第2回マンション問題懇談会記録
平成12年8月1日(火)18:00〜
建築相談委員会に続いて開催
場所:JIA近畿支部会議室
1.集合住宅に観られる現在の問題
<資料>
・マンションスラム化の恐怖(週刊ダイアモンド2月19日号)
・分譲マンションの供給状況等
・分譲マンションの欠陥問題(‘97.9.18.関住協事務局作成・欠陥住宅例会資料)
・共同住宅の相談事例 (JIA‘99年)
・分譲マンション管理業者の情報開示について(2000.3.30.建設省)
○資料からの基本認識
・ストックは約400万戸。国民の約1割が居住。
・1960年頃から急速に普及し始め、築年数が10年超が約半数、築20年超も約1/4あり、老朽化が進んでいる。
・マンションの管理を適正に行い、老朽化に対応した長期修繕計画の実行や、場合によっては建て替えの必要性も生じているが
管理組合を初めとする住民の意識が低い場合も多く、また支援の能力をもった専門家が不足している。
・建設不況のなか、販売価格が下がっているが、安値受注による、瑕疵問題が増えている。また、安値のため、共有部分が充実していないものが多い。
・マンション管理業者で信頼できるところが少ない。2.大阪市マンション管理支援機構について(紹介)
<設立記念シンポの資料による>
3,委員会の取組みについて意見交換
<実際に起きているトラブルの対応を念頭に置いて>
・JIAの役割として取組む姿勢が大事。(職能の認識と独自性)
・管理組合の抱えている問題に実際に係わる事により問題点を把握して掛かる事が必要。
・JIAの委員会としてボランティアとしての取り組みと参加委員の業務としての取組みとをどの様に組み合わせるのか。
・管理組合を支援する形で取組むのがよい。 .
・集合住宅の設計者の立場でこの問題を研究し実際の取組みを行う。
・委員会への参加者はかなり居るので役割を分担する、マンションの設計経験の多い会員事務所に参加を呼びかける。
・マンショントラブル(劣化診断、瑕疵対応、長期修繕計画の作成)や修繕工事、改善工事の設計監理に数多く取組んでいる石井修二(石井生活環境設計室)氏に協力する形で実践を行う。
・業務として取組む事が出来る形・方法を研究する。
4.参加者アンケートを実施(参加希望者に配布、集計は次回)
5.次回開催予定:9月5日、相談委員会に続いて(17:00〜)