこと・見たこと・感じたことを選ぶ。
「ステップ」(仮作句)…何が・何して・何とやらの調子にしてみる。
「ジヤンプ」(本作句)…語句を選び順序を考えて五七五にまとめる。

 次は、その作句例です。

「ホップ」(場面決定)…帰宅の途中で雨が降ってきた。
           傘もない。
           赤提灯に入って雨宿りすることにした。
           「冷やで一杯」
           一杯飲んでも雨は止まない。
           「ひどい雨だなあ。もう一杯」
           雨は激しくなるばかりだ。
「ステップ」(仮作句)雨が降る一杯飲んでも降り止まなぬ
「ジャンプ」(本作句)一杯で止みそうもない雨宿り

■ 文芸としての本格川柳

 今の日本には、内容や形の上で色々なタイプの川柳が見受けられるようですが、この本で学ぼうとする川柳は、「短詩型文芸」としての川柳であり、「お遊び的な川柳」と区別して「本格川柳」と言える「文芸」であることを心しておいていただきたいと思います。
 このあと文中で述べる「川柳」とは、「現代川柳」の「本格川柳」のことを指します。

■ 現代国語で表す

 古語は用いません。なぜなら、現代人は現代国語で話し、現代国語で書き表しているからです。
 つまり、「口語体(話し言葉)で表し、文語体(書き言葉)は用いない」ということです。

■ 川柳と俳句の違い

 最近では、川柳と俳句の区別のつけがたい句が見られますが、次のように区別しておけばいいでしよう。

【俳句】

@季節を表わす『季語』を使わなければならないというきまりがある。
A文語体(古語・書き言葉)の表現の場合が多い。
B「…や」「…かな」「…けり」などの「切れ字」を使う場合が多い。
C主として「花鳥調詠」(自然の姿や現象をよむ)である。

【川柳】

@季節を表わす『季語』を使うというむずかしいルールはない。
A口語体(現代語・話し言葉)で表現する。
B「…や、…かな、…けり」等「切れ字」を使う必要はない。
C主として「人間調詠」(人間の姿や心情をよむ)である。

 他に、筆者個人の見方から川柳と俳句の違いを挙げるならば、次のようにもいえると思います。

▽俳句は、作者の責任が要求される場合はほとんどない。
▼川柳は、名誉毀損等で作者の責任が要求される場合もあり得る。

▽俳句は、季語(歳時記)に結びつく表現になる。
▼川柳は、自他の人間に結びつく表現になる。

▽俳句は、句に季語と切れ字の占める割合が大きい。
▼川柳は、句全体を作者の言葉が占める割合が極めて大きい。

▽俳句は、人間が詠み込まれていなくても句になる。
▼川柳は、直接・間接的に人間が詠み込まれていないと句にならない。

▽俳句は、人間の五感で感嘆する場面が多い。
▼川柳は、人間の五感で凝視する場面が多い。

▽俳句は、絵画で言うならば風景画である。
▼川柳は、絵画で言うならば人物画である。

▽俳句は、作者が酔う傾向の文芸でもある。
▼川柳は、読者が酔う傾向の文芸でもある。

▽俳句は、絵柄のある茶碗であるとも言える。
▼川柳は、素焼きの茶碗であるとも言える。

■ 川柳は「十七音の文芸」

 川柳は「十七文字」か「十七字」または「十七音字」の文芸かということについてなのですが、「十七文字」「十七字」「十七音字」も川柳に関する既刊の書には出ています。しかし、何れにも納得できない私は、教師時代に「川柳は『十七音』の文芸」であると指導しました。その根拠は次にあります。

根拠1 漢字、平仮名、片仮名の「十七文字」や「十七字」には当てはまらないこと。
根拠2 促音「っ」「ッ」、長音「ー」、撥音「ん」「ン」は一音として発音されること。
根拠3 拗音「きゃ・キャ」「しゃ・シャ」「ちゃ・チャ」「にゃ・ニャ」「ひゃ・ヒャ」「みゃ・ミャ」「りゃ・    リャ」(以下略)等は、二字で書き表すが発音するときには一音であること。

■ 五七五は音(おん)の数

 前述の内容から、川柳の十七音を構成する五・七・五は、文字の数ではなくて声に出して読んでみた場合の「音(おん)」の数であるということを理解いただけると思います。
 また、前述の根拠1〜3の内容は、次の「音数キーワード」に表すことができます。

▽音数キーワード

「『学級写真』と『シャッターチャンス』は七音」 
          (が・っ・きゅ・う・しゃ・し・ん)…七音
          (シャ・ッ・タ・ー・チャ・ン・ス)…七音
 
 このキーワードを覚えておくだけで、音数の数え方の問題は解決するはずです。

■ 五七五のリズムが基本

 日本人には、心の動きを表現したり、何かを主張したりする表現方法として、五七五の調子が合っているのだといえます。
 というよりも、五七五で表現された場に接する機会が多いために、ごく自然に身に付いてきているリズムであると言った方がいいかもしれません。
 その証拠に、色々な標語には次のような五七五調の表現が多いはずです。
 「飛び出すな車はすぐに止まらない」
 「遠くても横断歩道わたろうよ」
 日本人にとって五七五というのは、思いを素直に表現できる最も短い、最も自由で身近なリズムなのです。しかも、五七五で表現されたものは、人々が記憶しやすいだけでなく、心の中にいつまでも生き続ける力を持っているのです。

 川柳でも全く同じことが言えます。
 同じ題材で詠まれた二つの句があったとしても、五七五のリズムでまとめられた句は、心の中に残っていて後で暗唱することができるが、都合の良い音数の組み合わせで合計十七音にしたような句だとか、リズムの奇抜さを狙ったような句は、数日後に思い出そうとしても正確に暗唱することができない場合が多いものです。

 次の句を音読してみて、合計十七音になればいいのではないことを確かめてみましょう。

 A 赤とんぼ一休みしてどこへ行く
   アカトンボ・ヒトヤスミシテ・ドコヘイク
             … 五音・七音・五音の十七音
 B 赤とんぼよ一休みしたらどこへ
   アカトンボヨ・ヒトヤスミシタラ・ドコヘ
             … 六音・八音・三音の十七音
 AもBも合計十七音の句ですが、句全体の調子・リズムがいいのはAの句であることははっきりしています。Bの調子の句にならないようにしなければなりません。
 五音・七音・五音という区切り(リズム)のある型(定型)にしての十七音がよいことをしっかりと心得たいものです。

■ 五七五を創るから文芸

▼五七五に工夫する(創る)ことの必要性

 川柳は、五七五のリズム(定型句)で詠むのが基本(原則)なので、「字余り」や「字足らず」などによって五七五のリズムが崩れてしまうことは極力避けなければなりません。次の句で説明します。

