この表が示す通り感染可能期間は、5月中旬から10月の終わりまでです。
但し、気温が再度上昇するような日があれば、蚊も活動を再開することもあり、この感染終了予測日は後ろにずれこみます。
 つまり5月中旬から11月の始めまでが感染可能期間と考えるのが妥当でしょう。また、同じ県内でも地域により若干の差があるので、フィラリア予防には感染期間の変動を考慮し、少なくとも1ヶ月程度の余裕をもった予防期間(4月〜12月)を設定するひつようがあります。

 

  上の表のように、10月までの予防では感染してしまう可能性がありますので12月まではしっかりよぼうしましょう。
  予防する以上はきちんと最後まで予防しないといままで予防してきたことがまったく無意味になってしまうことをご理解いただければと思います。 
  また、予防をしなかった場合
1夏で約38%  2夏で89%  3夏92%の確立で感染するという報告があります。

  少し古いデータですが、1992年と1999年に発表された日本全国の感染調査の結果を比較すると、感染率(寄生率)は30%をこえており、増加の傾向がうかがえます。
  この結果から、犬3頭の内、1頭はフィラリアに掛かっていると考えられます。
  また、4割の犬はフィラリア予防されておらず、予防状況が不明または予防していても不完全な状態にある犬も3割強います。
  この結果から、現在もほぼ横ばいの傾向が続いていると考えると依然として、犬がフィラリアに感染する危険にある状況は変わっていないと考えられます。

  当院に通っていらっしゃる皆様(東京都の方)には、4月から12月の9ヶ月間フィラリアのお薬を飲むことをお勧めしています。
尚、お注射は6ヶ月効き目がありますので年に2回打つことで1年間予防することができます。

まずこの表を見てください。
2004年度各都道府県の犬フィラリア症の理論上感染可能期間>


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