道家の風  Topへ
   老荘の考えには何処か伸びやかな、優しさがある。  

  
   神塚淑子『道教思想講義10講』岩波新書2020

   私は、老子や荘子は少し馴染んでいるが、それが道教とどう関係があるのか知らない。中国では、道教は広く民間宗教して、仏教、儒教より広く浸透しているようで、愛読している『聊斎志異』にも、よく道士や冥府のことが出てくるのが、その実態を何も知らない。そんなところから本書を手にした。
  その「教理」面では、知らない人物や経典、文献が沢山出てきて、ある程度,喝はある程度癒されたが、道士や、お寺や冥府のことなど、民間信仰的な事柄は殆ど得る所がなかった。

アマゾンの本の紹介が良く出来ているのでそのまま引用しておきます。

  「老子の「道」の思想を起点に、古代神仙思想、後漢末の太平道と五斗米道、六朝知識人の修養法など、さまざまな思想・運動をとりこみながら形成された道教。その哲学と教理を、「気」の生命観、宇宙論、救済思想、倫理・社会思想、仏教との関わり、日本への影響などの論点からとらえる。丁寧なテキスト読解に基づく総合的入門書。」

  入門書ですが、専門書です。

   2020・10・15