帰省・・・母との4日間

 

《3月13日》

朝9時に家を出て、夫に車で送ってもらいました
羽田へ着く直前「(;゚゚)ワーッ!!!忘れた。デジカメ・・・・どうしよう」
うろたえる私に「もうとりに帰る時間がないよ」と。確かにそうです。(゚◇゚)~ガーン

故郷へ着いた飛行場を見た私。びっくり
なんと小雪が舞っています。この時期に雪が・・・。ますます気持が荒みます
実家の隣の叔母が迎えに来てくれてましたので、その車でわが家へ

ちょっとは早めに着いた私に母はびっくりしてた
母が「お昼を食べようか」と。でも、私は飛行機の中でお昼を食べてきたのです
母は私の帰りを待ってお昼ご飯を食べようと思って食べてなかったよう
買い物をして帰ったので、母の食事を用意しました

あまり量を食べない母は、ほんの少しで足ります
なんだか物足りない気もしますが、それもしょうがないのでしょう
でも、そう言いながらも「おいしい」と食べてくれました

かさばった新聞が気になるという母に、新聞を束ねて車で集配所まで運ぶ
何時も一輪車で運んでた母は、あっという間に運んだ私にびっくりしながらも嬉しそう
できないことをひとにたのまなければいけないのが辛いと母が言う

部屋の片づけは明日にして、今日はすこしゆっくりした
夕食は母の好きな刺身
いつものように「刺身が美味しい」と良いながら食事が進みました。良かった

今夜はゆっくり眠れると、母は早めに寝床へつきました

《3月14日》

今日も寒い日になりました
でも、母は早くからゲートボールの試合に出かけました。この寒いのに・・・
「出てくれんと困る」そう言われると、母は嬉しそうに出かけます
叔母達からは「危ないからもう行かないように」そう言われてるのに・・・(笑)
私が遅く起きたので、母はもう居ませんでした

その間に部屋の掃除が待っています
母のいつもいる部屋は、足の踏み場がないくらいあちこちに色んなものが
でも、母には大事な物ばかりでしょう。そのままそっと横へ

それにしても、どこから手をつけようか・・・
母がいないので、こたつを上げての大掃除。いつもながらやり甲斐があります(笑)
足が痛いと,座ってる側へ全てを置いてるので、それはそれは大変

母の寝てる部屋、そして使用してない部屋も・・・・
拭き掃除してやっと落ちつきました。いつもの行事とはいえ、寒い時期は
私には堪えます。ホカロンを入れながら数時間でした

田舎の家は広くて、そしてすきま風が多くなかなか大変です
でも、考えたら、小さい頃はここでの生活も平気だったなと思いながら懐かしさも
感じながらの数時間でした。そして父のことも思いながら・・・

お昼過ぎに母が戻ってきました「あぁ・・負けてしまった」と
この寒いのに4時間もご苦労様です。母の元気が戻ってきたのが嬉しかった
母へお昼ご飯を用意しがら、母の安心した顔がうれしかった

その後母を連れて買い物に出かけました
いつものように刺身を買って、車へ戻った私。そこへドジがまたまた・・・
車のエンジンがかかりません。整備工場の人に来てもらったら
なんとすぐにかかるでは・・・・。なんと私の初歩的なミス。あぁ・・・・恥ずかしかった

そうそう、今日は幼なじみと夕方会う日でした。4時に迎えに来てくれた友人と3人
温泉とお喋りタイムでした。故郷にも素晴らしい温泉がありました
こうして何時も帰省の時には楽しい時間を作ってくれます。感謝です

《3月15日》

借りていた車も,今日は返さなければならず、今日は身動き取れません
車がないとどこにも行けない田舎のこと。全くお手上げ状態
頼みのレンタカーもマニュアル車が無く、今回は知人に2日間だけ借りただけ

母が病院へ行く日。いつものように町の役場の車で出かけます
母が出かけていくようすを後ろから見て、だんだん小さくなって行く様子が哀しい
でも、それはしょうがないこと。元気でいれば・・・と思います

カメラも車もない私は、今日は少し歩きながらシロタンポポを探しました
根っこが深く、なかなか最後まで掘れません
帰宅した母にその事を話したら、いつのまにか居なくなった母

気がついたら、小雨の中を傘も差さずぬれながら一生懸命に掘ってます
「掘れたよ」母が差し出すタンポポはきれいに根っこまで掘れてました
あの母のどこにそんな力があるのでしょう。びっくりです

今日は母への保存食を作り冷凍しました
冷蔵庫に書いた品物を説明すると、母が「これでしばらく助かる」と
やはり毎日の食事の支度大変そう。もう87才だもの。当然だよねーと思いながら

こたつで「あの書類はそこのあるから」いつものように私に話します
母はこの頃又心配になるらしい。これからのことが。私も聞いても分からないことが多い
「お墓が少し傾いてるから、今修理を頼んでる。いずれ私が入る場所だから
ちゃんとしておかなくちゃ・・」そう言う母の気持ちは複雑なんだろうなーと思いながら

「足が痛くて」そう言いながら、毎回母が椅子から立ち上がるときの様子は痛々しい
「よいしょ、よいしょ」数回のかけ声の後にやっと立ち上がります
でも、立ち上がってからの母は、以前の母に戻りうまく歩きます。一安心

「一緒に食べるのが嬉しい。おいしいよ」そう言いながら食欲はあります
久し振りの上げ膳据え膳に母もホッとしています
今夜も早めの寝息が聞こえます。「安心して夜中も起きないよ」そう言う母
今夜もそうかなー

《3月16日》

何時も私が戻る日が間近になると「頭が痛い」そう言って困らせます
昨日もそうでした「なんだか頭と目が痛い・・」と
でも、今朝はそれもなくなったようでホッとした。いつものこととはいえ、心配です

「ミカンを食べなさいよ」ミカン好きの私にミカンを勧めます
母は、好きなどら焼きをほおばっています「甘いのを食べ過ぎて太るからもう止めよう」
そう言ったすぐ後に、手が伸びています。ヽ(^。^)ノアレアレー?

母は眠りながら口は動いています
甘いものには目がありません。太り過ぎなので甘いのは控えるようには言いますが
今さら楽しみを取ってはと大目に見ています。しかしよく食べます(笑)

父のお墓へ参拝し、母のことをしっかり頼んできました
その後、私は少し野草を取りたく、近くを回って取ってました
それを見た母が「そんな草をどうするんじゃ」って不思議そう。当然ですね
私も、以前なら草としか見なかった花たちです

でも、今は違うんですね。そんな小さな草花がとても愛おしく感じるんです
草花を取りながら、あれもこれもと増えていきます。妙に嬉しい
母も「これはきれいだから」と庭に花を取ってくれた。自宅の母の花壇に植えよう

そうしてる内に、従姉妹が車で迎えに来てくれました
母が、今にも泣き出しそうな目で見てます。なかなか車から手を離そうとしません
「気をつけてね」そういう私に「分かった」とうなずく母

いつものようにやっぱり別れは辛いです

飛行場へ着いた私がハッとした。忘れ物・・・・・
慌てて母へ電話したら「分かった。なんとかする」そう言うが早いか、叔父が車で
飛行場までとどけてくれた。自宅から飛行場まで15分。こんな時は便利

それにしても最後まで母に迷惑をかけてしまった
今回3度目のドジで今回の帰省は終了しました。短かった3泊4日はあっという間
又帰省しなくちゃ。その時までオートマの練習しなくては・・・

今回の短い期間の帰省
でも母の元気な様子が見られたことが何よりのお土産でした
又次は何時の日か・・・・