 信じ合う 垣根に四季の 花が咲く
 五音   七音     五音
 上五   中七     下五

 最初の五音を「上五(かみご)」、中の七音を「中七(なかしち)」最後の五音を「下五(しもこ)」と普通は呼びます。
 さて、「字余り」というのは、「五音」の部分が「六音」になったり、「七音」の部分が「八音」になってしまったりすることです。
 また、「字足らず」というのは、「五音」の部分が「四音」になったり、「七音」の部分が「六音」になってしまったりすることです。
 次の句を音読し、前掲の句「信じ合う垣根に四季の花が咲く」と比較してみましょう。

 信じ合う 垣根に咲かせる 四季の花
 五音   八音      五音

 信じ合う 垣根に四季の  花を咲かす
 五音   七音      六音

 信じ合う 垣根に咲く   四季の花
 五音   六音      五音

 信じ合う 垣根に四季の  花咲く
 五音   七音      四音

 声に出して読んでみると、「中八」や「下六」といったように「字余り」になっている場合や、「中六」や「下四」のように「字足らず」になっているときは、句のリズムが狂ってしまうことに気付かれることでしょう。
 やはり、五七五の定型句に工夫する(創る)ことの必要性が感じられます。

▼「字余り」になるときの解決法

 どうしても「字余り」になることがあります。それは、固有名詞・慣用語・崩すと意味が通じなくなる熟語などを使ったときです。このような場合、工夫するといっても、せいぜい他の語句に代えるしかありません。
 それでも字余りになってしまう場合は、「上五」の五音の部分を六音や七音にして詠み直します。こうして「中七」の七音と「下五」の五音の部分が守られると、句全体のリズムは壊れないので救われます。
 また、
助詞の「てにをは」を付けることによって上五・中七・下五として生かすことができる場合もあります。このようあらゆる角度から工夫して、五七五を「創る」ということを意識したいものです。
 四七五や五六五などの「字足らず」の句は、いかなる場合も認められないので、句の組み立て・言葉選びの段階からやり直すことです。

■ 破調句の問題点

 五七五の定型(定型句)に当てはまらない句や、全体の音数を合計して十七音になる句などを、俗に「破調句」といいます。これには次のような問題点があります。

▼心地良いリズムがあるか?

 俗に「破調句」と称される五七五の定型を破った句には、心地良いリズムが無く、ぎくしゃくしてズッコケた感じさえします。文芸としての本格的な川柳大会等での入選は無理でしょう。

▼はたして独自性なのか?

「川柳は、従来までの型や形に縛られない自己主張である」として、
リズムを軽視した型破りの奇抜さに価値を認めようとするのは、誤解もしくは錯覚であるように思えます。

▼奇をてらう川柳でいいのか?

 川柳の定型を疑問視している特定の川柳人や川柳社が自認しているだけであり、他からは俗に「破調句」などとも呼ばれています。この類の句はリズムが無視されているだけではなく、奇をてらう面もあり、
本格川柳とは一線を画すものなので安易に真似しないことです。
 奇抜さを狙って「破調句」を意図的に作るのは、本格川柳の道ではありません。

■ 句を書くときの心得

 作った川柳を投句用紙などに書き写すときの心得として、次のことに注意しましょう。

▼マークや振り仮名は?

 疑問符「?」や感嘆符「!」などのマークは付けません。付けなくても句の意味の上に表れるからです。また、字数・音数にも無関係であり、マークを付けることで「字足らず」を補ったりはできません。
ましてや色紙などに書いた場合には体裁も良くないし、むしろ邪魔になります。
 振り仮名は、特別な固有名詞とか独特な読み方をする場合にだけ付けます。しかし、投句要項などで特に指示されていない場合は付ける必要はありません。句会や一般の川柳大会等に投句するのに、常識的に読める漢字にまで振り仮名をするのは、選者に対して失礼なことになるでしょう。大事なことは、下手でも正しく読みやすい字を書くことです。

▼「一字空き」は必要か?

 上五・中七・下五を区切って一字分空ける必要はありません。色紙ならともかくとして、普通は必要としません。句の全体から読み取れるので選者や読者には不要なことです。むしろ鑑賞の邪魔になります。
 作者としては、場面の転換とか時間の経過を意味した表現のつもりでも、逆に五七五の基本的なリズムを乱してしまうだけでなく、句に不必要な説明を加えていることになります。

▼「行替え」は必要か?

 句会・大会・新聞・雑誌等に投句する場合は、一行に続けて書いていいのです。一行で足りないときは、続けた形で行を替えることにはなります。
 しかし、色紙や短冊に書く場合は視覚的な効果を意図して、句の意味・内容に従って二行・三行に書いたり、下五の部分を中七の部分よりも二・三字分下げて書いたりします。つまり、見た目のバランスの良さを考えて書くわけです。

■ 句会等での用語

▼「題詠」と「雑詠」

 「題詠」は「課題吟」とも言われ、題(テーマ)が出され、それにに基づいて句を作るものです。
 「雑詠」は「自由吟」とも呼ばれ、特定の題(テーマ)を設定しないで、作者が心に浮かんだことや目にしたことを自由に詠む作り方を言います。言い換えれば、作者自身が自分に出題していることになります。

▼「宿題」と「席題」

 「宿題」は、句会・大会等で前もって出される題(テーマ)を言います。「席題」は、当日に会場で初めて出される題(テーマ)です。
 これらは、特定の日時・場所での句会・大会では普通、両方とも出されます。
(以下、略)………………………
 
