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製作記 MicroPitts

1.マカデミアナッツ版マイクロピッツ
 マイクロピッツはRC GroupsでChris3Dによって紹介されたモノコック式のピッツです。もともとの大きさはピーナッツスケールくらいの飛行機(翼長30cm位)のものを10インチ(25.4cm)に縮小しました。
胴体用のバルサはこのように非常に薄く作るため、折れません。
まず、胴体は極力可能なだけバルサを薄くします。私の場合は0.3mm以下かもしれません。
これを型に合わせて切り出しますが、胴枠が来る場所はマジックできちんと線をいれてマーキングしましょう。これは絶対やってほしい作業です。
上部から接着していきますが、この部分は瞬間を使って薄く、まんべんなく接着します。
普通は接着後、このまま曲げていくところですが、ここで大事な作業をします。非常に薄いバルサでいいのですが、接着した部分の裏側になる部分に補強材を追加します。この部分はバルサを胴枠に沿って曲げていくときに割れるので、それを防止するものです。
補強はしましたが、不要部分をルーターで削ってしまいます。
上部の2カ所目(コクピットの前の部分)も同じようにして接着と補強をします。そうそう、この上部2カ所をバルサ板から切り出すときは定規を当ててきれいにまっすぐ切り出しましょう。そうすることで接着面が多くなり密な接着ができます。
胴枠は同じものの方向が違うものを二枚接着剤で合わせて切り抜きます。そうすることで一方行からの力に弱いというバルサの弱点をカバーできます。これで胴枠の強度が上がるので、胴枠は設計図の半分くらいの幅で切り抜きます(RCリンケージなどが楽になります)。
この胴枠作りで大事なのは胴枠の上部の頂点をしっかりマーキングすることです。胴枠は胴体を接合したところから接着していくのですが、きちんと胴枠も上部頂点にあわせないと胴体がゆがみます。
胴枠はまず上部頂点の部分を瞬間で全部くっつけてしまいます。そこから接着剤をたくさん使うのではなく、要所要所を少しずつ接着していきます。
カウルあたりまでスムーズに来ると思います。ここまで来たら後一歩なのですが、一端休みましょう。ここからが一番難しい部分です。
ここからは一番前の部分をゆっくりとちょっとずつ接着していきます。このとき無理な力を入れると割れます。一番前の部分を接着していくとバルサにかなり無理な力がかかり始めるのがわかりますが、ゆっくり慎重にやればうまくいきます。
コクピット部分にリブを追加しています。これは薄い胴体を補強する意味でも役立ちます。
翼はほとんどくりぬき、リブを瞬間接着剤で固定して紙貼りします。この方が、軽量になります。また、複葉機ではは強度も問題ないのです。
翼の裏面は紙貼りをしません。このため、何もしなくても勝手に翼に上半角がついてしまいます。
機体ができました。これを持ち上げて離すとふわっとした感じで落ちていきます。これは飛びそうです(飛ばしやすいかは別として)。
胴体の強度は今のバルサの薄さでもまだまだ強度が十分あります。ここはまだ薄くしても構わないと思います。また、胴枠の強度も十分過ぎるくらいありますのでここも改良の余地があります。
最初は塗装はせずにドープだけですませます。エアーブラシが手に入ったら赤いピッツにしてみます。

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