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4/25/2006*

  外歩きの途中に桜色の花群を見つけると、ついその方向に足が向いてしまう、陽春麗和の季節。花は、その麗しさゆえ、ときにグロテスクに感じることもあるのだけど、桜花にかぎっては、どうもそういうところがないようです。ずうっとながめていても、その見え方は終始変わらず。途中から違ったものに見えてくるなどということは、まったく、ない。よく「桜の木の下には死体が埋まっている」と言うけど、これってもしかしたら、花自体に醜悪な部分が見えてこないから、そういう話が付加されたのではないだろうか.....って桜花礼讃がちと過剰な気もするが、でもこの春の桜をみているとなぜかそんなふうにさえ思えてくる。不思議と。
 もっともこの桜花、見え方が基本的に変わらないとはいえ、これだけ満開の花房を見続けていれば、ほんの少し咽せるような瞬間があることも事実。もちろんこれは、目を覆いたくなる、鼻をつまみたくなる、というものではなくて。なんだろうね、ほんのちょいとだけトゥーマッチになる、というか。んーともかく一瞬なのだから、なんとも形容しがたいところ。
 で、この感覚、何かに似ているなあと思っていたんだけど、今日やっと気がついた。炊きたての白米から発せられる蒸気、それを吸ったときに咽せるあの瞬間。これになんとなく近いような気がする。そういや桜花と白米って、どことなく通じるものがありますね。過不足のなさ、ほど良さ、そして謙虚さ、という点において。

Morning Star 『The Opposite is True』Garth Hudson 『Our Lady Queen of the Angels』 先週から今週にかけてのメモを。一応。
 HMVからGarth Hudson 『Our Lady Queen of the Angels』(Amazon)とMorning Star 『The Opposite is True』(Amazon)が届く。どっちも赤いジャケ。
 Garth Hudsonのソロ作は、非常に美しく、そして非常に深遠な、シンフォニックサウンド。もはやThe Bandのという形容が不要、というかThe Bandとはまったく違う世界を築き上げている。Morning Starは、ex.Moonflowersのソロ作。期待通りのスモーキーサイケデリア。なかなかの佳作。
 映画は、藤田敏八監督作品 『赤ちょうちん』と豊田四郎監督作品 『駅前旅館』を鑑賞。藤田敏八監督による秋吉久美子三部作、これで全部観たわけだけど、個人的には長門裕之のダメ男っぷりが堪能できる『バージンブルース』がいちばんかなあと思った。



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