−第52夜− 意外に人気なヌードペン



フロートペンの原体験と言えば、誰しもヌードペンを思い起こすでしょう。(女性の場合は知りませんが)
大概はハワイみやげで貰ったものが父親の机の奥にしまってあったり、それを持ち出して学校で見せびらかしたり。
まさか後年になってそれらを集めるようになろうとは思わず、ニヤニヤと眺めておりました。
女性が着ている服や水着はたいてい黒色で、ペンを傾けるとそれがスルスルと脱げていきます。
そしてハダカになったり、下着姿になったりするのですが、そのギミックが面白くて(そしてエッチで)何度もペンを傾けるのでした。
上の3本のヌードペンはいずれもクリッカーと呼ばれる構造をしています。
クリッカーは、バレルの中心をインクの芯が通っており、その周囲に一人か二人の女性の姿が描かれています。
構造的に「何かが見え隠れする」という演出しかできず、一般的なフロートペンのように人や自動車などがフロートする演出は出来ません。
そのため、着ている服が脱げていくというヌードペンで多く活用されているのです。
しかしクリッカーは全てがヌードペンではありませんし、ヌードペンは全てがクリッカーではありません。
下の(1)のようにマスタードがニュルニュルと出てきたり、(2)のようにペプシが缶からグラスに注がれるというクリッカーもあります。
一方で、(3)のように一般的なフロートペンでヌードペンを実現しているものもあります。
(1)
(2)
(3)
それにもかかわらず、「クリッカーはヌードペン」という固定観念が強いようで、2006年にクリッカーが廃止されると決まった時は、まるでヌードペンが無くなってしまうかのような騒ぎになりました。
例えばイタリアのあるコレクターはブログの中でこう書いています。
「イタリアではクリッカーが大人気なんだよ。ミラノでもヴェネツィアでもローマでもヌードペンが大人気で、「ベルーシ」や「フレンズ」といったテレビ番組にも登場していたんだ。ぜひともクリッカーを復活してほしいな」と。
ヌードペンを熱く語るのはお国柄と言えるでしょうが、クリッカーは構造的に壊れやすくてトラブルになっていたので、復活は難しいでしょうね。
それではまた明晩。