楽しい旅の思いで、そして少しでも
心の中に残しておきたく、こうしてコーナーを
作りました。思いでは思い出として・・・

=5月2日〜7日 母の上京の思い出=

《5月2日》

「飛行機に乗るときに介添えしてもらうようにお願いしてね」
そう言ったもの、心配でした。
でも、しっかり係りの方のお世話になって出てきました。

夫が仕事で来られないので、息子の運転でのお迎え
「孫の車に乗れるなんて、幸せだね」と嬉しそう

帰宅したその夜は全員で食事
「大勢で食べると美味しいねー」と母が嬉しそうに言う
日頃はいつも一人での食事。きっと味気ないんでしょうね

《5月3日》

朝から冷たい雨。今日は予定は入れてないのでよかった
家でごろごろしながらテレビを見たり、犬と遊んだり

午後知人の訪問で母が送ってくれたタケノコ料理
「美味しい。美味しい」と食べるのを見てにっこり
タケノコの堀方の講習。83歳で鍬で掘るんですよ。
賑やかなのが好きな母は、人数が増えたことが何よりのごちそう

耳が遠くなった母のテレビの音は大きい。
でも、皆我慢しながらです。なんだか・・・おかしい

《5月4日》

昨日の寒さと雨が嘘のようにいい天気
まるで母を歓迎してくれたかのように・・・・
そういえば、1月の箱根の旅行もそうだった。
母は晴れ女なのかもしれない

東京駅に集合し13時にはとバスで出発
「靖国神社」「浅草」「隅田川のライン下り」の4時間コースです
靖国神社での参拝。写真も撮りました

浅草についたとたん、凄い人混みにもまれてしまった
迷子にならないようにと母を気遣いながら進んだ
前も横も見えない。母は盛んに「おみやげ・・」と気にする

参拝を終え、すこし休もうと腰を下ろした時、隣の方に
「どちらから?」と聞かれた母は「国東から」と答えてた
いくら何でも町名ではわからないよねぇ。大笑いしました
ここでは沢山の「雷おこし」を買って大きい荷物になりました

隅田川下りでは、沢山の橋の下をくぐり、周りの景色もまた新鮮
今日の風は本当に気持ちよく、船の旅も満足げな母

こうして今日にはとバスツアーは終了しました
疲れも知らず元気いっぱいの母を見て嬉しかった

《5月5日》

今日はこどもの日。でも我が家では関係なくなってしまった
母は、さすが昨日の疲れが出たらしく、今日は寝坊
「こんなに寝たことはない」言うくらい一日ごろごろしてました

結局、今日はゆっくりデーの日でした
こんな日もあっても良いかな

《5月6日》

今日はいい天気。花が好きな母に是非見せたい場所
近くの「緑化センター」へ行きました

期待したほど沢山の花はなかったけれど、珍しい花は有りました
中を歩きながら、花をのぞき込んでは「きれいだね」と
2時間のお花タイム。散歩がてらにはちょうど良いかな

午後は母のいとこ(94歳)に会いに出かけます
母が上京の時は、必ず連れて行きます
会うだけでもお互い安心できそうだから・・・

《5月7日》

母は、今日の飛行機で大分へもどります
ふと気がつくと母が居ません。
慌てて、近くの多摩川へ探しに出かけました

ふと何気なく見たところ、母がゲートボールをしてます
生き生きとして愉しそう。そのまま引き返しました
暫くして母が帰ってきました「愉しかった!!」と

聞くと「ゲートボールやりませんか?」と誘われたという
腕がむずむずしてる母は即やらせてもらったとのこと
「こんなことなら、もっと早くに行けばよかった」なんて言ってます
知らない場所で、知らない人と・・・・笑っちゃいました

夫に送ってもらい母と飛行場へ
話もあまりしないまま時間は過ぎていきました
お互いに寂しい顔は見せたくないと顔をすこしそらせたり・・・

係りの方の連れられて中へはいる母を見ながら
これからまた母の一人での生活を思うと辛かった
見えなくなるまで何度も何度も振り向く母
でも、元気でよかった。
こうして母の短い旅は終わりました

余談:母は杖を忘れていきました。それを母も私も
    
全く気づかずでした。それだけ元気な証拠かも