 
2.投稿作品紹介
 
今日という一日終えて以下余白・・・岩藤 忍
腕を組む二人を送る春の駅・・・坂口美智子
芽吹く春気分のままにピンク着る・・・平田朝子
寝転んだ芝生に悩み置いてくる・・・幸野谷十全
信じ合う垣根に四季の花が咲く・・・北野邦生
飛ぶ鳥という勢いを見せられる・・・弘兼秀子
誇るのは夫婦円満だけでいい・・・湊 昭彦
冬空に我が子の如きオリオン座・・・佐々木ミツ
収穫を前に二つの力こぶ・・・松本俊一
子の願い聞いてくださいお月様・・・湊 千春
虫の音に秋の夕べを詠んでみる・・・松本雪子
人のいい妻には嘘が通じない・・・鈴木 馨
雪まじ土は無口になっていく・・・渡部金也
おしまいは嫁のお面の大掃除・・・田口優子
黙々と霙を背負い畑仕事・・・渡部ひろ子
封筒の宛名が滲む春の雪・・・遠藤茂美
ひたすらにゴール目指せばドラマあり・・・渡部愛浬沙
三兄弟母は誰にも味方せず・・・遠藤一子
鼻歌を聞いた蛇口が歌います・・・太田敏子
見栄捨てた屋台に俺の席がある・・・田口みのる
信じてた人の言葉に裏切られ・・・石川正子
箱庭に雨降る気配倦怠期・・・藤原ヒロ子
恥じらいも蒸発します暑い夏・・・菅 洋子
酒旨しまたまた旨し朝の水・・・斉藤真一
五十年黄色の声はどこえやら・・・高橋誠三郎
朝六時化粧するくせ定休日・・・高橋 園
白い冬キャベツ大根悲鳴あげ・・・高橋キヨ
二人して誓って拝む初日の出・・・高橋利光
笑うなよ俺の人生俺笑う・・・奥 規一
母からの小言で育ち母となる・・・番匠玲子
虚栄心捨てれば楽になるものを・・・佐藤スミ
かっこいいだけじゃないよね競走馬・・・細越裕美子
君を乗せ馬の里から風になる・・・小林立栄
目が覚めて遠くの娘思い出す・・・淀川ミヨ
紺青の皿の苺に夢を見る・・・鈴木ヱミ子
裏を知り乗ったふりする口車・・・佐藤十三
色彩は豊かにしたい風景画・・・藤原さとし
仮眠する前に駅前掃く一人・・・川井宏康
名人と思ってくれる妻と子が・・・佐々木三生
孫二人来るも帰るも待ちどおし・・・三浦金吾
四人の子育てた母の手の温み・・・児玉 諭
孫の背に越されて嬉し散歩道・・・出口千代
カレンダーあと一枚に急く心・・・三浦千鶴子
心にも晴れ間が欲しい北の空・・・保坂佳子
夫出張犬の遠吠え秋の夜・・・武藤暁美
初詣神様遠い人の列・・・加藤真弓
茶柱をじっとみつめてほくそえむ・・・石川津久美
テラス花やがて散るから愛おしい・・・深瀬亮一
出迎えは写真の中の母の笑み・・・佐藤多喜子
転勤を淡々と言う子の電話・・・和田良子
降車ベルワンマン社長届かない・・・志村昌弘
祖母の声澄んで夜長の子守歌・・・三浦満子
セットした素敵な髪をこわす風・・・石川明子
食べ過ぎよ言われてみればやはりそう・・・池田千賀子
お年玉いつのまにやら大きな手・・・竹村寿子
ハイテクについていかなきゃ飯くえぬ・・・佐藤英子
家族一多い賀状を自慢する・・・川辺きえ子
擦り切れて結び合ってる赤い糸・・・倉田久美子
大笑いさせてみたいなモナリザを・・・進藤 秋
特製の仮面持ち出し面会に・・・鎌田敦子
笑いたい心隠して咳払い・・・清水 実
さざ波も笑いじわならまいいか・・・八巻俊子
賽銭をケチらせている不況風・・・荻原栄悦
留守電にかすかにもれる息づかい・・・深沢清子
誕生でアフガンテレビひと休み・・・小松士郎
北風は心身共に強くする・・・中西節子
人生をリセットしたい新世紀・・・西村圭子
深い雪泳いだことがありますか・・・矢野雲山
ストレスをかわし切れない不器用さ・・・小松美佐子
金出さず口だけは出すお年寄り・・・古村敏広
先覚の句の情念に胸刺され・・・竹内りつお
ゴミ袋わが家のムダが覗いてる・・・太田和美
病んでみて頼れる夫の傘の中・・・古村信子
手を合わすテレビ画面の白い富士・・・原田利子
女たち家事に追われる旅の後・・・吹浦東子
もう時効心の紐が解けてくる・・・湯沢文子
あの窓の笑顔にかけた若き日々・・・東海林順一
暖冬の空に抗議のスキーヤー・・・森川 誠
写真見てあいさつしてる幼い子・・・東海林モモ子
新世代成人式も保護者つき・・・原 幸子
布団から妻のかけ声冬の朝・・・藤田ひとみ
風呂あがりオギャーと泣いて屁をこいた・・石川規美雄
薬草茶作りまだまだ夢を見る・・・持主定春
不況風さい布は固くへの字口・・・桜庭由紀子
荒磯の波のしぶきで目が覚める・・・石井千鶴子
道の駅缶コーヒーはトイレ代・・・佐藤茂二
声かける花は答えて呉れるのに・・・谷藤邦子
爺さまの雪おろす屋根せまくなり・・・栗田 葉
初売りに礼儀無用となだれ込む・・・守屋京子
許せない悪事が牛の目に涙・・・大鹿一歩
デュエットで思いが叶うクラス会・・・中原 恵
温泉の湯を買い柚子で冬至風呂・・・栗田イシ
アルバムにセピア色して笑う母・・・持主啓子
ひと一人通れるだけの雪をかく・・・小林遙子
仕事なしこれほど辛い楽はない・・・岩野純治
晩酌を待ちきれずして皿洗う・・・斎藤珠子
鳥追いの頃懐かしいなっ葉汁・・・堀井禮子
初夢を見そこなったとふくれ顔・・・佐藤ひとみ
諍いはそ知らぬ顔の青い空・・・五十嵐京子
足の裏顔より多い塗り薬・・・武藤久子
横文字の辞典が欲しい歳になる・・・近間笑子
おとし玉もみじの手にも渡される・・・橋本 

開けとくよ母の胸なら戻れるさ・・・加賀谷かおる
ハタハタにぐいと睨まれ買いました・・・田村恵美子
福袋揺すり叩いて重み見る・・・風間和子
ストレスを一人芝居で演じてる・・・斉藤詳子
題詠に頭とられてせち料理・・・柴山まき
年末の楽しみ残す宝くじ・・・米沢幸子
人間を作った神が懺悔する・・・山越 宏
外野から見ればどうでもいい話・・・村田次男
酒飲みの肝臓悲鳴あげている・・・柴田正子

