29日と30日、ARABAKI ROCK FEST.@エコキャンプみちのく。行こうか行くまいか、ちょいと迷ったけど、こんだけ近く(車で1時間かからない)でやるんだからやっぱ行くべきと思い、足を運んだ。散りゆく桜をながめながら、ビール片手にライヴ三昧の2日間。結論から言うと、ホント楽しかったです。以下、各アーティスト/バンドの感想メモを。最初から最後までちゃんと観たもののみ限定で。
サンボマスター◆ロックという小さな型にあえて自らを押し込めているような印象。もちろんその窮屈さが彼らの魅力であり、CDや小さなハコで聴けばきっと面白いと思うんだろうけど、野外ではその魅力半減、ステージ上の3人は非常に小さくみえた。とはいえ彼らのトリックスターっぷりはひしと感じられ。今後の動向はちょいと気にしてみたいと思った。
木村カエラ◆想像していた以上に完成度の高いステージ。歌声も安定していて非常に聴きやすい。サウンドの作り込みがしっかりしているので聴き所も多く、ラストの曲にはちょいと涙腺がゆるんだ。
Ohana◆エンターテイメントという点において、私が観たなかではダントツ。ちょいとおかしな振り付け、そして的確なコールアンドレスポンス。盛り上げる術を知っているとこんなにも楽しいステージができあがるのだ、という見本。サウンドとしてもこういった開放感あるステージで非常に映える。逆にパッケージされたCDを聴いたら実はそんなでもない、ような気もする。
うつみようこ◆29日のベストアクト。とにかく演奏力が半端じゃない。ステージから押し寄せてくるヘヴィーでブルージーな波に終始圧倒され続けた。The Collectorsとの時間的なかぶりが非常に痛かったが、これだけのものをみせてもらえればもう悔いはない。
Rock'n'roll Gypsies◆演っていることはいたって普通のロックンロール。しかし、一つ一つの音が途轍もなく太く、"普通"が徐々に"普遍"にまで高まっていくのが手に取るように分かった。ちなみに、モンパチの繋ぎとして観ていたトモダチは結局最後まで釘付け。してやったり。
The ピーズ◆個人的にこのバンドは「バカになったのに」で止まっていた、というか進んでいなかったのだが、こんなにも素晴らしく、うねりを持ったバンドになっていたとは。中学生マインドを残しつつ、決めるところは決める、まさにカッコイイ大人。だてに歳を食ってない。
風味堂◆2日目は、もろBen Folds Fiveな3人組で幕開け。朝一、他のステージが開演前、ということが幸いしたのか、会場はかなりの盛り上がりをみせた。もっともっと場数を踏み、さらに変な色気を出さなければ、バンバンバザールくらい味のあるバンドになるような気が。ひそかに期待。
アンジェラ・アキ◆野外フェスは初めて、とのことだが、ピアノ一つであれだけ大きな世界を創り出していれば申し分なし。個人的にはべたな歌詞にちょいと抵抗あったが、Smashing Pumpkins 「Today」のカヴァーに不意をつかれ、一気に引き込まれたような感じ。
Unkie〔Tokie/城戸紘志(Jude)/青木裕(Vola & The Oriental Machine)〕◆どうみても野外向きではない、会場まわりの雑木林がスリーピーホロウな世界に見えてくる、暗黒プログレッシヴロック。いやもう、誰が何と言おうとプログレですよこれは。変拍子もお手のもの、という感じでゴリゴリと進むステージがメチャクチャ格好良かった。音源リリースの予定はないのかな?
Ego-Wrappin'◆切れ味鋭い演奏。オーディエンスの盛り上げ方にも長けており、すべてにおいて完璧。ラス前のKing Crimsonみたいな曲にバンドとしての可能性を感じた。いずれまたソロライヴを観てみたいと思う。
つじあやの+堂島孝平◆夢の組み合わせ、なのかな。雰囲気としては良かったと思うけど、意外性はなく、収まるところに収まったような印象。ただ、2人の共作曲「アラバキソング」は妙に中毒性あり、2日経った今でも頭の中で鳴り続けている。
向井秀徳アコースティック&エレクトリック◆アコギをリズムマシーンのように操り、そしてときに横に置いたエレクトリックギターでフィードバックノイズを作る。演奏・ヴォーカルともに音響トリートメントが秀逸。野外ライヴであることを忘れさせる緻密な世界。このスタイルで是非ソロ作を作って欲しい。
Love Psychedelico◆デビューからそんなに経ってないのに、グレイテストヒッツ的なステージができてしまうことにまずは感服。実は最も楽しみにしていたのがこのバンド。ただ、楽しみにしていたとはいっても期待はまったくしてなかった。実際、可もなく不可もなく、予測範囲内という感じでした。でも、観ることができただけでも幸せ。
と、ちょいと冷静すぎる感想ですみませんごめんなさい。ちなみに、2日間、印象に残った順に挙げると、1.向井秀徳、2.うつみようこ、3.Unkie、それにOhana、Rock'n'roll Gypsies、Ego-Wrappin'らが続くような感じ、かな。 何年経っても開催場所が定まらない流浪のフェス、Arabaki。過去すべてに参加したわけではないが、会場としては今までで最も良かったのではないだろうか。ここが安住の地になれば、来年も足を運びたい。観たいアーティストの出演がなくても、たぶん"岩魚の塩焼き"と"はっと汁"と"焼きおにぎり"だけで2日間過ごせると思う。 |