−第43夜− またまたEskesenの製品番号
 いい加減しつこいので、この話はこれで最後にしますが、またまたEskesenの製品番号の話です。
 そもそも主力製品の「Classic」の製品番号が534番というのが不思議です。
 Eskesen社が1951年にEssoのペンを受注してから2025年現在で74年が経過しますので、その間に種々の製品が開発されたこととは思いますが、デザイン的には1951年当時と現在の「Classic」とに大きな違いがありません。
 せいぜいが当時のシャープペンシルからボールペンに変わったくらいで。
 それなのにいきなり534番とは大きすぎる番号ではありませんか。
 まあそれはヨシとしましょう。
 534番よりもバレルが短い製品があります。
 その番号が「Classic」よりも1番少ない533番。これはいいですね。
 533番よりさらに短い製品が532番。これもいいですね。
 今は製造していませんがヌードペンによく使われた「Clicker」が527番。まあこれも500番台シリーズということでヨシとしましょう。
 ところがそのあとに出た「Twist & Click」の製品番号がいきなり964番。これは一体どうしたことでしょう。
 500番台はまだ540番以降の余裕があったのに、いきなり900番台に飛んで行ってしまいました。

 ここまでの製品番号のルールを整理します。
 0番台   未使用
 100番台  ねじ回し
 200番台  歯ブラシ
 300番台  ペーパーナイフ
 400番台  定規
 500番台  フロートペン
 600番台  アクリル製品
 700番台  笛
 800番台  ライター
 900番台  今回、新型のフロートペンで使用
 こう見ると、一見ルールがちゃんとしているようにも見えますが、殆んど製品のバリエーションが無いねじ回しや歯ブラシ、ペーパーナイフ、定規、笛、ライターなどに100番単位の番号を与えてしまったために主力商品であるフロートペンの番号が苦しくなってしまいました。

 私はやはり「Twist & Click」には500番台の番号を付与すべきだったと思うのですが、900番台、それも964番という大きな番号を与えてしまったために、もう後がなくなってしまいました。
 その後も新型のフロートペンが発表されていますが、最新の「ラウンドトップ」が982番、と、いよいよ苦しくなっています。

 600番台のアクリル製品の番号もおかしくなっています。
 まず、製品がリリースされた順番には番号がつけられなくなってきています。
 「オレンジの皮むき」は、私が知る限りで一番新しいアクリル製品なのに、600番台の中で一番若い607番が付けられています。
 また、これもアクリル製品に含まれる「栓抜き」が、フロート製品である「笛」と同じ700番台の番号になっているのです。

 「そんなのは大した問題ではない」、ハイハイその通りです。


 それではまた明晩