工場も野球選手と海外へ・・・北林敏郎
冷や酒が沸騰雪中のど自慢・・・吉田一雄
反抗期襖に残る拳あと・・・緑川美和子
あちこちに合格祈願礼参り・・・池戸貴子
頭越し飛ぶ賽銭に願い事・・・田口照男
久々の子供の声に和む村・・・熊谷百合子
何もかも許してしまう個の世相・・・阿部忠司
肩書きをけずられ風邪を引く名刺・・・鈴木貞子
子供等の一列縦隊雪が舞う・・・藤澤利成
隣より一個届いた初すいか・・・佐藤清美
なす漬けの藍色薄く母想う・・・栗山トミ
時々は出かけてみたい外出着・・・小野中泊子
食卓に浅漬け一つ置いてみる・・・松本 恵
赤字国なのに外顔だけはよい・・・高橋 潔
今日もまた秋田こまちとおだてられ・・・鈴木千和
旅の宿上げ膳据え膳いい笑顔・・・藤田 霞
黙ることそれも子供の言葉です・・・佐々木知恵美
挨拶の声が飛びかう散歩道・・・武石千津子
先走り早く見つけた毒茸・・・相原忠敬
コーヒーの香りで憩う我が青春・・・山田克彦
初夢に出てきた上司妻でした・・・小鈴卓央
百円で幸せ入りの箱を買う・・・植田英子
チャンネルの争い妻に負けました・・・吉田勇二
破産人黒い車で廻ってる・・・増村義直
モーいらん丘の草だけ食べさせろ・・・三浦顕児
寒い日はぐいっと一杯熱燗を・・・大原和子
悔いのない日が一日もありません・・・加藤裕子
すぐ側にいるよ小声で話しても・・・窪川由季子
手八丁とはいかないで酒を飲む・・・佐々木富美子
予定表書くのは姉の名前だけ・・・藤 咲子
娘の声を待っていたのにEメール・・・渡辺万助
熱燗で手酌楽しむ冬の宿・・・高橋研吾
お茶のんで思い出したよ忘れ物・・・佐々木光枝
孫の手に力が入る交差点・・・美田 径
虚栄心タガを外して歩き出し・・・伊藤笑子
嘘に嘘重ねる人のその道理・・・工藤敦子
紙コップ無理に飲ませる胃の検査・・・柴田忠司
明日もまた心のリセット子の寝顔・・・深沢ひとみ

賛助者特別投稿作品紹介】

鴨の群れ休む岸辺を遠回り(岡山・吉田俊光)
怒られて屁とも思わぬ無神経(愛知・原田範如)
目覚めれば夜か朝かと首傾げ(神奈川・石川雄朗)
表札の文字は丸文字新世帯(東京・坂本ひろの)
あるじより大きな顔で歩く犬(秋田・高橋弘典)
心から叫ぶ言葉は「愛してる」(秋田・高橋 輝)
虫の声ふと気がつけば秋の空(奈良・下原直美)
降る雪と白い息とのシンフォニー(秋田・高橋弘典)
正月は帰ってきなと里の声(宮城・藤田緒里恵)
お年玉あげる立場で泣く財布(宮城・藤田緒里恵)
就職は決まったものの曇り空(宮城・藤田緒里恵)
なきやんでじぶんさがしのたびにでる(東京・武市正尋)
銀輪は何も言わぬが人の性(宗次知啓)
喜びの涙いっぱいあっていい(山口・山田克彦)
独身も獅子奮迅のあねこ虫(雄勝・由利好美)
返しの句師の顔浮かび金縛り(長野・土屋真一)
プーチンさん潜水艦で身も沈む(秋田・高橋 輝)
高層で生き抜く野草妻涙(千葉・小松弘之)
人様に誉められるのはいつ以来(秋田・高橋弘典)
飼い主に負けてなるかと大いびき(秋田・高橋亮子)
セミナーでうたたね覚めて目と目合う(下原直美)
ありがとうしわだらけの手大きな手(秋田・高橋弘典)
コップ酒言葉巧みに酒を釣る(秋田・相原忠敬)
雨漏りで鉢の水やり手をはぶく(秋田・相原忠敬)
太っ腹ひとのつまみで酒を飲む(秋田・相原忠敬)
雨上がり鉢と植木に水をやる(秋田・相原忠敬)
栗拾い素手で拾って血の見舞い(秋田・相原忠敬)
先走り早く見つけた毒茸(秋田・相原忠敬)
少しでも軽くと前日散髪し(福井・菊池裕彦)
シーズンオフ静かな家庭取り戻す(福井・菊池裕彦)
わが女房昔アゲマン今サゲマン(千葉・小松弘之)
夏祭り花火と稲妻競演に
ゆかた着で自転車当りこまり顔
風抜けてわが天守閣ビアガーデン
お中元何にしようか迷う母(雄勝・佐藤大貴)
夏休みラジオ体操ワンツースリー
厚いけどなぜか食べちゃうみそラーメン
天気予報いつも見る祖父心配性
夏休み玲以良の世話をありがとう(太田・倉田玲以良)
好き嫌い心の中で揺れ動く(秋田・米沢嗣子)
サバ缶と愛を包んでピンチ抜け(秋田・渡部恵美)
きっとまたいいことあるよ床に入る(大曲・池田美和子)
バス温泉ツアーで学ぶ年の功(米国・奥坂允保)
背を向けてびっしり並ぶ未読本・・・水谷新一郎
鳩の杖貰って年の重さ知る・・・伊藤静江
花束に隠れて笑う母米寿・・・今野登美子
折り紙の記憶をたどる孫達と・・・古井浩子
3時です休憩しようダイエット・・・指宿憶良
来る年はひげを頼りに明けてくる・・・高橋弥三郎
およなりに我が家の枯葉おじゃま虫・・・石山 文
捨てようか置いとこうかの大掃除・・・北島かほる
時は今北の星見て師事決めた・・・金子久雄
仏様今日のお供え柏餅・・・高宮貞子
年金を熨斗が連れ出す三・四月・・・佐藤辰治
なにくそが手垢に染まる名刺入れ・・・大塚ただし
マスコミの視線を意識した握手・・・金沢 汎
ポックリ死望んでからの長寿命・・・秋宮秀峰
残りものあの手この手でフルコース・・・藤井孝子
夏祭り山車も今ではバス移動・・・桜庭邦子
もう一本つけてくれよと手を合わせ・・・沖田貞助
暖炉の火見つめて思う過去の日々・・・武田 実
家中が頼る夫の力こぶ・・・岡崎睦恵
力餅イラクの子らに送りたい・・・児玉金友
おだいじに特効薬になることば・・・筒井 典子
犬の服戦地の子より豪華版・・・花角慶香
孫の腕観るたび堅い力こぶ・・・鈴木アヤ
孫が来てやんわり解けるわだかまり・・・佐藤光子
手に負えぬ息子のしぐさ生き写し・・・野島 全
手を焼いた子が巣立つ日に母は泣く・・・小幡 葆
年金法未納の先生決めました・・・鈴木キミ子
朝市の声に財布の紐ゆるむ・・・若生依子
朝起きてもう聞けないかセミの声・・・沖津亘哉
荒れた手に女らしさが見え隠れ・・・伊藤和歌子
朝が来てやっと一句ができあがる・・・三ツ木

