母の入所
 

8月30日

母の退院と入所が決まり、飛行機で帰省。故郷の空港も暑かった
病院へ行くと、母が着替えして待ってる。「どうしたの?」って言う私に合点がいかないよう
看護士さんから「ほらね。やっぱり今日じゃないでしょう」
私が来るので家に帰るんだと勘違いしたみたい。気持ちわかるけど・・・
おかしかったことは「迎えにくるからリハビリもちょっとだけでいい」と簡単に終わったよう

以前とは部屋が変わって、しっかり話ができる人が多く、母も楽しそうな様子
その中で、私を小さい頃に知ってる人も居て「○○ちゃん大きくなったねー」って言われて大笑い
この年になってこんなこと言われた私も、答えようがなかった(^。^)

帰りに叔母のところで夕食をもらっての帰宅
誰もいない家は草が伸び、家の中はさびしい。今夜はゆっくり・・・・です


8月31日

母を病院から一時外出で家に連れて帰り、入所の準備で必要なものを追加してもらった
院内で冷房の部屋にいた母は、この暑さに耐えられないようでちょっと辛そうでした
クーラーのリモコンが見つからず、扇風機だけだからよけい辛かったかも
母が化粧品やトランプも準備。やっぱり自分じゃないとわからないことがあります

お昼を一緒に食べると嬉しそうに美味しそうに食べてくれた
ここでおかしいこと・・・
「病院のご飯はすくないんよ」って。食欲のある母の不満がおかしかった

冷房の効いた 病院へ戻るとホッとした様子。一時帰宅して安心できたのかもしれない

私はいつも友人のKちゃん宅で入れて頂くコーヒーが飲みたく、「居る?」って訪ねると
「コーヒー入れるよ」って。美味しいコーヒーでほっと一息つきました
彼女のところは帰省の際、いつも立ち寄る場所で、同級生の話を聞けるところです

そのあとはいつも立ち寄る従姉妹のAちゃん宅へ
母のことをいつも気遣ってくれるので嬉しい。東京にも居たので話が合います
「お寿司作ったから持っていって」今夜の夕食をいただきました

9月1日

母の入所日です
午後2時に施設の方が迎えに来ますので、それまでにと叔母と病院へ行くと
もうすでに支度をして待ってました
入所に当たり、「行かない」と言われたら・・・と心配でしたが、すんなりと車に乗りました

母としたらかなりの不安はあったと思い。私も複雑でした
でも、今の状況を考えれば、この暑さの中一人での生活は無理。いい環境の中でと思う
幸い、以前母がショートステイをしようとした施設なので、そのあたりの安心はあるのかもしれない

施設へ着くと、施設長さんは知ってる方だし、職員の皆さんの笑顔で迎えてくれた
広い個室で、一緒に行った叔母も「いいとこじゃ」と安心
持ち物を全部チェック。洋服は乾燥して全部仕舞ってくれた。その様子に安心できました

初めて持つ携帯を練習するのですが、これがなかなか大変
かかってきたのがうまく取れない。これは慣れるしかないと職員の方にもお願いした
94才にして初めての体験だから、少しずつ少しずつかな

帰りに母が玄関まで見送りにと来ましたが、「部屋に帰れなくなるからいいよ」というと
施設長が「一緒に見送ろうね」そういって、母を抱えるようにして玄関の外まで連れてでてくれた
「お元気だから大丈夫だよ」施設長の言葉にホッとしました

母からの電話があり「寝巻きをベッドにおいてくれてたよ」って
あまりの親切にビックリしたようです

9月2日

朝6時前に別の叔母からの電話。「ご飯ができたよ。食べにおいで」
田舎の朝は早い。それにしても・・・と思いながら出かけることに。二山超えて車で30分はかかります
久しぶりに温かい朝ご飯とおみそ汁でした。美味しかった〜

その叔母と今日は施設へ出かけました
母と携帯電話の練習をしながら「覚えが悪いなー」母の妹に言われ発憤した母でした
そのあと母は、あちこちに電話をかけたようです
「今食事が終わった」などと・・・。携帯で声を聞くことができるだけでもよかった

午後、再度施設へ行くと母の甥夫婦が来てくれてました
こうしていろんな人が来てくれる場所だと、母にとってもよかった

母に頼まれて新聞の配達をお願いした
環境のいい場所で、母も元気で過ごしてくれればと思う
趣味も毛糸やリリアンも沢山持参しました。これで少しずつ楽しんでくれたら・・

後ろ髪を引かれる思いで、今日は戻ってきました
母も、病院と違った環境の中できっといつもの明るさを取り戻してくれると思う

9月3日

母からの電話で「今日は寝坊して、ご飯の時間に起こしてくれた」という
ぐっすり眠れてるようで一安心です

まだまだ様子がわからないことが多く、戸惑ってる部分もあるようですが
施設へ電話して、部屋の中へテレビを入れてもらうことにしました
母からの電話で「テレビが入ったよ」そういって嬉しそうだった

いろいろ考えるところ多かったのですが、今の私にできること
母がいつまでも元気でいて欲しい。だから快適な場所で過ごして欲しいと思うのです
でも、母にしたら自宅が一番かもしれません。母の気持ちもわかりますが・・・

悩んで悩んでの結果です。きっとわかってくれると思う