66号(H25.7) 電友下越へ戻る
○随筆コーナー 新潟市東区 小林 憲司
昨年3月に退職してからもう一年三ケ月、月日が経つのは早いものです。
最初の頃は、退職時のいろいろな手続き等で追われ、余り時間をもてあますことは無かった
がしだいに、毎日休みというリズムに慣れてくると、時間にゆとりが出来てきて、人間だいたい
趣味に走るか、友達との交流(飲み会)に走る。私の場合は、これと言った趣味も無いので
もっぱら後者の女達との交流(飲み会)になった。そこで心配されるのが、ここ数年来から血
糖値が少し高くなり、医者から境界型糖尿病の可能性があると言われたことだ。
退職して変った事は、現役の頃と比べて飲む機会も激減し最近では週1回程度の友達との
交流を楽しんでいます。
退職して分かったことは、年金支給日になると地域の郵便局や金融機関に行列が出来る、
これはいかに、我々、団塊の世代の人達が多いか良く分かる現象の一つです。
これからも行列は増え続けるわけですが、どうなっていくのか心配ですね。
つい先日、テレビを見ていたら「東京大学数物連携宇宙研究機構」なる建物の看板が目に
入って来た。偶然、最近読んている「宇宙に終わりはあるのか?」というタイトルの本に出て
きた看板に間違いないと思った。すぐに読み返しIPMU(数物連携宇宙研究機構)であること
が分かった。
これはガリレオ・ガリレイの言葉で「宇宙という書物は数学の言葉で書かれている」。
この言葉を受け止めた研究者たちが集まり、「宇宙を理解するために、数学と物理を結集し
よう」とIPMU(数物連携宇宙研究機構)をスタートさせたようだ。
この本によれば、私達が「きれいだな」と思って眺めている星や銀河は、実は宇宙全体の
たったの0.5‰でしかなく、それ以外は目には見えないものが占めているようだ。その
「みえないもの」の内訳がいくつか分かってきた。その一つが日本のスーパーカミオカンデ
の実験で少しだけ重さかあることが分かったニュートリノという素粒子。これが約0.1~
1.5%、原子が4.4%、暗黒物質が22%、暗黒エネルギーが73‰を占めているようだ。
未だ未だ、なぞが多い暗黒の世界だが、かってガガーリンが初めて、宇宙飛行に成功し
たニュースに触れた時の感動には及ばないにしても、この先、我々が生存中に、この宇宙
の謎がどれだけ解明されるか楽しみの一つてもある。
(次回は新潟市東区の 田 中 政 忠 さんにお願いします。)