三九郎が行われました
〜松本市内 正月の風物詩〜

2008年1月14日
2008年1月13日、新年の伝統行事「三九郎」が、神田町会で行われました。
…今年の三九郎、実際は前日の1月12日に行われる予定でしたが、この季節としては珍しい「大雨」のため一日延期に。
翌朝は、厳しい寒さとなったものの好天に恵まれ、小学生やPTAの方々の手で、松やダルマで飾られた立派な三九郎が組み立てられました。

夕方5時過ぎ、あたりが真っ暗になった頃、いよいよ三九郎の始まり。火がつけられると、赤い炎が夜空に向かって、高々と上っていきました。
子供達は焼いたまゆ玉を食べながら「おいしいね」とつぶやき、大人達も童心に帰ったような表情で炎を見つめていました。

「三九郎って何?」
1月の中頃、松本地方のあちこちでは、松葉やダルマで飾られたクリスマスツリーの様な物を見かけます。
これはお正月の松飾りを集めて焼き、神様をお送りをする神事で、地元では「三九郎」と呼びます。
(三九郎と呼ばれているのは、道祖神の祭りをする神主・福間三九郎大夫の名をとったものだそうです。)
子供が主役となるこの行事では、柳の枝ににまゆ玉やお餅などを挿して焼き、これを食べるとその年は健康で過ごせると言われています。
また、書初めで書いた習字紙を一緒に焼くと、字が上手になるとも言われています。

火が付けられ、勢いよく燃え上がる
柳の枝を手に、餅を焼く参加者
神田町会防火部員も大活躍!
赤々と燃える火を、しばし見つめる