−第26夜− Eskesen社の経営者
1946年に、Eskesen社の創業者であるPeder Eskesen氏がコペンハーゲンの地下室でEskesen社を興しました。
最初はシャープペンシルの製造から始めたようですが、5年後の1951年にはストアメルローズという町でフロートペンの製造に取り掛かかっています。
当時の会社名は「Eskesen Bros. Co. Ltd」と言いましたから、経営陣にはPeder氏の兄弟も加わっていたようです。
その後40年以上にわたってPeder Eskesen氏が経営を続けてきました。
氏は1988年に亡くなる直前まで社長を続けていましたが、亡くなる間際にEskesen社の事業を娘に託しました。
しかし新社長になったこの方は会社の経営にはあまり興味が無かったようでした。
1990年、つまりPederさんが亡くなってわずか2年後、世界中のコレクターたちに「エスケーセン倒産!」というニュースが流れ、これからどうなるのかと皆を心配させました。
結局、Eskesen社は存続しましたが、創業一家のEskesen家はEskesen社を売却し、Eskesenという名前だけを残してEskesen社からは完全に撤退してしまいました。
Eskesen社を買い取ったのは当時Eskesen社の取締役だったJens Dromp氏とPer Staal氏でした。
両氏は従業員をこれまで通り雇用し、従来通りの経営を続けました。
1997年、Per Staal氏が経営から離れ、Jens Dromph氏が単独の所有者になりました。
2003年にまたしてもEskesen社は倒産の危機に陥り、2004年にEskesen社の所有はSvend Erik Kriby氏とOle Schneider氏に引き継がれました
それからさらに所有者の交代は続き、元CFOだったThomas Kofoed Olsen氏が所有者になった後、2024年現在ではSusanne Christensen氏が共同経営者になっています。
こうしてみると、創業者のぺーダーさんが亡くなられてからEskesen社は所有者が何度も代わり、不安定な状態が続いていたのですね。
しかし、Eskesen社の事業自体は一貫して順調だったと聞いております。
フロートペンの需要はピークの1970年代、80年代ほどではないにしても、工場は常に受注残を抱え、順調に稼働していました。
ただ難点を言えば、受注〜製造〜発送のシステムが古く、発注をしてから製品が届くまで2カ月以上もかかるというのがざらで、それが時代に合わなくなっていたようです。
1990年と2003年に倒産騒ぎを起こした時も、古いシステムのどこかがショートして資金調達に問題が生じたのかもしれません。
こうした状況にくさびを打ったのが2004年に新たな所有者になったSvend Erik Kriby氏とOle Schneider氏で、二人はフロートペンの製造機械を一新して大量生産が出来るシステムに構築し直したのでした。
それではまた明晩。