用語説明

 私自身、あまり用語に詳しいわけでないのですが、使っている言葉を自分なりの解釈で説明します。わからない言葉があれば、メールを下さい。追加します。

FET  Feild Effect Transistorといって小さい電気の変化を大きな変化に変える様にするものです。PICから出る信号は5V 20mAが上限ですが、これを使うことでもっと大容量の装置を動かすことができるようになります。
アクチュエーター  「動くもの」とか「作動装置」のことで、ラジコンの世界でいうサーボにあたるものです。ラダーやエレベーター、エルロンなどを動作させ、飛行機の姿勢を制御するための装置です。ここでは磁石によって作動挿せるため、一般にマグネットアクチュエーターといわれます。
合わせ木  木には縦方向と横方向で強度が異なる性質があるので、お互いの強い方向を組み合わせて作った木のことを合わせ木といっています。
エルロン  たいていの場合、飛行機の主翼の後縁についていて、主翼の左右で逆に動く動作翼のことです。これにより機体を左右に傾けることができます。
エレベーター  たいていの場合、飛行機の水平尾翼について機体の上昇、下降をすることができます。
CAD  設計図などの図面を描くアプリケーションです。一端描いた機体の変更・修正や同じ形状のパーツのコピー、計算、3D描画など手書きより優れた機能を有していますが、使用レベルと財布と相談して適切なアプリを選びましょう。私はお絵かきソフトで代用しています。
COCO  このウェブサイトの管理人です。
カウル・カウリング  エンジンをカバーしている鉄板等。車でいうところのボンネットみたいなものです。
ガンピ紙  よく模型飛行機で使用される極薄の和紙です。目が細かく、ドープや塗料ののりもいいので、多くの方が好んで使用していますが、ピスタチオ以下の小型機ではちょっと厳しくなります。また、いいものだけに値段が高いです。
キャノピー  操縦席を覆っている透明な防風装置。模型の世界もこれがないと様になりません。
コクピット  操縦席です。飛行機はメーターだらけなので、模型にもコクピットを付けるとかっこよくなるのですが、重量増加があるために妥協しやすい部分ですがスケール感を一番発揮できる部分でもあるので、腕を上げて挑戦しなければいけない場所です。
ゴム動力スケール  ふつう、ゴム動力というと竹ひごを使った1時間くらいで完成する機体を思い浮かべるのですが、ゴム動力でありながらスケール機なのです。製作には1ヶ月から1年くらい(私のペースはほっといて)かかります。飛行時間は30〜90秒くらいでしょうか?飛行機の翼長を基準として何種類かの規格があります。
機の実☆機のまま  このサイトのタイトルです。「着の身着のまま風任せ」からとったのは、間違いありません。「機の実」はAeroNutの意味をもち、「機のまま」は気ままと木のまんまの意味をもちます。そしてタイトルにはないですが、「風任せ」は「金任せ」がかぶってあります。つまり小遣いでできる範囲であわてずに小型模型飛行機をやっていこうということです。
後縁  翼の後方のふちを後縁といっています。
高翼機  機体の上部に翼がついています。一般的に操縦席よりも上にある機体がほとんどです。重心が翼よりもしたにあるためにヤジロベーのように元に戻そうという力が働きやすので安定飛行できる反面、操作性はよくないようです。
紙貼り  骨組みの機体に対して紙を貼って面を出します。まさに障子紙を貼ることと同じです。この処理をすると機体が非常に丈夫になります。
サンディング  サンドペーパーをかけることです。形状調整や最終的な仕上げのときに行います。
サーボ  受信機からの意志を思いのままに表現できる装置ということでしょう。高精度な動作をするために、装置自体の状態を、受信機の指令とずれないようにフィードバックしていることがアクチュエータとの名前の違いでしょうか
スパッツ  固定車輪の防風カバー。固定されたタイヤは空気抵抗が大きいので自転車競技のヘルメットみたいなものをかぶせています。
スリッター  平ゴムや平板から目的の幅を持った細ゴムや角材を取り出す装置です。縦通材(バルサスリッター)や動力用ゴム(ゴムスリッター)の切り出しで使うものをいいます。
スリット  いわゆる隙間のことです。
