(社)日本建築家協会近畿支部住宅部会
すまいca
fe2009                 ホームに戻る    元に戻る


『建築家と考える環境にやさしいすまい』
〜建築家ならではの環境にこだわりあるアイディアと工夫を探る〜

テーマについて技術・構法・概念の整理

デザインキーワードとハードワークの例
(JIA:サスティナブルデザイン・ガイド1995)の設計手法より抜粋

趣旨:当時環境という概念や解釈が多岐に渡り、さまざまな観点が含まれているので
本を作成する時に環境共生の設計手法を整理しました。
この趣旨は「CASBEE」(建築物総合環境性能評価システム)などにも引き継がれています。

○材料・構法
・環境負荷のすくない材料を使う
・耐久性のある材料を使う
・再利用可能な資材活用
・人体に無害な材料
・熱帯材使用抑制
・フロン排出抑制

○機能性持続
・フレキシブルな空間計画
・維持管理を容易にする建築設備計画

○自然制御
・断熱、気密、日射遮蔽

○自然利用
・自然採光
・自然換気・通風
・自然エネルギーの利用(太陽光・地熱・風力)
・水利用・バイオマス利用

○資源・エネルギー有効利用
・高効率機器使用・制御管理システム
・エネルギーの多段階利用(コージェネレーションシステムなど)
・未利用エネルギーの使用
・水のリサイクル
・ゴミのリサイクル
・建築副産物の再利用

○健康・快適環境
・良質な光・視環境計画
・良質な温熱環境計画
・良質な空気質環境計画(シックハウス対策など)
・良質な音環境計画

○コンテクスト(文脈)
・地域性の表現
・歴史の保存と再生
・コミュニティーの活性化

○生態系保全・都市気候変化抑制
・CO2排出抑制など

CASBEEとは

「CASBEE」(建築物総合環境性能評価システム)は、建築物を環境性能で評価し格付けする手法。
省エネや省資源・リサイクル性能といった環境負荷削減の側面はもとより、室内の快適性や景観への配慮といった
環境品質・性能の向上といった側面も含めた、建築物の環境性能を総合的に評価するシステム。
2001年に国土交通省の主導の下に、(財)建築環境・省エネルギー機構内に設置された委員会において開発。