面談日力も入る腹まわり・・・高山みどり
叩いたり撫でたりする手我が心・・・冨樫和子
手をかけて育てた息子どこへ行く・・・稲打八郎
新婚で迎えた酉がひとまわり・・・網谷待代
力水朝明け雲に身を託し・・・石井直明
手にとって活字をみれば眠くなる・・・舘山節子
囲われて肩寄せ合って春を待つ・・・伊藤妙子
荒れた手を出せずに悔やむさようなら・・・若林八重子
またですか苦笑しながら辞書が言う・・・桧森吉紀
ペタペタと我が顔なでるもみじの手・・・飯沢きぬ子
箱の中手からはなれず当たりくじ・・・佐々木寿賀子
いつからか深夜のラジオ朝ねぼう・・・吉田孝子
天と地の力をもらい生きている・・・熊谷順子
だんだんに母に似てくる私の手・・・中村ツヤ
手も足も賞味期限が切れたかな・・・荒海流天
みぎ手あげひだり手もあげばんざいと・・・大高雅子
せっかちな俺のブレーキ歳が踏む・・・安藤ゆらぎ
青々と雑草元気草むしり・・・三森福子
お隣は政経分離進んでる・・・美和山吹
大好きな酒は頂き薬飲む・・・高澤のぶ子
留守番はエンジン音で家族待つ・・・鈴木春男
カラオケで音を待たずに走るじじ・・・石井ひろ子
負け犬とさらばセレブの部屋光る・・・藪本津や子
雨の音静かに聞いてリズム打ち・・・高橋ミネ子
友の通夜我が身の時と思案する・・・井上 豊
白魚と言われた事がうそのよう・・・伊藤芙久惠
コオロギの音に誘われて長湯する・・・佐藤 文
犬連れがどっと繰り出す雨あがり・・・大津明義
今日もまたあきかんなげて走り去る・・・高嶋邦恵
配管工恋の手管は請け負えず・・・斎藤千代
文芸で脳の活性ボケ防止・・・中田達雄
手の甲のマニキュアだけが威張り顔・・・岩井タカ
ああ今日も二つ忘れた内緒なの・・・澤田幸代
そろそろと歩いていても転ぶ年・・・佐藤スヱ
孫の尻たたいて疼く右のひじ・・・鎌田宏子
みそかそば食べて気持を切りかえる・・・河原政子
初孫の手もぐっすりと腕の中・・・大野一雄
幸せに手と手をつなぐ友がいる・・・石井美保子
目ざましのボタンを押してひとねむり・・・細川キミ
孫の知恵高いところに手がとどく・・・永島民夫
飲み過ぎてかわいい孫が手から落ち・・・三浦正直
終章の人生未だときめいて・・・北 三平
汗出して働いたあと悩み消え・・・佐藤二郎
ジャンボくじまさかの夢に踊らされ・・・塚本裕康
なりたいな生まれ変われる再生紙・・・齋藤誠吾
主忘れ鼠こわがる猫になり・・・高橋しゅう
初夢は富士を見たくて二度寝する・・・門間フミ子
恋心昔は手紙今メール・・・須田五郎
竿しなる姿を見せたもがく影・・・池田俊雄
欠伸して蛙が春を告げに来た・・・阿部文彦
手のシワはよく働いた記録です・・・高橋優子
ワンパターンやらなきゃ今日も終わらない・・・深川美恵子
満員電車人間魚拓出来上がり・・・齊藤祐子
がん癒えて妻に感謝の欧州路・・・飯塚光弘
相手する孫のじゃんけんいつもパー・・・石田朋子
思春期の子と戦って昼花火・・・三浦久美子
奥の手も黴が生えそう使おうか・・・伊藤信吉
アルバムはあの世の人が多くなり・・・山本淑子
何十年並んで待ってタダの人・・・岡野 満
月見酒過ぎて今宵はくだをまく・・・門脇夢人
娘にはこわい顔しておどろかす・・・金子千恵子
もう寝てる妻に当て付け音をたて・・・黒岩孝彦
もみじの手食べたいくらい柔らかい・・・笹嶋久子
団塊の四国参りがはやりです・・・野々口英一
メタボには今更と言い減らぬ食・・・千葉フミ
息子来た財布のお札本の中・・・岡まち子
紙芝居あのおじさんの歳となり・・・山田義弘
イブの夜の手術は痛い恋終わる・・・勝部夫美子
さよならを言うこの星で君を待つ・・・船水柳平
朝焼けと夕焼け小焼けどっち先・・・佐藤宗久
掃除機をかけて子の口動いてた・・・金田一充恵
天を衝く怒髪のままに年も暮れ・・・門出 力
トイレ立つ襖を閉める音響く・・・池田啓二
こらっ毛虫俺の食う分残しとけ・・・阿部邦博
宝くじ当たるつもりで紙を買い・・・合原 宏
おっとりと世の中みつめ夢探す・・・持増典子
元気かな近頃見ない散歩道・・・吉村義廣
紙風船CDの子ら目もくれず・・・大財尚子
元気そうタンタンタンと音がする・・・石田益子
寒空にバス待つ子らの笑い声・・・三浦眞木子
次も姫ならば庭には次郎柿・・・菅原敏郎
笑わない人が笑って大笑い・・・藤井 擴
紙おむつまだ早いよと苦笑い・・・秋元英一
草むしるそばでスズメが口を出す・・・佐藤朋子
少ないが有ると無いとは違います・・・須郷安子
天空の鳥のかけ声がんばれと・・・齋藤久子
墨の香と未練の束は桐の箱・・・倉光フミ子
豪雪に負けずに咲いた福寿草・・・小野丹左衛門
早目ざめラジオ体操音で聞く・・・佐々木美代
手相見て人生の先分かるかな・・・岩本龍俊
虫の音をひとり占めする過疎の里・・・土田永子
ふにゃふにゃに寝入る子つつむ両の腕・・・武井和絵
無心されあの手この手で交わす術・・・長谷川清徳
順調に歳の差婚も老いていく・・・西野恵子
うるさいぞおらの鼾におら寝言・・・佐々木正子
塗りたぐる顔のごまかし手がばらす・・・広島努武
コロコロと秋の虫の音子守歌・・・松野利喜男
な母さん二人で一人何事も・・・桜  翁
パンの香がほのかににおう散歩道・・・宮田裕美子
コピー紙で心つながる初つづり・・・鈴木里子
いい人に会えたがすでに人の妻・・・小野丹左衛門
農作地どじょう御殿に様変わり・・・伊藤峰代
老人会涙で笑う認知症(劇中人物)・・・工藤正悦
手酌です男女平等ビヤホール・・・末吉貞子
音をたて胸のざわめきおしよせる・・・畠山直子
東海林太郎今日もまじめな歌声で・・・野口 謹
お手のもの妻の真似して玉子焼き・・・石橋謙三
母逝くも世は平然と流れ行く・・・男鹿伊達也
仲良しの道祖神さま手を合わす・・・中尾康代
五十年振りに白髪と禿頭・・・中山千恵子
手加減を知った息子に投げられる・・・吉田 茂
被災地はそれぞれ違う暮らしぶり・・・山本ひろ子
遊ぶ子のいない公園寂しそう・・・香田龍馬
加齢につれ胸にざわつく介護税・・・長谷川清徳
手のしわであの手この手がよみがえる・・・青山凌更
文書く手すこし休めて星を見る・・・田中のびる
手の平が一番使う化粧水・・・辻崎充衣
これからはゆっくり時を楽しもう・・・泉 衛子



