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ボルネオの生物に関するフィールドガイド(持ち歩き図鑑)等を紹介します。
フィールドガイドの
おすすめ度携帯性種判別に便利、価格が安いなどを基準にしました(私にとっての有意度ではありません)。
説明文もお読みいただきご判断ください。
それぞれの感じ方があると思うので購入の際は自己責任で・・・。
購入先の検索には、書名の他にISBN(国際標準図書番号)もお試しください。
※速報:Photographic Guides: Snakes and Other Reptiles of Borneo
 New Holland Publishersから念願(?)の安価なヘビ(と爬虫類)のフィールドガイドが出たようです。
 (2006年3月の訪問では買いそびれました・・・)
訪問情報誌
eco borneo ボルネオ・ネイチャーブック
書 名 ボルネオ・ネイチャーブック
発 行 山と渓谷社
ISBN 4635922294
サイズ等 A4版 P130
価 格 \1,200(税込み)
おすすめ度 ★★★★★
 他の追随を許さないくらい、サバ州を中心としたエコツアーで訪問できる場所を網羅した本。日本語の本では唯一というような場所も紹介されている。「各訪問地のガイドブック」というよりは紀行文的な文章が多いが、いわゆるガイドブックを読むよりもこちらを読んだ方が現地の状況を理解しやすいように思うので、オススメの訪問情報誌として紹介しました。
 その他にも、パームプランテーション問題や森林認証にもページを割いていて、ボルネオにおける自然破壊・保全に関しても理解しやすいのではないだろうか。内容については、公式サイトもご覧ください(↑上記書名をクリック)。
 「ボルネオで自然観察をしたいけど、どこ行くのが良いんだろう?」というような方には、場所選定の大きな味方になってくれるでしょう。コンセプトはもちろん、写真等も素晴らしいので、訪問歴のある方にもオススメ。
 きっと、読んだ後は、「ボルネオに行きた〜い!」というような気持ちになっていることでしょう。
 余談ながら、本書の執筆者の数人は、拙サイト旅行記に登場しています。
生物全般
書 名 フィールドガイド ボルネオ野生生物 〜オランウータンの森の紳士録〜
著 者 浅間 茂
発 行 講談社 ブルーバックス
ISBN 4062574985
サイズ等 17×10.5センチ P237 325g
価 格 \1,800+税
おすすめ度 ★★★★★+α(「どれか一冊選んで」と問われたらイチオシです)
 著者はボルネオ訪問歴45回、滞在日数700日という凄まじい経歴の持ち主。ヒルから昆虫、爬虫類、鳥、哺乳類まで、幅広い分野のボルネオに棲む代表的な生物153種のカラー写真と説明文が掲載されている。説明文には「その生物に遭える可能性の高い場所」などにも言及している。
 著者も述べているが、とかく、この手の本は専門性が高くなり、手に余ってしまうような本になりがちである。しかし、本書は代表的な種を厳選して掲載することで、「ボルネオに棲む生物の全体像」が掴みやすいようになっている。何度も足を運ぶようになれば掲載種の少なさや一部画像に不満も出るだろうが、種数を厳選しているが故、訪問回数の少ない方には逆に使い勝手が良いであろう。
 巻末には生物観察のコツや保護区の紹介、ボルネオの生態系やその現状なども書かれている。
 ボルネオに生物観察に行かれる際には是非!
哺乳類
書 名 A Field Guide to the Mammals of Borneo
著 者 Junaidi Payne Charles Francis
発 行 Sabah Society WWF Malaysia
ISBN 9679994716
サイズ等 13×20センチ P322 480g
価 格 Amazon.co.jpで¥3,479.(05/10/09現在) RM45(Sabah Societyサイトの価格)
おすすめ度 ★★★★★
 コタキナバルなどの書店で購入可能。ダナンバレーなどの売店にも置いてあるが、少し高い。
 哺乳類のフィールドガイドでは「これしかない」というくらい良いものだと思う。欠点は少し重い。識別用の絵はすべてカラー。説明文は大きさ等、外観、見間違いやすい種との識別ポイント、生態、国内外の分布域とボルネオにおける詳細な分布域が記載。これだけの説明文をボルネオに分布するすべての哺乳類について記載してあるっていうのは凄い。種によっては頭蓋骨の絵、歯式なども。内容から考えると、かなりのお買い得感あり。
 もっと安いフィールドガイドもありますが、哺乳類専門ガイドではイチオシです。
書 名 ボルネオ島 アニマル・ウォッチングガイド
著 者 安間 繁樹
発 行 文一総合出版
ISBN 482992165X
サイズ等 15×21センチ P231 370g 
価 格 \2,400+税
おすすめ度 「訪問のためのガイド」としては★★★★★
フィールドガイドとしては★☆☆☆☆
 JICA専門家としてボルネオに滞在されていた安間先生の著書。
 フィールドで使うガイドというよりも、訪問のための「ガイドブック」といった感じ。内容はボルネオの森林の仕組みや植物と動物の関係などの訪問前に是非読んでおきたいものやサバ州とブルネイの保護区についての詳細情報、代表的な動物の足跡と歩行パターン(私はこの部分をコピーして持参しています)など。
 サバ州のジャングルに行くなら、是非とも読んでおきたい。なんといっても日本語っていうのはありがたいです。
鳥類

少しだけデザインが変わりました ボロボロになったため買い直したのでまだ新品!
