機体について

    機体についてのコメントを自分の知っている知識を引っ張りまわして書いてみたいと思います。

1.ピッツ、クリステンイーグル編

ピッツは有名だけれども、一体どんな種類があるのか?実はピッツが好きだと言っている、私自身にもよくわかりません。とりあえず、知っている限りをまとめて見ようかと思います。間違っているところがあったら指摘してください、よろしくお願いします。

私とピッツ

 私がピッツを知ったのはかれこれ25年くらい前になるでしょうか?ラジコン雑誌で超スケールモデルということで、レッドイーグルピッツ(≒クラリオンピッツ)の模型を見たのが最初でした。ひどく感動した覚えがあります。たしか、ダミーでしたがエンジンまで作成されていました。
 本物のピッツの最初の機体は第二次世界大戦の頃に設計・製造されていますので、これまた驚きです。
 ピッツの一番の人気の源はあのずんぐりした体型で機敏な動きをするギャップにあるのかもしれません。RC飛行機をやっている人でピッツを知らない人は少ないと思います。しかし、この機体、本物はともかく模型となるとかなり飛ばしにくい機体のようです。コロコロとした飛び方をします。確かにアクロバットをするための機体なので、安定性がないのは仕方が無いでしょうが、これをピスタチオスケールで飛ばそうとしている私は非常に無謀だと思うようになりました。
 難しい機体なので、私はこの飛行機を中心に何度も作り、改良して行こうと思っています。大抵の方は、同じ機体ばかりを作ったりはせずに、「前回、零戦つくったから、今度はスピットファイヤー」という感じでいろんな機体を作ります。中には、私のようなものもいていいかなと、思います。まず、最初に掲げた目標は「ピッツを20機作る」というもの。今の時点で4機作っていますので少なくともあと16機はつくることにしています。その間にGEEBEEやその他の機体にも手を出すでしょうが、基本的にピッツを作り続けていきたいと思っています。

機体の特徴

 ピッツは数種類ありますが基本的にはS1は一人乗り、S2は二人乗りです。また、AからZにかけて機能がアップしています。まず、エンジンがパワフルになり、流体特性がよくなっています。

Pitts S1C 単座, 固定ピッチペラ, 85 - 180 hp. 2エルロン, フラット下翼.
Pitts S1D 単座, 固定ピッチペラ, 85 - 180 hp. 4エルロン, フラット下翼. S1Sの胴体 (S1Cより長い).
Pitts S1S 単座, 固定ピッチペラ, 180 - 200 hp. 4エルロン, 相称翼.
Pitts S1E S1Sのホームビルド版, 相称翼.
Pitts S1T 単座, 可変ピッチペラ, 200 hp以上
Pitts S2S Factory 単座, S2Bの胴体, 可変ピッチペラ, 260 hp
Pitts S2S Bulldog S2Sの改良版。主翼が矩形翼になっています。
Pitts S2S Prometheus S2Sの改良版。Bulldogとは尾翼が違うのは分かるんですが・・・
Pitts S2A 複座(単座), 可変ピッチペラ, 200 hp
Pitts S2E S2Aの実験版
Pitts S2B 複座, 可変ピッチペラ, 260 hp. 若干胴体がS2Aより大きい.
Pitts S2C 複座, 可変ピッチペラ, 260 hp. エルロンとラダーが再設計されて、角ばった.
Christen Eagle I 単座, 200 hp, ピッツに物足りなくなったパイロットがピッツの改良ライセンスをもらえなかったことによりデザインしなおした複葉機。,200 hp.
Christen Eagle II 複座, 200 hp.

機体の相違点

<S1SとS1Cの違い>
S1Sに比べて、下翼が短めです。S1Sは上翼と下翼の長さがほとんど同じです。 

<S1SとS1Tの違い>
違いというよりも、S1TはS1シリーズの最新機種です。

<S1SとS2Aの違い>
まず、飛行機の大きさ、エンジンの大きさが違います。パワーを持つことにより、より高度なアクロバット飛行が可能になりました。その結果、胴体の形状が異なっています。私の設計図でも分かるかと思います。どちらも1/32スケールです。

<S2AとS2Bの違い>
S2Aは200馬力、S2Bは260馬力というパワーの違いの他、下図のようにコクピット形状が違うことが特徴でしょうか、S2Aは前方座席をつぶして単座のものもあります。Clarion Pittsなどがそれにあたるようです。写真をよく見ていて分かったのですが、Clarion Pittsも基本的にはタンデムで2人乗りのようです。エンジンが大きくなった分、胴体が若干長くなりました。

   
・S2Aの座席
   

    ・S2Bの座席 
   

<S2BとS2Cの違い>
本当の所は、細部でいろいろと変更がありますが、S2Cは基本的に飛行機の機形状が角ばったという感じがあります。象徴的な変更部分は以下の部分かなと思います
※電動ラジコン飛行機 Electric R/C Planesのkurosawaさまより以下のピッツの写真4枚を提供していただきました。ありがとうございます。

    ・主脚部分(非常に細い足となりました) 
   

    ・機体底部分(なにやら一本筋を通しました)
   

    ・主翼部分(ラウンド翼がちょっと尖りました)
   

    ・尾翼部分(こちらも尖がっています)
   

<S2BとS2Sの違い>
 
Pitts S2Bを単座にしたものがS2Sです。 

<S2SとS2S Bulldog の違い>
 
主翼の形が違います。
   

<S2S BulldogとS2S Prometheus の違い>
 
尾翼の形が違います。

参考

※AIRockで使用されている機体は Pitts S2BとPitts S2Cです。
※(レッドイーグル)クラリオンの機体はPittsS2Aです。
※ロスマンズの機体はPittsS2Aです。
※レイバンの機体はPittsS2Bです。 
※カナディアンレッズの機体はPittsS2Aです。
※鷹の模様のハルコネスの機体はPittsS2Aです。
※ホットスタッフの機体はPittsS2Cです。