2015年リサイタルのお礼
今回のリサイタルでは、ヤマハアーティストサービスの鈴木俊郎さんに、ヤマハCFXの整音、整調、調律を朝から大変繊細な感覚でして頂きました。
リハーサルからすでに素晴らしい仕上がりでしたが、本番前に再度調律していただいたら、真珠の粒が転がるような音になり、とても感謝致しました。休憩中の調律はあまりしないのですが、今回はしていただきました。
すると驚くことにいっそう美しい音色が出てきて、調律のごとに音が輝きを増していくことに感銘を受けました。
自主公演のリサイタルで初めてCFXを使いました。たいへん勉強になったとともに、更なる音色の追及ができることが分かり、3月31日〜4月2日のレコーディングがますます楽しみです。レコーディングは相模湖交流センターで行い、CFXを搬入していただきます。デクレッシェンドなどの表現を細かく弾き分けられる楽器を使うことで、自分の中にある一面が研ぎ澄まされ、音色がさらに豊かになっていくと思います。 レコーディングまであと3か月弱、今回掴んだCFXの音色のイメージを膨らませながら研鑽していきます。
最後に、私のプログラムはいつも難解な曲や有名でない演目が入っているのに、多くのお客様にお運びいただけて、心から感謝しております。ありがとうございます。至らなかったところがあるのは自分でも重々分かっておりますので、そのようなところを今後改善し、日々精進していきたいと思っております。
また、今年は9月16日にも浜離宮朝日ホールでのCD発売記念リサイタルもあり、新たな音色を追求していきますので、宜しくお願いいたします。【談】
写真上:左:ヤマハアーティストサービス調律技術者鈴木俊郎氏。アンコール直後の舞台。(撮影 Norikatsu Aida)
写真下:リハーサル(撮影 Chiharu Matsuda)