使用器材について




当HPは、比較的簡素な器材を用いて制作されています。主なものを列挙すれば以下のようです:

デジタルカメラ(〜2000.7): Kodak DC210A

このカメラはパンフォーカスの設計らしく、しかもピント位置がよくわからないという性質を持っているようです。そこで手持ちのカメラのマクロでの最良ピント位置を測定したところ、18〜22センチメートルという結果がでました(それでも最近の機種に比べるとピントが外れているので画像処理をしている)。そこで撮影には定規やメジャーを持参し、きのことカメラの距離が20センチなるように調整してから撮影しています。なお、このカメラは色については他の機種よりも自然な発色をすると思います。



デジタルカメラ(2000.7〜): Nikon E990

2000年の7月後半からこのカメラに切り替えました。このカメラはきわめて多機能で,接写にも十分な能力を持っています。マニュアルフォーカスや絞り優先もできるので,顕微鏡撮影もできるようになりました。色については上記の機種の方が自然ですが,他の部分はホームページ作成用として文句のない性能です。



生物顕微鏡(2001.8〜): Nikon SUR-Ke(初期型)

おそらく1960年台前半の顕微鏡で,微動・粗動ハンドルが別々,コンデンサの上下はレバーで行うという代物。本体とトランスが捨ててあったのを見つけて分解再生した。カビ取りや清掃は困難を極めたが,オーバーホール後はそれまで使っていたSFR-Keをしのぐ見えを達成した。リレーレンズを使わない光学系なので色ヌケが良い。レンズはなかったのでニコンのCF Plan(4倍,10倍), CF Plan Apo(20倍,40倍)を中古で購入して装着している。接眼レンズはCFWの10倍,撮影レンズはCFWNの10倍である。もちろんビクセンのデジカメアダプタを使用している。付属のアッベコンデンサではケーラー照明時の開口数が0.6程度であったので,アクロマートコンデンサに換えて,乾燥系のケーラー照明時で開口数が0.9程度を確保できるようにした。乾燥系,油浸系の暗視野コンデンサも揃えている。簡易な偏光撮影も可能である。 本ページの胞子の画像はすべてこのシステム(乾燥系CF Plan Apo 40倍)で撮影したものである。油浸対物レンズの性能を最大限に引き出すにはシステムの見直しが必要なので現在のところは使用していない。



支持: 自作きのこ一脚

市販の三脚類はいずれも高さがありすぎるので、地面に発生するきのこの撮影にはあまり向いていません。そこでがらくたを用いて高さ10センチほどの一脚を作ったところ、撮影の成功率が格段にあがるとともに、ローアングルによるきのこの特徴のつかみやすい画像が撮影できるようになってきました。



うちわ: キャンペーンなどでもらったもの

きのこの撮影は蚊との戦いでもあります。数十という恐るべき数の蚊がいっせいに攻撃してきます。このようなときには虫除けスプレーなどあまり効果がありません。つねにうちわを肌が出ている部分(顔や手など)に向けてあおぎ、体を動かすのが効果的です。こうすればブヨや蚊には刺されません。必須の器材ですね。



収穫棒: 自作品

きのこを掘ったり、つついたり、クモの巣を払うのに必要な長い棒のこと。これがないと夏の雑木林は歩くのが困難です。なるべく軽くてしかも丈夫な枝がよいですね。リョウブやサンショウなどの堅い木で作れば理想的。秋のきのこ採りの副産物であるヤマグリ拾いにも威力を発揮します。



パソコン: NEC PC9821Xa12/K12, PC9821Cb2/T

現行の機種からみれば不満足かもしれませんが、十分使えます。いずれの機種にもMS-DOS, Windows 3.1, 95, FreeBSD 2.2.1がインストールされています。Xa12/K12はカードスロットがついているので、コンパクトフラッシュの読み込みなど大変便利です。Cb2/Tも特別に大きな画像を扱うようなことがなければ実用上十分な性能です。2001年10月現在,未だにCb2/Tを使用している。廃棄パソコンからメモリを流用し,知人からタダでもらったDX4ODPを装着してちょっとばかり速くなった?。



ソフトウエア: HTML Project並びにTTT Editor

HP制作に使用しているソフトがこれ。筆者はWordStarというタグ(ドットコマンド)打ち込みタイプのワープロに親しんでいたので、自分でタグを打ち込んであれこれ調整するのが好みです。TTT EditorとHTML Projectは細かい配慮がなされたソフトで、とても使いよいと感じています。



ファイル転送: トックスソフトのNext FTP

ホームページ開設のときに転送するファイルが270個もあったのですが、このソフトのおかげで短い時間でFTP転送できました。ホームページのメンテナンスを行う上でも欠かせないソフトです。シェアウエアとして送金する価値は十分に感じられました。





(modified Oct 28, 2001)
(original Nov 9, 1999)