【ナショナル・ギャラリー (ロンドン)】
ロンドンにある「ナショナル・ギャラリー」を訪れました。
8年前にこの地を訪れたときは時間に余裕がなくてナショナル・ギャラリーを始めとする多くの美術館に行けずじまいだったのですが、そのことが長らく心に引っかかっていました。
今回のロンドン6日間の旅はそんな経緯があるので美術館めぐりにたっぷりと時間を割きました。
中でも膨大な収蔵品を誇る「ナショナル・ギャラリー」は2日間に分けて訪ねました。
最初に訪れたのは水曜日の夜。 水曜日に限って夜9時までオープンしているのです。
私たちの最大のお目当ては2枚のフェルメール。 ところがどういう事情かフェルメールの部屋は閉まっていて明日まで開かないとのこと。
明日また来ることができるから良いものの、明日はロンドンを離れる予定だったら地団太を踏んでいたところでした。
比較的古い絵を収めたセインズベリー館では、「ナショナル・ギャラリー」の至宝とも言うべき、レオナルド・ダ・ビンチの「岩窟の聖母」が圧巻です。 青と茶のモノクロームのような色彩のこの絵画は、すばらしく気高く上品です。 ルーブルに「モナリザ」があるなら、ナショナルギャラリーに「岩窟の聖母」あり、と言ったところでしょう。 この絵の裏側の小部屋にもダ・ビンチの立派なデッサンがあります。
他にも、ボッティチェリの「ビーナスとマルス」やヤン・ファン・エイクの「アルノルフィニ夫妻の結婚」など、良い絵がたくさんありました。
中でもファン・デル・ウェイデンの「読書するマグダラのマリア」に私の目は釘付けになりました。 ファン・デル・ウェイデンは他にも良い絵がありました。 その名前をしっかりと心に刻み込みました。
西翼ギャラリーは16世紀の絵画が収められています。
ここには私の好きなルーカス・クラナハが何枚もありました。 どれもこれも素敵な絵ばかりです。 クラナハの妖しい魅力に、なかなかその部屋を離れることができませんでした。 また、だまし絵のようなホルバイン・ヤンガーの「大使たち」にも魅了されました。 この絵は日本で見たことがあるような気がするのですが・・・
北翼ギャラリーの目玉は何と言ってもフェルメールですが、初めに書いたとおり、今日は部屋が閉まっていました。 明日の再訪を楽しみにしましょう。 他に、レンブラントの立派な自画像やルーベンスの力作の数々を見て今夜はこれで終わりにしました。
さて、一夜明けて翌日の午後、もういちど「ナショナル・ギャラリー」を訪れました。 昨夜の宿題になったフェルメールと東翼ギャラリーの印象派の絵画を見るためです。
しかし恋いこがれたフェルメールの2枚の絵は、思いが強過ぎたせいか、残念なことにそれほど深い感銘は受けませんでした。 ただ、フェルメールを含めた16世紀のオランダ絵画の魅力を再認識しました。
東翼ギャラリーではゴッホの「糸杉」が圧巻です。 ゴッホの糸杉の絵はよく知られていますが、それほどたくさん描かれているわけではありません。 ナショナルギャラリーの「糸杉」はひときわ強いオーラを放っていました。
東翼ギャラリーではルノアールの「雨傘」を楽しみにしていたのですが、どこを探しても見当たりません。 係の人に聞いたら「あの絵は人気があっていつも貸し出しをしているので、ここでもめったに見ることができないのですよ」ということでした。 案外日本で見ることができるかもしれません。
ということで、2日間にわたって訪れた「ナショナル・ギャラリー」に大満足をしました。 こんなに素晴らしい美術館なのに入場料が無料だというのがまたすごいですね。