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4/20/2006*

  ここ数日に観た映画。

 鈴木則文監督作品 『女番長(スケバン)』。
 多くの監督は作品の中ですべてを語らず、そこに無の部分を作ることによって100%以上のポテンシャルを創出しようとする。しかし鈴木則文という映画監督は、この引き算を知らない。いや、知っていながらあえてやらないのだろう。ともかく彼の作品には、0から1ずつ足し算をして100%超のポテンシャルにもっていくような、まどろっこしさとぎこちなさがある。このやり方は、ポテンシャルが目標に達しないうちにエンドマークが出てしまったり、あるいは足しているうちに幾つになったか分からなくなったりと、非効率極まりないのだが、ストーリーや展開、俳優のキャラクター等が見事にはまると、引き算以上のポテンシャルが生まれてくる。
 『女番長(スケバン)』はその好例、ですね。メチャクチャだけど総体的にはよくまとまっており、最後の最後までテンションが続く。うん、これは『不良姐御伝 猪の鹿お蝶』以上に面白かった。

 根岸吉太郎監督作品 『遠雷』。
 80年代初頭の宇都宮近郊の農村が舞台。団地とビニールハウスのコントラスト、永島敏行と石田えりが食事をするステーキ宮、安っぽいデパートの洋品売り場、貧乏臭いモーテル、栃木独特の濁った方言、そして重苦しい匂い立つ雷。これらの映像に、あの時代、あの土地の澱んだ空気がよくパッケージされている。本作が撮影された頃、私は小学生。なのでリアリティもクソもあったもんじゃないのだが、これらディテールがあまりにもリアルで、観ていてちょいと眩暈がした。あと、石田えりがウルトラマン80とほぼ同時期にこのような映画に出演していた、ということにも、同様に眩暈が。

 鈴木清順監督作品 『すべてが狂ってる』。
 鈴木清順の作品は独りよがりな感じがしてどうも好きにはなれない。しかし、女性の描き方が鮮やかだからだろうか、どの作品も不思議と観入ってしまう。本作でも複数の女性が、なかでも禰津良子演じる敏美が、非常に魅力的に、いきいきと描かれていた。彼女の他の出演作も観てみたいところだが、ほどなく引退しているようで。んー残念。



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