ソリッドモデル  いろんな解釈があるでしょうが、私の解釈は飛ぶことよりも実機の再現性を主とした精密模型飛行機です。材料は主に朴の木などを使います。
三面図  機体を真上、真横、真正面からみた図です。これだけだと胴体の形いわゆる、胴枠の形状は分かりません。
支柱  複葉機には上主翼と下主翼の二枚の翼があり、その二枚を支える柱があります。それを支柱と呼んでいます。
治具  それ自体は飛行機ではなく、飛行機を作るときにゆがみの無い正確な機体を製作をするための補助道具です。たとえば、まっすぐな線を引きたい時に、定規を使いますが、これも治具といっていのかもしれません。
赤外線受光素子  空中を飛んでくる赤外線の光を受け取って信号に置き直してくれる素子です。たとえば、38KHzなどの特定の周期で点滅している赤外線があれば1それ以外を0という信号にします。
赤外線送受信機  テレビのリモコンと全く同じ原理です。この方法であれば、電波を使わないでいいので、自作が容易でしかも非常に軽量な装置を製作することが可能です。テレビと違って赤外線LEDはかなり強力なものをつかうので体育館での飛行が可能ですが、近年ハイパワーかが進んでいて、屋外での飛行も可能になってきています。
設計図  機体を製作をすることができる情報を記入した図です。
前縁  翼の前方のふちを前縁といっています。
DCDCレギュレーター   電圧を変更します。ここでは主に昇電に使っていて、3.7Vの1セルバッテリでPICを動かすために5Vまで電圧を上げることが目的です。基本的にPICチップは3V程度でも動作するのですが、バッテリーが低下してくると誤動作を始めることもあり、DCDCレギュレーターを使ってPICに十分な電圧を供給できるようにします。
TAN Super Sports  アメリカ製のゴム飛行機用のゴム。以前はTANUというゴムが一般的でしたが、生産中止になり代わりにこのTAN Sportsが流通するようになりました。実験の結果では大体8倍くらいまでのびます。ふつうの輪ゴムでは3倍くらいしかのびません。輪ゴムは初動トルクは非常に強くその後急激にトルクが低下しますが、このゴムは初動から最後までのトルクの差が通常のゴムに比べて緩やかです。
デカール  細かい塗装の手間を省くためにシール上になった薄いシート。よくプラモデルの中に入っていますが、最近は自作できるようです。
デサマ  よく飛ぶ飛行機を作ったら今度は上昇気流などに持って行かれないようにしないとあっという間に紛失することになります。デサマ装置はある一定の時間を過ぎると飛行機の翼の一部が飛行不可能な形状に変形し、強制着陸させるものです。
ドープ  クリアラッカーの軽量版。和紙を貼った後にドープを下地として塗って塗装をします。これをしないと和紙が塗料を吸い込んで重たい機体になります。また、和紙の強度をあげることにも貢献します。
トレーナー端子  プロポの後ろについているプロポ同士をつなげて初心者がベテランから指導を受けたり、直接受信機にコードでつないで電波を出さずにサーボを動かし、飛行機の調子を確認するためにある端子ですが、最近はパソコンにつないでフライトシミュレーターなどで利用する人も増えています。赤外線コントロールもこの端子を利用して信号を取り出しています。
縦通材  胴体の形状を形成するための前から後ろに通る角材。
胴枠  胴体の形状を作り出す枠です。ドーナッツみたいな形です。
ナッツ  通常、ナッツは堅いからを持った実のことをいいますが、「狂っている」という意味も持ちます。クレージーと同じような意味です。模型飛行機の世界ではなぜか大きさの表現にこのナッツをよく使います。ピーナッツ、ピスタチオナッツ、ウオールナッツ等
マカデミアナッツ  これは、自主規制の模型飛行機の規則で翼端が10インチ(25.4センチ)の飛行機規格です。主にRCとして飛ばすために考えました。
マスキング  塗装をするときに塗りたくない部分にテープやシートをかけて塗り分けることをマスキングといいます。
モノコック構造  外皮が強度部材を兼ねる構造物のことをいいます。
肉抜き  いわゆる機体のダイエットです。強度的に不要と思われる部分を切り取って軽量化します。
HEXファイル  PICが理解できる形でコードになっているファイル。このファイルをPICに書き込むことでPICがプログラムを実行するようになる。