パソコンは若葉マークのおじいちゃん(米国・奥坂允保)
近代の文明だって誤変換
バス温泉ツアーで学ぶ年の功
風鈴に残る音色は涙色
徹夜明け眠りたいのに眠れない
ダイエット今日はむりむり明日から
ダイエット信じたくない体重計
ろうそくに命吹き込むチャッカマン
太陽が照れて隠れた曇り空
里帰り枯れ葉マークとはしゃぐ孫
誕生日喜べない年きたようだ
恩師泣く下克上した語学力
友と呼び友と呼ばれた青春期
無愛想な彼も気付いたNO眉毛
アメリカも山びこだったらあいうえお
ダイエット殺意隠せぬ焼肉定食
ダイエット言うは易いが行えぬ
新聞紙読んだら変身油取り紙
ジーパンは恐れ知らずの正直者
年賀状祖父の流れ字読めねども
彼わたし年賀メールがあれ一緒
クリスマス電飾いっぱいヒューズ飛ぶ
ほら行こうホラー映画を見に行こう
江戸時代昭和生まれが懐かしむ
ダイエットいつかやるぞと半世紀(秋田TV・鈴木陽悦)
気が付けば指を折りつつ独り言(秋田TV・佐々木恵子)
栗ごはんさんま塩焼き秋を食む(秋田TV・藤田智彦)
静江婆家庭を守る福の糸(秋田・磯木崇史)
テレビ見て近づいていく婆の顔
雨上がり若葉ピカピカ光ってる
早起きで朝日を浴びて心地よい
晴れ間から覗く太陽笑ってる
一人住む父が待ってる夏休み(埼玉・斎藤弘美)
いつ来ると聞かれて困る里帰り
成るように成らないことが増えてくる
平成の世も越後屋とお代官
火の島の鯰よ羊の如くあれ(茨城・新井秀夫)
ささやかに後期高齢おらが春
眼は翳み耳遠くして三里に灸
人生の定年間近おらが春(ひたちなか市・新井秀夫)
去年「平(たいら)」今年「和(なごみ)」の空となれ
モリカケの年越しソバは売れ残り
沖縄の声は届かぬゴルフ場
 
 
インターネット投稿作品紹介】
 
今野登美子 9.29
一発芸奇抜なネタで笑い取る
愛語る熱い教師もまだ独り
勝因は最後に寄せた駒ひとつ
深川美恵子 9.29
雨続きこれみよがしに草伸びる
皮をむき甘ーい秋のかおり吸う
何を着る何を食べよか日々課題
まさよし 9.26
道化師が笑顔失い人になる
散歩道耳打ちに来る秋の蝶
閉ざされた心は強化ガラス板
桜庭由紀子 9.21
朝焼けに染まる過疎地のファンファーレ
更新の認知度試す時間切れ
野良で咲く白さは負けぬニラの花
元乙女 9.20
歳食うと珍事連発おもしろい
逆戻り今の私は三歳児
大丈夫しわの数だけ経験が
畠山直子 9.19
断れずいらぬ物までもらう友
野菜達出来と不出来の自己主張
合唱祭上手と思う孫の組
今野登美子 9.18
百歳の笑顔見ているいい日和
今日の無事夕焼け空に有難う
次の世に残す善意の種を蒔く
勝部夫美子 9.18
同窓会埋火揺れるイヤリング
浮き浮きと心も弾むコンパクト
容赦なく近づく老いに旅支度
須田五郎 9.11
良く来たと頭撫でられ孫に笑み
未練なし老いを認めて隠居する
傘寿坂振り返え見れば茨道
詳子 9.11
くもり空歳に逆らう手足たち
どこに利く苦いゴーヤの茶をすする
今朝もまた大股歩き続行だ
鈴木貞子 9.10
陽の恵みたっぷり浴びたトマトもぐ
友見舞い言葉に窮しただ笑う
元乙女 9.6
神さまもぷつっんなのかこの惨事
停電で何気無い日の幸をしる
久しぶり電車に乗って人に酔う
まさよし 9.5
瘡蓋が乗りこなしてる一輪車
関空が砂を吐いてる滑走路
男泣き見せない父のサングラス
新井秀夫 9.3
五年経てシンゾウだけが強くなり
民の声聞いたら五年持たぬ筈
酷暑でも芝遊びには精を出し
ままならぬ世に長らえて八十路かな
佐藤 文 9.3
一瞬の花火の技で夏終わる
ベッドから雲の流れの変化見る
冷房を部屋の角度で移動する
深川美恵子8.28
暖簾揺れて風が来たなと期待する
原爆も戦争もない不断好き
金農があって良かった秋田県
田村恵美子8.28
勝目なし草は伸びます堂々と
雑草の葉かげのおかげ花は咲く
風鈴をだましてゆらす扇風機
今野登美子8.24
老木の耐える姿に励まされ
飼い主を見守る犬の正義感
平凡に暮らし続ける難しさ
元乙女 8.23
甘辛に酸っぱさ加え孫の守り
夏草がもうたまらんと項垂れる
平和です色とりどりの花火舞う
畠山直子 8.23
友の舞扇子片手の艶やかさ
甲子園流れる汗と白い歯と
許そうと決めて肩の荷とれました
勝部夫美子 8.22
老境の二人三脚足るを知る
身ひとつでめざして走る終着駅
密か事恋の炎に薪くべる
詳子 8.18
2歳児の生きる望みが水を飲む
後押しの一言嬉し友の声
盆の風生暖かく母みたい
まさよし 8.17
奥入瀬の川面に地球映ってる
太陽の大接近で日焼けする
素麺と競うウォータースライダー
今野登美子 8.1
サビた脳大河ドラマを二度見する
地球上何処に住んでもある被害
亡き人に会える兆しの蛍飛ぶ
田村恵美子7.31
熱帯夜夜風も疲れて一休み
絵手紙で西瓜届けば夏祭り
ピカドンの八月の空安らかに
勝部夫美子7.27
発車ベル明日に向かって過去捨てる
彼の背で泣いたあの夜のイヤリング
人生の節目見直す星月夜
深川美恵子7.20
渋滞の脇道走り得気分
仕舞湯につかり明日の予定組む
同級生老いも順調だと笑う
畠山直子7.20
今日もまたラジオが友の泣き笑い
黄泉の道審査きびしく通れない
久しぶり戦友再会笑みこぼれ
桜庭由紀子7.20
懐かしい蚊取り線香ある暮らし
平和好き西日ゆっくり明日を詠む
剪定の庭にバリカン坊主刈り
過疎地よりドロンも上がる運動会
三浦正直7.20
酒を飲み医者思い出し薬飲む
嵐かと思えば猛暑滅多打ち
イージスで戦禍に一歩近くなる
向上心段々薄れ終点か
余った薬キチンと返し褒められる
元乙女7.19
大地ゆれ空土砂降りの無常風
子を育て角がとれてく娘みる
左手の指輪かえれと伝書鳩
今野登美子7.19
腕白へ鶴のひと声欲しくなる
バレンタイン効果があってゴールイン
気兼ねなく演歌も愚痴も仕舞い風呂
ミヤコワスレ7.16
風通る風鈴の音夏が来た
ホッとするあなたの心に雨宿り
前向きになれば笑顔が福になる
まさよし7.12
子の花火微笑んでいる青バケツ
点滴に注入をする重い罪
洞窟に朝陽を運ぶ潜水士
鈴木貞子7.12
咲ききって残り香消える赤いバラ
短冊に書いた願いよ天届け
田んぼ道かえるの歌を競いあう
須田五郎7.11
かたつむり紫陽花蓑に梅雨凌ぐ
傘寿越え一息いれて米寿へと
意固地止め老いを認めて気が楽に
佐藤 文7.10
月変わり病の様子変化なし
何故かしら思い出多い涙出る
初メロン戴きものを味わって
男鹿伊達也7.9
どこを向き誰を狙うかイージス砲
屁理屈が媚びり付いてるお大臣
起きがけのお茶一杯がエネルギー
ミヤコワスレ6.30
今日の日は誰も知らない影法師
生きている生かされている介護の手
ティータイムわたしはココであなたはソコ
田村恵美子6.30
ランドセルおぼえた道を走りっこ
野菜の蔓支柱掴んで空見てる
母の日も父の日も又顔をかく
深川美恵子6.29
散歩道戦中摘んだ草に会う
終わる目途付いてさっさと手が動く
おむすびもよろこぶ孫の顔に似る
元乙女6.28
男気に脱帽しての婦随仲
抽出しに昔の私住んでいた
小野丹左衛門6.25
山里に住めば身に合う風が吹く
昼休み白黒並べ知恵比べ
◇…………………………………◇
まさよし
ど真ん中走る夕陽が譲らない
免許証先を行くので返します
水跳ねのこころを一人絞ってる
血縁の鎖切っても切れません
限り無い生命力の試験管
点滴を漏れなくパートさんが入れ
たぶん
行列は遠くにならぶルールかな
午後からは相手チームに双子ゐる
どちらからどちらまで同人はゆく
積み木の高さぶんだけない不安
蜂の出る番組録画するした日

