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3/16/2007*

  3月前半で観た映画。渋谷実監督作品 『或る女』、マキノ正博監督作品 『ハナ子さん』、家城巳代治監督作品 『姉妹』、奥田瑛二監督作品 『るにん』、Noah Baumbach監督作品 『The Squid and the Whale(イカとクジラ)』。なんだかんだ言って意外と観てるなオレ。
 マキノ正博監督作品 『ハナ子さん』は、戦中に製作されたミュージカル風ホームドラマ。音楽のクオリティは高く、また挿入されるレビューも技巧的。映像作品としても完成度は高いです。で、現代劇なので否応でも戦争が絡んでくるわけだけど、そこら辺はさらりと描き、努めて娯楽作品であろうとする意識がうかがえる。ただ、これは私がそう感じるだけかもしれないが、戦争を肯定も否定もしていない、あまりにも脳天気なこの作風は、逆に狂気的な時代の空気をじわじわと伝えてくる。戦争の悲惨さを描く作品よりも、はたまた戦争讃歌甚だしいプロパガンダ作品よりも、ある意味で空恐ろしい映画、かもしれない。
 家城巳代治監督作品 『姉妹』は、独立プロらしい力強さと少女漫画的可愛らしさが見事に融合した作品。嫁ぐ姉・圭子(野添ひとみ)が乗ったバスを山の上から見送りながら妹・俊子(中原ひとみ)が「がんばれ」とエールをおくるラストシーンが印象的。

 あーあと、気に留めておきたい上映予定をメモ。仙台フォーラムにてАлександр Николаевич Сокуров(Aleksandr Nikolayevich Sokurov)特集と蔡明亮(Tsai Ming liang)特集。仙台セントラル劇場にて仙台出身の脚本家・守屋文雄特集。あと、遅まきながら、『The Devil and Daniel Johnston(悪魔とダニエル・ジョンストン)』が仙台でようやく上映するみたい。本来であれば(って何が"本来"なのか分からないが)フォーラムかチネラヴィータ向きの作品だと思うが、まずはセントラル劇場さんに、素直に感謝。



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