書 名 A Pocket Guide to the Birds of Borneo
著 者 Charles M Francis
発 行 Sabah Society WWF Malaysia
ISBN 9679994708
サイズ等 11×17センチ P123 180g
価 格 Amazon.co.jpで\1,470.(05/09/16現在) RM25(Sabah Societyサイトでの価格)
おすすめ度 ★★★★★
 コタキナバルなどの書店で購入可能。ダナンバレーなどの売店にも置いてあるが、少し高い。
 携帯して負担にならない大きさで掲載種が多いというのが一番の魅力。一部の種に関しては見分け方のポイントが記載されているが、ほとんどの種は英名、学名とカラー絵のみの記載。欠点は英名、学名の誤りが多いのと一部の絵が分かりづらく小さな誤りもあるところ。また、説明文がほとんど無い。しかし、大きなフィールドガイドを持ち歩いても苦にならない人以外にはおすすめできる。また、安価なので気軽に購入できる。
 私はフィールドにこれを持っていって、ロッジに帰ってから一つ下の本で確認しなおしつつ、手書きで訂正を書き込むという使い方をしています。
 解説等があるポケット版でないハードカバーの「The Birds of Borneo(ISBN:9838120286)」もありますが、持ち運べないくらい重いうえに高価です。
書 名 A Field Guide to the Birds of Borneo, Sumatra, Java, and Bali
著 者 John Ramsay MacKinnon Karen Phillipps
発 行 Oxford University Press
ISBN 0198540345
サイズ等 14×20センチ P491 785g
価 格 Amazon.co.jpで\6,930(2005/09/26現在)
おすすめ度 ★★★★☆
 コタキナバルなどの一部の大きな書店で購入可能。←現在、欠品しているようです。膨大な情報量。欠点は重いこと。
 カラーページには全種のカラー絵と種判別のポイントが記載。説明文は大きさや外観の説明、鳴き声、分布域、生息域の説明、生態が記載。一つ上のガイドに不満を感じ始めたら購入すると良いかも。
 ボルネオで、そこそこ本格的にバードウォッチングをしようと思ったら、買わないわけにいかない本です。現在、ボルネオの鳥フィールドガイドでは、一番良いものだと思います。
 本当は5つ星の評価だが、価格、大きさを考えて4つ星。ちなみに私はこれをフィールドには持っていっていません(一つ上参照)。
書 名 A Field Guide To The BIRDS OF SOUTH-EAST ASIA
著 者 Craig Robson
発 行 New Holland Publishers
ISBN 1843301180
サイズ等 15.5×24センチ P504 970g
価 格 Amazon.co.jpで\3,620(2006/01/08現在)
おすすめ度 ★★☆☆☆(リピーターの鳥屋さんなら★★★★☆)
 ボルネオだけでなく、東南アジアに分布する鳥のフィールドガイドです。最初に欠点を挙げるのもなんですが、分布図がないのでボルネオに棲む鳥がある程度頭に入っていないと使えないと思います。
 種判別をするとき、一つのフィールドガイドの絵だけを頼りにすると、その絵が間違っていたり、お粗末だったりするとお手上げになります。そんな時のために複数のフィールドガイドを所有していると便利です。私はそのような使い方をしています。 上記2冊でも不満を感じ始めたら購入するとよろしいかと。
 評価する点は雌雄や亜成鳥の判別イラストが多いところ。家で眺めているだけでも楽しいです。これだけを目的に購入しても良いくらいです。また、掲載種も多いです(1250種)。
 もう一つの欠点はでかくて重いこと。サブのフィールドガイドという使い方だと、リバークルーズくらいなら持って行けそうですが、トレッキングでは「?」でしょうね。私は自宅での使用が主です。余談ながらKJCのロバートは、これを使っていました。
 価格も良心的なので、ボルネオ以外にも訪問される方や鳥好きの方なら購入しても損はないと思います。
書 名 A Photographic Guide to the Birds of Borneo
著 者 G.W.H. Davison Chew Yen Fook
発 行 New Holland Publishers
ISBN 1853685127
サイズ等 9.5×19センチ P144 180g
価 格 Amazon.co.jpで\1,368.(04/04/11現在). 現地ではずっと安いです
おすすめ度 ★★★☆☆
 書名のとおり写真によるガイド。1ページあたりに2種ずつの写真と簡単な説明文。補正してあるんじゃないかと思うくらい綺麗な写真(一部は飼育下)。欠点は掲載種の少なさと似ている種が複数ページに掲載されているため種判別がしづらいところ。意見の分かれるところだが、私は写真のガイドだと写真によって色が違って見えるのと種ごとに違う角度で撮影されているため種判別がしづらい。
 この本だけを使って「ボルネオで鳥見」っていうのは、間違いなく難しい。種判別に用いる本としてはムリがあります。
 写真は綺麗なので写真集として割り切るか記念品として買うには良いかも。ただし日本の洋書ワゴンセールにて激安で売っているのを見たことがあります。
追記:まったく見かけなくなりました。絶版になったかも(下記が改訂版か?)。
    検索かけると、出版社、著者、ページ数などが同じで、表紙とISBN(1859746977)が違うものはあるんですが・・・。
爬虫類
署 名 A POCKET GUIDE: LIZARDS OF BORNEO
著 者 Indraneil Das
発 行 Natural History Publications (Borneo) Sdn. Bhd.
