−第34夜− こんなアクリル製品も
第33夜でEskesen社のアクリル製品の紹介をしました。
今夜は異色のアクリル製品4種類を紹介します。

一つめはこのキータグです。
これは異色というよりも新製品の紹介です。
一見何の変哲もない四角いキータグですが、実はこのキータグには3D効果があるのです。
具体的には、パソコンを持っているエスキー君が背景の地球から浮いて見えるのです。
その結果、フロートペンほどではないにしろ、劇場効果が生まれています。
フロートペンを製造しているEskesen社ならではの製品ですね。
これを実現するにはアクリル板の間に2枚の画像を間をあけて挟み込む必要があると思うのですが、しげしげと見てもよく分かりませんでした。
ちなみにこの3D効果のある製品には長方形のものもあります。

二つめはこれ、変わった形をしているでしょう。
爪切り程度の小さなアクリル製品です。
左側が表面で、缶ビールの形をしています。実際、カールスバーグの缶ビールがデザインされています。
右側が裏面ですが、下の方がえぐれていて、何かをひっかける構造になっています。
Eskesen社のカタログには「can opener」つまり「缶を開けるための道具」と書かれています。
なるほど、プルトップ缶、正確にはリングプル缶を開ける時に便利な道具だったのですね。
確かに開けにくくて爪が割れそうになる時がありますから、付け爪の女性にとっては必需品かも知れません。

三つめはこの製品です。
これは私には「オレンジの皮むき」にしか見えないのですが、どうなのでしょう。
確かめようにも、この製品はEskesen社のカタログに記載されていないので、用途はおろか、製品番号すら分からないのです。
しかも他のアクリル製品のように2枚のアクリル板で画像を挟み込んでいるのではなく、一枚のアクリル板で出来ていて、その表面に文字(この場合ではアストラゼネカというイギリスの製薬会社の名前)が印刷されています。
そして極めつけは、どこにも「MADE IN DENMARK」や「ESKESEN」などの刻印がありません。
だからどう見てもEskesen社の製品とは思えないのです。
でもこれは正真正銘、Eskesen社のアクリル製品です。
なぜなら、これは2007年にEskesen社から送られてきたセールス用のバッグの中に見本品として入っていたからです。
恐らく「こんなものを作ってみたらどうかな」と試しに作ってみて、反応を確かめようとしていたのではないでしょうか。
その後、カタログに記載されなかったのは、アストラゼネカ社の担当者から「大して喜ばれなかったよ」と言われた可能性がありますね。
だって欧米の人たちがオレンジを食べるときに、皮を剥く姿なんか見たことがありませんからね。
たいていは輪切りにして食べるか、半分に切ってジュースを絞っているでしょ。

そして最後はこの製品です。
これはなんとマグネットです。あの冷蔵庫にメモを貼るための。
Eskesen社のカタログにも「冷蔵庫用のマグネット」と記載されています。
これこそEskesenでなくても・・・と思うのですが。
これには四角い形のものもあります
ということで、今夜は変わり種のアクリル製品を四つ紹介しました。
(追記)
後日、もっと新しいEskesen社のカタログを見ると、上記の3つめの「オレンジの皮むき」がカタログに載っていました。
なんと、製品化されたのですね。
ちゃんと製品番号も付けられて製品名も記載されていました。「Orange peeler」やはりオレンジの皮むきでした。
それではまた明晩。