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10/02/2005*

  29日、午前中は現場検討会、午後は打ち合わせを4時間。ルーティンワークは、今日はおあずけ。
 夜、渋谷実監督作品 『好人好日』をヴィデオで鑑賞。奇行奇癖が絶えない数学者の父(笠智衆)、そして縁談が進む娘(岩下志麻)。父が文化勲章を授与されることで、また一騒動が起きる。市川崑ほどのスピード感はないものの、程良いテンポで物語は展開。その"程良さ"に自然と笑みがこぼれてくる。笠智衆のストレンジっぷり、そして岩下志麻の憎らしいほどの可愛らしさ。一年後、小津安二郎監督作品 『秋刀魚の味』で再度親子を演じた二人を思い出すと、その対照的な姿にまた笑みがこぼれる。

くものすカルテット 『おてあげ』 30日、仕事を早めに切り上げ、くものすカルテットライヴを観に10-boxへ。トラッド、ジンタ、ワルツ、映画音楽、軽音楽ジャズ、そしてときにフリージャズ。演ってる曲は、実はさまざまだが、いずれもくものすカルテットの音楽として成熟しており、観ていて楽しく、そして非常に安心感のあるライヴだった。レパートリーは些か少なめの印象を受けたが、何度観ても新たな発見がありそうな感じ。次回は是非、もっと素敵なハコで観てみたい。10-boxじゃあ、ちょいと味気ない。味けなさすぎ。

 1日、国勢調査のおばちゃんに起こされる。二度寝はせず、そのまま起きて、昨日結局片づけられなかった原稿書き。
 昼過ぎ、メディアテーク。エレベーターで以前の職場の方2人とバッタリ。東北建築賞のプレゼン、だとか。観ていきなよーと誘われたけど、あまり興味がないので失礼する。
 メディアテークでは7階で『好人好日』を返却、代わりに羽仁進監督作品 『不良少年』を借りる。帰り、ブックオフに立ち寄り、Les Rita Mitsouko 『Presentent The No Comprendo』(Amazon)を250円で、森達也 『放送禁止歌』(Amazon)を350円で購入。
 夜、自宅で小津安二郎監督作品 『秋日和』を鑑賞。母(原節子)、娘(司葉子)、亡夫/父の友人(佐分利信・中村伸郎・北竜二)、娘の同僚(岡田茉莉子)。物語はほぼこの四角形の中で完結している。主人公母娘の対外関係(親族/友人)を限定しているからか、人物相関図が非常にスッキリとしており、今まで観た小津作品の中でも最も軽快な印象を受けた。ラストは、女親/男親の違いこそあれど、シチュエーションとしては『秋刀魚の味』とまったく同じ。『好人好日』といい本作といい、なぜにこうも『秋刀魚の味』とシンクロするのか。また観直しなさいという神のお告げ、なのだろうか。



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