64号(H25.1) 電友下越へ戻る
○随筆コーナー
【題名 犬と散歩と‥‥!?】
新潟市中央区 流 石 俊 一
リタイアして3年が経ち、年々、体力も、気力も、もちろん知力(記憶力)も落ちて来ているのを感じていま
した。しかし、座して死を持つ訳にも行かず、何かをすることにし、やおら体力づくりを始めて見ました。
先ずは毎日の犬の散歩。
昔はそういう光景を目にすると”他にすることがないのか!?”と思ったものですが、今は自分がその立場に
なってしまいました。
次に朝のウォ一キング。
これは体の目を醒ますための軽い有酸素運動と自分の中では位置づけてやり始めました。朝の冷気(霊気?)
を吸い込むのは非常に気持ちが良い、今日も一日頑張ろうと言う気になります。
それから、最近になって山歩きを始めました。
老いは足腰から来るものだと自分で勝手に思い込み、少し体力UPも込めて、月に数回、弥彦に登ることにし
ました。 もちろん、天気の良い日で、山に雪のある期間は除いてです。冬期は自転車漕ぎでもしようかと考えて
います。
犬の散歩と朝のウォ-キングは近くの“やすらぎ堤“でやっています。昔はこんなところにあまり税金を掛け
るのは如何なものかと思ったものでありますが、自分がしょっちゅう使うとなると話は別になります。存分に掛
けて欲しいものであります。犬の散歩は犬の体調に気遣いながら自分の健康チェックにもなっています。ウォー
キングを始める前は信号が変わりそうな時に急いで走って渡ると息切れしたものですが、今はしなくなるまでに
なりました。
山歩きは角田山より弥彦山の方が傾斜が少し急でダラダラしていない分、個人的に好きなので弥彦にしました。
山頂には東京スカイツリーと同じ標高634mの展望が望めますと書いてありますが、東京スカイツリーとは眺望
は比較にはからないでしょう。でも、天気の良い日は佐渡が見えますね。昨年残雪が残る頃に軽装で登って怖い
思いをしたので、装備もそれなりに揃えて登るようにしました。山は雑念を掃い只無心に登るのが良い。登る事
に集中することと 一瞬の判断が必要と思っています。山登りは、また、行きかう人たちと挨拶を交わすのが気持
ちの良いものです。私のペースでは登り1時間、下り1時間、家を出てから帰り着くまで約4時間の行程です。
ウォ一キングもそうですが体を動かしながら考えるといいアイデアが湧いてくるような気がするので、なるベ
く体を無理なく全体を使うように心掛けています。
健康が一番とつくづく感じる歳になって来ました。周りに亡くなる人が増えてきたような気がしています。 し
かも自分に年齢が近い人が・・・
私の住んでいる地威も退臓者がどっと増え、行き交う人たちは同年輩ばかり。時々、救急車が走るような小さな
騒ぎも起きるようになりました。
幸か不幸か私は、今まて病気らしい病気をしたことがない(病気と言えば、風邪と二日]酔いくらいなもの)の
で、この歳になっても病気の時の対応が分からないで困っています。いざと言う時の備えも考えておかなくては
と思っている、この頃です。
人との付き合いも減り、酒の量も減ってきました。まあ、一人で飲む酒は不味いので余り飲む気もしなくなり
ましたが・・・。その分、夜の時間が余って来たので本を読むことにしています。それも、1度読んだだけでは
理解できないようなもの。何回か読み返すから時間が潰れる。これで頭のボケを少しでも遅らせればと思ってや
っています。
また、今年は11月に年1~2度しか会えない孫が遊びに来たので白山神社で七五三のお祝いをして、次の日に
佐渡へ日帰りで行って来ました。初めてカーフェリーとジェットフォイルに乗って喜んで帰りました。しかし、
二日間も付き合うと心身ともにヘトヘトに疲れて段々苦痛に感じるようになって来ました。孫は成長し我は老
いて来ているのを身を持って感じました。
あとは人とのコミュニケーションと実益を兼ねながら労働まがいのことを少ししています。歳も歳ですのでバ
ーチヤルの世界で気を紛らす訳にも行かないので、実社会に触れながら(世間の刺激を受けながら)生活してい
ます。
最近、人から言われて気が付いたのですが、腹が凹んできました。体型が昔に戻ってきているようです。
車のシートを少し後ろへ倒さなくては窮屈で出来なかった運転が倒さなくて出来るようになりました。寝返り
も楽に打てるようになったし うつ伏せでも寝れるようになりました。朝の目覚めもスッキリしてきたような気
がします。
これらリタイア後に始めだ”犬と散歩と・・・!?”の効果かなと自分では勝手に思って少し気を良くしてい
ます。
いずれにしても継続してやっていることが知らず知らずの内に、こういう結果に繋がっているようです。気が
付かずにやっていて、それが良い結果に繋がることは嬉しいものです。
気を良くしたついでに、当面、弥彦100登頂を目標に置いて頑張って見ようかと思っています。
健康第一。無理せずにこんな生活もいいかなと、思いながら毎日を過ごしています。
皆さん、健康には十分気をつけて楽しい余生を過ごしましょう。