翌朝、ついに
ムルへ旅発つのだ。飛行機は19人乗りのドルニエ。自由席である。左側に乗ったが、こっちの方が良い展望だ。しばらく飛行すると見渡す限り隙間無く樹木が並び、まさにカリフラワー畑状態。こんな風景見たこと無い。高まる期待に私の胸はMEGUMIのようになっていた。この時、イエローキャブの野田社長に会っていたら、スカウトされてグラビアアイドルになっていただろうことは想像に難しくない。ムル山が見えてきた。いよいよ着陸である。ムルの空港もやはり綺麗で大きかった。
出迎えてくれたガイドはリッキーさん。前歯の抜けたブラワン族のおじさんでロングハウス生まれ。笑顔がキュートな日本人にもいるタイプの親爺である。心の底で「力さん(りきさん)」と呼ぶことに決める。送迎車に乗り込むと景色を楽しむ間もなく約5分でロイヤルムルリゾートに到着。部屋数188室、プール完備の巨大リゾートである。ここは日本のリーガロイヤルグループが開発したそうだが、最近売却されてリーガの文字がはずれたそうだ。部屋に移動するとクーラーがつけてある。消して風を入れようとすると、窓に網戸がない。不本意ながら設定温度を上げるだけで我慢する。一休みして昼食。スープから始まる簡易コース料理。メインディッシュは魚とチキンから選択できる。レストランの目の前のプールでは西洋人がリゾートしている。違和感のオンパレードである。居心地が悪い。なんだかジャングルに来た感じがしない。まあ良いか。夕方には念願のコウモリ乱舞に出会えるのだ。
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| ミリ〜ムル間のドルニエ |
ムル近くのジャングル |
ムル空港 |
14:30に車で国立公園入り口まで移動し、いよいよトレッキングの開始である。オーストラリア人老夫婦、2人連れのお姉ちゃん、ドイツ人ご夫婦、イタリア人ご夫婦、ワールドカップには選ばれなかったものの日本代表の我々の混成チームである。力さんが説明する。「ムルには多くの動物や鳥が生息している。運が良ければサルやサイチョウに出会えるでしょう。」えっ!運が良ければ?お姉ちゃん:「オランウータンは?」力さん:「難しい」・・・。自分のヒアリング能力を疑ったのだが、のちのち、この言葉は真実と判明する(?)。
ディアケイブ・ランズケイブへのトレッキングコースは全面木道が整備されており歩きやすい。でも、高さが中途半端でサンバー(鹿の仲間)など大きな動物には通行の障害になりそうだぞ。途中、力さんが樹木についての説明をするが、聞き流しつつ動物を探すも何も見られない。鳥の一羽も見られない。全3.1kmの行程は私にとっては暇以外のなにものでもなかった。樹木はそこそこ迫力あったけどね。さあ、洞窟探検だ。