ISBN 9838120804
サイズ等 11.5×17センチ P83 約130g
価 格 Amazon.co.jpで\2,382(2006/01/31現在) ←現地で買えばRM25(約\750)・・・
 コタキナバルなどの書店で購入可能。ダナンバレーなどの売店にも置いてあるが、少し高い。
 2004年の1月に発行されたトカゲ、ヤモリのポケットガイド。ボルネオに生息する109種のうち、73種が掲載されている(余談ながら54種が固有種だそうです・半分近い!)。1ページに1種の写真と説明文。英名の記載はなく、学名のみ。
 爬虫類は詳しくないので良いフィールドガイドなのか判断つきかねますが、トカゲ類に一層の興味が湧くのではと期待しています。
 気軽に購入できる価格(掲載種が73種ってことは1種あたり約\10だし?)で写真も綺麗です。
書籍以外のメディア

発行元からのメールによると、改訂版の「」(DVD Ver.)が出たようです。
名 称 Birds of Tropical Asia 2
制作者 Jelle Scharringa
発 行 Bird Songs International
媒 体 CD-ROM(パソコンソフト)
対象OS Windows 95/98/ME/2000/XP
価 格 EUR50(本体)+EUR5.50(通常送料)もしくはEUR7.15(速達送料)
おすすめ度 ★★★★★
 最初にお断りしておきますが、おすすめ度は約\8,000という価格を無視しています。
 東南アジアに生息する697種の鳥の1431本の鳴き声(合計録音時間14時間以上)と310種の406枚の画像を収録(7種の哺乳類の鳴き声等も)。
 地域別にフィルターをかけたり、種名での検索も可能。なんといっても鳴き声が凄い。私の大脳容量ではボルネオに限定しても覚えきれる量ではありませんが、帰国後にうろ覚えの鳴き声を調べたり、見たいと思っている種の鳴き声を予習するには便利だと思います。種ごとの生息域なども検索できれば、さらに便利だったかも。
 とても良いものだとは思いますが、正直、マニアックな方が対象でしょう。
ジャングル以外で読む本
書 名 生命の宝庫・熱帯雨林
著 者 井上 民二
発 行 NHK出版
ISBN 4140840811
サイズ等 文庫版 P213
価 格 \966(税込み)
おすすめ度 ★★★★★
 サラワク州ランビルヒルズ国立公園にて熱帯雨林の林冠部研究に従事され、1997年、その森での飛行機事故で亡くなった井上民二先生の遺稿。
 本書は当初、NHKの「人間大学」のテキストとして出版される予定だったそうある。そのためか、熱帯雨林全般に関して非常に理解しやすい内容になっている。正直なところ、私は植物関連の本は苦手だったのですが、この本は読んでいくうちにグイグイ引き込まれました。最初は「小難しい」と感じるかもしれませんが、是非読み進めてみてください。「生物種が存在するのには、全てにおいて意味がある」ということが実感できます。生命の神秘・・・。
 ジャングル訪問前、訪問後の両方にオススメ!
 現在、絶版になってしまったようですが、ホントにオススメ出来るので、是非、探してみてください。
使用している種名関連
 当サイト内では基本的に下記の文献の動物や鳥の種名を使用しています。そのまま使用すると適さない表記になってしまう種(亜種)のみ、適宜変更しています。
 現地で販売されているフィールドガイドと英名、学名の表記が違うものもありますが、なるべく1冊の文献の種名で統一したかったので、このような種名表記としました。
 別の英名、学名を探す場合、哺乳類・鳥類確認リストや各旅行記の「確認種リスト」の学名、英名をキーワードにWeb検索をかけていただければ、簡単に見つかると思います。
 また、メール、BBSでもお問い合わせください。
  
2冊とも絶版ですので、図書館等でご覧ください。
(左)今泉吉典(監修) 世界哺乳類和名辞典 平凡社 ISBN:4582107117
(右)山階芳麿 世界鳥類和名辞典 大学書林 ISBN:4475001153
ジャングルで役立つ本