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映像作品「継 つなぐ心と技」の上映

制作者
藤原次郎氏((映像作家、映像フォーラム ユニバーサル・ジョイント主宰)

【日時】11月2日(金)14:00−15:00
【会場】姫路文学館 北館3階 講堂

この映像作品は、兵庫県朝来郡(現朝来市)生野町にある、
江戸時代後期に建てられた郷宿「井筒屋」の再生プロジェクトの記録。
テーマは「つなぐ」、なぜ残さなければいけないのか、なぜ残すのか、後世の人に何を伝えるかを訴求した。
単に数値的な事柄、歴史解説、工法解説をできるだけとりのぞき心の部分にフォーカスを当ててみた。
ナレーションもやめ、インタビューのみで構成、映像もできるだけ遠くから、眺めるように撮影した。
現実には、当時の社会の問題を反映した話題(当初請負業者の突然の倒産)があったが、あえてそれも無視、「つなぐ」ことに集中した。
映像ストーリーを凝るより、できるだけ緩やかな流れの中にそれぞれの人がテーマをそれぞれの立場で捕らえられるようにした。
海外への発信も考慮し英語版も制作。
結果として、単に記録として棚に飾るものではなく、今も活きた資料として長く利用されており貢献できたと思う。
今回の上映もそれにあたる。
海外の上映においても、たいへん興味や関心を持ってもらえる、下手ななんとか遺産よりも。
それは、なによりもこのプロジェクトに関わった方の思いが集約できたからに他ならない。
私自身、これらの映像創りにおいては、縦より横の繋がりを重視する。
すなわち、縦は限られているが、横(ホリゾント)は長い。
仕事の100パーセントではないが、10パーセントくらいはこれからも、このようなことをやらせてもらいたい。
それが、私の使命だとも思う。
このたびは、上映させていただき、ありがとうございました。

制作者
藤原次郎氏略歴
((映像作家、映像フォーラム ユニバーサル・ジョイント主宰)

1955年 兵庫県和田山生まれ
1977年 大阪芸術大学映像計画学科 卒業
販促・産業・教育映像関係の制作に従事
一部テレビ番組・CMも制作

・現職、役職名
合資会社 とわの映 CEO
映像フォーラム ユニバーサル・ジョイント主宰
(社)映像文化製作者連盟 会員
但馬学研究会 会員
ひょうごヘリテージ機構 会員

・研究テーマ
日常景観における美

・受賞歴、
2000年  ITVAビデオコンテスト グランプリ 作品名 「映像伝承 内藤邸」
2001年  ワールド・メディア フェスティバル(ドイツ) 金賞 作品名 六甲の山荘
テリーアワード(米国) ファイナリストFinalist賞(部門次位)  作品名 六甲の山荘
インターナショナル・ビデオ&フィルムフェスティバル(米国)佳作 作品名 六甲の山荘
2003年  ワールド・メディア フェスティバル(ドイツ)金賞 作品名 Home in TAJIMA
テリーアワード(米国) ウイナーWinner賞(部門最高位)作品名  Home in TAJIMA
2004年 ワールド・メディアフェスティバル 銀賞受賞 「縁」
テリーアワード(米国) 文化部門 一般部門 ファイナリストFinalist賞(部門次位)  
作品名 Heritage
インターナショナル・ビデオ&フィルムフェスティバル(米国) ドキュメンタリー部門 佳作 
作品名 Heritage
2005年  ワールド・メディアフェスティバル 銀賞受賞 「ハートフルシティーオオサカ」
テリーアワード(米国) 文化部門  ファイナリストFinalist賞(部門次位)  
作品名 「ハートフルシティーオオサカ」

2006年 テリーアワード(米国) 文化部門  ファイナリストFinalist賞(部門次位)  
作品名 「但馬スケッチ」
一般部門  ウイナーWinner賞(部門最高位)
 作品名 「但馬スケッチ」

2007年  ワールド・メディアフェスティバル 銀賞受賞 「メタルオフィス」