 

田村恵美子 2019.2.26
ポケットにお菓子買いましょ年金日
静かですドック結果の待ち時間
餅焼いて信じられないふくれ面
深川美恵子 2019.2.26
発表会度重ねても動悸する
今日の元気証明してる笑い声
嬉しいなドンドン雪が消えて行く
桜庭由紀子 2019.2.26
浮き沈みあって人生波に乗る
正座して朝修行に満足感
待った免許必要とされ放せない
今野登美子 2019.2.22
平成を飾る最後のひな祭り
穏やかな夜明け待ってる新元年
嬉しくて背中で踊るランドセル
畠山直子 2019.2.22
春の香が体にしみる草むしり
氷点下春の光が窓開ける
花つぼみ早く咲けよと鳥は鳴く
元乙女2019.2.14
我が娘過保護の女王誰の所為
親心いつかわかると虫おさめ
御用済み自由時間が徐々にふえ
今野登美子2019.2.6
雑草も花壇の花を引きたてる
世帯主見たくなるよな門構え
神隠し言い訳にする物忘れ
元乙女2019.1.30
この世界太陽一つ月一つ
老木になった枝にも小さな芽
あの時にその気になって物語
深川美恵子2019.1.26
年玉を手にして孫は「ママ帰ろ」
新年会続いて財布痩せました
嬉しいこと日記に書いて尚嬉し
田村恵美子2019.1.23
一人サラダ玉葱辛味十分に
初場所は回しカラフル意気上がる
猛吹雪夫婦喧嘩が負けている
由紀子2019.1.15
里も良し居座る現地心地好く
雨雫枯木に光るエメラルド
シナリオも無いが日々生きドラマなる
米沢幸子2019.1.11
ご挨拶オジンも使うオバンです
畠山直子2019.1.9
きりたんぽネギゴボウセリにぎやかに
元乙女2019.1.8
北は雪西は菜の花お正月
天災は忘れる間なくやってくる
留守の間に戸袋ひよに乗っ取られ
須田五郎2019.1.7
気が和む田舎の良さを老いて知る
年の瀬は笑顔満載ローカル線
見送りしとぼとぼ帰る婆さんと
新井秀夫2019.1.1
子らと酌む八十路の春の旨酒を
平らかに和みの春のロウバイ花
今しばし世に在りそっと去りゆかん
元乙女 2018.12.30
葉が落ちて千手観音枝っぷり
驚きの医療の進歩ただ感謝
来る年に夢膨らませ鐘をまつ
田村恵美子2018.12.29
古日記読めば記憶とかみ合わず
戦中派八十路を生きて今平和
一人居は煤も友達掃き出さず
深川美恵子2018.12.25
トタトタと歩くひ孫の不安定
九条を守り続て平和です
友と会い話して笑い満足日
元乙女 2018.12.16
平常心つぶやきながら鍋こがす
無事だけを 祈ってオペの終わり待つ
あれこれと地球の上で思案する
畠山直子2018.12.11
男鹿半島ゴジラ火を吹く日本海
がっこ茶で話がはずむ村の家
孫の怪我涙と震え止まらない
竹之内勇2018.12.9
心晴れ空の青さが近くなる
足が言う足湯ブームが嬉しいと
香道に無口になって浸リきる
鈴木貞子 2018.11.27
小春日和そろそろ母が来る時間
大声で歌うと風が頬なでる
ハミングで球根植えて春を待つ
田村恵美子 2018.11.27
終活の人形の目のあどけなさ
十二月墓標に若い兵士の名
熟れる迄烏待ちます過疎の柿
元乙女 2018.11.26
穏やかに生きる事きめ口チャック
老爺心探しても無い老婆心
親と子が慮って探り合い
深川美恵子 2018.11.21
柿の実と大根吊るし落葉掃く
苦い薬子に与えねばならぬ親
姪にうとまれ実家を思う気を伏せる
桜庭由紀子 2018.11.19
お喋りも程々にして零れ種
一人居の暮らしに花を主とする
四季という季節うすれて狂い咲き
竹之内 勇 2018.11.16
愛のムチ言葉のムチが生かす道
入学の学生服が胸を張る
須田五郎 2018.11.15
日々過ごす老い行く道は妻がナビ
ただ疲れ渡りためらう歩道橋
名月を見上げて遠き人想う
米沢幸子 2018.11.15
ビリビリと太刀打ちできぬ奴がいる
記念でのサイン入りシャツお蔵入り
元乙女2018.11.12
動揺を隠して娘ガン告知
白魚がどじょうになった指ながめ
赤ちゃんのプルプル肌に嫉妬する
詳子 2018.11.8
朝もやで近くの山も絵になった
内定に弾む孫から声だより
親愛は程よい感じ美しい
元乙女2018.11.7
子育てのとき懐かしむ写真帳
成し遂げて人と葉っぱは秋の色
白魚がどじょうになった指をみる
佐藤 文 2018.11.5
家にあるオセロを使い活性化
筆持つが上達の腕見られない
寝姿を知らないうちに直される
畠山直子 2018.10.31
赤トンボ日なたぼっこか竿の先
古紙回収耳を欹て来るを待つ
のど自慢下手もあるから盛り上がる
鈴木貞子 2018.10.30
コスモスがお辞儀してくれおじぎする
秋うらら紅白まんじゅう母持参
秋晴れやサクサク踏んで散策路
深川美恵子 2018.1029
