−第22夜− ペーパーナイフ (製品番号304)
ペーパーナイフって、ご存知ですか?
製品番号#304の製品は、フロートペンの軸の代わりに細長いプラスチック製のナイフが付いています。
まずは画像をご覧ください。


プラスチック製のナイフで一体何が切れるのか? なんて思いませんか?
確かにその通りで、このナイフで切れるものと言ったらせいぜい紙くらいのものです。
だからペーパーナイフというのですが、このナイフの唯一の用途と言えば封筒をきれいに開けること。
試しに使ってみましょう。
ダイレクトメールなどはよく横長の封筒に入って来ますね。
あれって、封入するときに隅まで糊をつけるのが難しいから、大概 上部の両端に隙間があります。
その隙間にペーパーナイフの先端を差し込んで、ナイフの要領で切れば、なるほど開封することが出来ます。
けれども隙間が狭い時はちょっぴりしか切れなくて、そこにさらにナイフの先端をこじ入れても、なんだかうまくいかなくて、結局ハサミを取り出して開けることになります。
だったら最初からハサミを使えばきれいに開けられるのに・・・
ということで、ハサミを使う習慣がある日本人にはペーパーナイフはほとんど普及せず、ESKESEN社のこの製品も、海外で見かけることはあっても、日本では全く見かけることがありません。
仮に店頭に並んでいても、「???」といった具合で、買う人はほとんどいないでしょうね。
ところが、西欧人はそうではなさそうです。
外国映画などでお馴染みのシーンですが、恋人から来た手紙や大事な手紙をいとも無造作にびりびりと破って開封したり、指を突っ込んで開けるシーンを見て、心が痛んだことがありませんか?
どうやら西欧人にはハサミを使って丁寧に開けるという習慣が無いようです。
そこで少しでもきれいに開封できるように、との発想でペーパーナイフが考案されたのでしょう。
欧米ではハサミが普及していないのかなあ? それとも手先の器用さに問題があるのでしょうか。
ちなみに、欧米ではペーパーナイフと言わずに、レターオープナーと呼ぶのが一般的なようです。
それではまた明晩。