PDF  Portable Document Formatの略でアドベ社がつくった共通フォーマットです。私も設計図をこの形式で作成していますので、設計図が必要な場合はアドベ社よりアクロバットリーダーというソフトをダウンロードして下さい。
PICチップ  Peripheral Interface Controllerという周辺機器制御装置という感じのマイコンです。入力と出力があり、入力に合わせてプログラムを組め、制御した結果を出力に出せるチップ。米国マイクロチップテクノロジ社によって作られました。
PICライター  PICマイコンチップにプログラムを書き込む装置
PWM  パルス幅変調(Pulse Width Modulation)といって、0Vか5Vしか出さない電圧を高速に切り替えることによって、その中間電圧を発生させる方法
パームナッツスケール  これは、自主規制の模型飛行機の規則で翼端が6.5インチ(16.5センチ)の飛行機規格です。主にゴム動力として飛ばすために考えました。
バルサ材  非常に加工しやすい、世界一軽い木材。DIYショップの工作用品のところによく売っています。
パルスチェッカー  赤外線送信機から出力された信号を周波数でデジタル表示して正常なパルスが出ていることを確かめる機器
ピーナッツスケール  これは、一般的な模型飛行機の規則で翼端が13インチ(33センチ)の飛行機規格です。主にゴム動力として飛ばすためのものですが、安定して飛行機を飛ばすことのできるぎりぎりのサイズです。きっと経験則から導き出されたサイズなのでしょう。
ピスタチオスケール  これは、一般的な模型飛行機の規則で翼端が8インチ(20センチ)の飛行機規格です。主にゴム動力として飛ばすためのものですが、これを1分近く飛ばせる人もいて、なかなか奥の深い規格です。
ピッツ  複葉のエアロバティックプレーンです。詳しくは、「機体について」で書いていますので参照してください。
表面実装  基板に穴を開けて取り付ける部品ではなく、基板にハンダ付けをするチップ。非常に小さい。
フラックス  ハンダ付けをするときに基板にハンダがなじみやすくなるようにする不純物。大抵は松ヤニなどが成分。
プランク  強度がほしいところに薄いバルサの「板」を貼ることです。
フリーフライト  動力のあるなしにかかわらず、一端飛行を始めたら飛行機独自の力で安定性を確保して、飛行機を続けるものです。ラジコンのように飛ばした後から調整ができないので、飛ばすまでに行える調整は非常に高度な技術を必要とします。
プロポ  正式名はデジタルプロポーショナルシステムで、スティックを倒した分量だけ舵が切れる送受信システムのことをいいますが、一般的にRC送信機のことをプロポとよんでいます。
ベアボーン  骨格や骨組みの意。紙貼りをしていない状態をさしています。このほかに、スケルトンなどの言い方もあります。
ベルヌーイの法則  飛行機がどうして飛ぶのかということについての一番重要な法則。
捻り下げ  翼端前面をねじって下げることです。「ねじれ」ではなく「ねじり」で意図的に翼面の空気の流れを変えて、機体を失速しにくくします。
複葉機  主翼が二枚以上ある飛行機のことをいいます。
マイクロピッツ   RC GroupsでChris3D氏によって紹介されたモノコック式のピッツです。
   
   
ラダー  たいていの場合、飛行機の垂直尾翼の後縁についていて、左右に動く動作翼のことです。これにより機体を左右に移動することができます。 
RC(リモコン)  ラジコン、但し赤外線(テレビのリモコンと同じ原理)でコントロールする場合もよくあるので正確な表現ではないと思いますが、総してこう呼びます。リモートコントロールと理解しておけば間違いないでしょう。
リチウムポリマー電池  電解質にポリマーを用いたリチウム電池。軽量で大容量。過放電、過充電は非常に危険。
リブ  翼を形作る板もしくは枠。胴枠の翼版といったところです。
ルーター(リューター)  歯医者さんに行くと歯を削られる「あれ」みたいなものです。穴あけたり、磨いたりします。
レジン  レジン樹脂というものを使ってプラモデルのような型から成型した模型を作ることができます。ガレージキットなどはこの樹脂を使って作るようです。瞬間接着剤やエポキシで接着できます。
   
   
んっ!?