澄みきった朝の星見て今日いい日
皮むいて甘ーい秋の香り吸う
朝御飯しっかり食べる元気人
田村恵美子 2018.10.29
煮こごりは母の自慢の家の味
千鳥足肩貸す人も千鳥足
無人駅遊びに来たと赤トンボ
中原 恵 10.24
猛暑から解放されて天高し
天高く元気印が目をさます
鈴木貞子 10.19
朝市の端数おまけにもう一つ
先を行く歩幅があわぬ急ぎ足
おすすめを平らげ小腹まだいける
今野登美子 10.12
アート展ペットボトルも石ころも
赤裸々に書くには勇気いる話
接待に温泉付きと書いてある
桜庭由紀子 10.9
天高く響く声にも張りがある
塩害を残し台風去って行く
まず鍛え五体と共に好奇心
米沢幸子 10.8
写真みて秋田の文字(もんじ)どっち取る
一文字で意味の繋がる秋田弁
詳子 10.6
亡き友が耳元でまたささやいた
台風が鉢の移動の応援だ
葉の萎れ水が欲しいと花の声
元乙女 10.4
エンジンのかからぬ身体もてあます
朝トレに雑草相手こんくらべ
リハビリと思えば雑用苦にならぬ
佐藤 文 10.3
さりげなくかけた言葉にとげがあり
すみませんと何時でも言える人になれ
早朝のコオロギの音に起こされて
田村恵美子 10.1
初出勤音もさわやかハイヒール
十五夜のお供えかくす雨と雲
さびしそう浜茄子の数珠送り盆
◇…………………………………◇
藤井智史
怯まずに詰め放題の恋をする
斜めから見てもワタシは偉くない
ハート吸いボクはフラッシュストレート
ヒロ
ゴミを持ち見送る先には収集車
 
 
 
 
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3.北の星川柳社主宰紹介
 
● 北 (きたのほうせい)略歴
                    
・北の星川柳社 主宰
・日本現代詩歌文学館振興会会員
・北の星川柳社「川柳作句講座」講師
・2001年4月〜2009年11月NHK学園「川柳講座」講師
・2004年6月〜2007年12月「月刊営業人川柳大賞」選者
・1999年3月〜2000年10月「秋田テレビ川柳講座」講師
・1999〜2000年「月刊オール川柳読者柳壇」選者
・秋田県湯沢市出身
・元小学校教頭
・茨城大学教育学部卒
・秋田市在住
 
● 主な著書(新しい順に掲載)
 
【戯曲集】……「脱走」他12篇(令和元年5月1日発行)
【歌集】………「 人間模様 」(平成31年4月30日発行)
【川柳句集】…「和英翻訳川柳」
【川柳書】……「川柳作句添削例集」
【川柳句集】…「 独り言 」
【川柳句集】…「川柳北の星抄特集」
【川柳書】……「川柳作句入門」
【児童書】……「 ケロ吉くんの楽しい川柳入門 」
【川柳句集】…「 核実験やめて花火にしませんか 」
 
● 執筆・選句等
 
■川柳総合誌「月刊オール川柳」(葉文館出版刊)
・1998.3〜6月号「川柳手始め講座」
・1998.10月号「現代作家巻頭競詠10句」
・1999. 5月号「現代作家巻頭競詠10句」
・1999.12月号「現代作家巻頭競詠10句」
 
■川柳総合誌「月刊川柳マガジン」(新葉館出版刊)
・2001.6月創刊号「ジュニア柳壇」選
 
■月刊営業人「営業川柳大賞」選、選評
・2004年6,7,9,10,11,12月号
・2005年1,2,3,4,5,6,7,9,10,11,12月号
・2006年1,2,3,4,5,6,7,9,10,11,12月号
・2007年1,2,3,4,5,6,7,9,10,11,12月号
 
■NHK学園川柳作品コンクール
・2003年度作品集:入門コース選、選後感
・2005年度作品集:川柳倶楽部選、選後感
・2008年度作品集:入門コース選、選後感
 
■日本現代詩歌文学館2007年度常設展「温泉と詩歌:東北地方篇」展示・掲載
 
■川柳講座季刊誌「川柳春秋」(NHK学園刊)
・57号 <私の川柳作法>「生きるもののドラマの発見」
・69号 <一人20句>「一人芝居」
・73号 講師登場<近詠10句>「水車小屋の歌」
・74号 <わたしのお手本句>
・77号 講師が選んだ受講者作品<川柳倶楽部選>「選のあとで」
・79号 互選集‥講師が選べば<入門コース選>「選にあたって」
・80号 講師登場<ペンのおもむくままに>「川柳と俳句」
・81号 講師登場<近詠10句>「雑草」
・88号 講師登場<近詠10句>「なまはげ」
・89号 講師が選んだ受講者作品<入門コース選>「選のあとで」
 
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<全ての記述・作品・画像等の無断転載・転用を禁じます>
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