石の鏡

石について、少し思っていることを書いてみます。
石というのは、人の想いを受け取り、そして再び送り返してくるところがあるように私は感じています。
嬉しいときに石を持てば、嬉しさはより大きくなり、悲しいときに石を持てば、悲しみもより大きくなります。
人の心の想いを石は受け取り、そしてその石の個性というフィルターを通した後に再び、その想いを人に送り返します。石から返ってきた想いは、人の想いをさらに刺激し、そして人と石の間で少しずつ想いを増幅しながら発振していくかのように思われます。
すなわち、人と石との間で交わされる想いのフィードバックが、想いをどんどん強めていってしまうのだと、私は想像しています。

怒りを感じているときに石を持たない方がいいと言われているのは、石が人の怒りを増幅してしまうからなのでしょう。同じように、石を好きになれば、石からは好意が返ってきます。石を嫌えば、石からは嫌悪が返ってくることになります。そして、石に対して無関心であれば、石からは無関心が返ってきます。つまり何も返ってくるものはありません。
石に想いを集中させたときにはじめて石は人の心を映し出す鏡としてはたらきだすのだと思います。

自分でも理由が分からないのに、なぜか気持ちがもやもやしていて、感情にひっかかりを感じるとき、石と関わることで、その想いをはっきりと知ることができます。
自我意識では把握できない無意識下の感情のかすかな動きを石は的確に増幅してくれます。石によってあるレベルにまで想いが強められると、感情のどこにどんなとどこおりがあったのかを感じることができるようになります。

石と関わっている中で、石のバイブレーションの響きが、人の想いを載せて照り返していることがだんだんとわかってきました。
石の特定のバイブレーションとうまく同調できないとき、心のどこかに同調をさまたげている想いが残っていることがあります。石と同調しようとするプロセスを続けていると、同調をさまたげている想いが、しばしば心の中に浮かび上がってきます。
その想いを意識できちんと受け止められたとき、それまでできなかったレベルでの同調がすんなりとできるようになったりします。

すべての石が多様な姿形をしているように、想いをフィードバックする場合にも、石には様々な個性(適性)があるように思われます。
喜びに反応しやすい石、怒りに反応しやすい石、思いやりを引き出してくれる石、穏やかさを引き出してくれる石、瞑想(変性意識)を導く石など、いろいろなタイプの石があります。
タイプは違えども、すべての石は自らの心を映し出してくれる鏡なのかもしれません。


2003/1/18作成 2003/8/15更新

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