N-side - No1

Interview with C
                          ***補足: ―― → 関平、 趙 → 趙雲、 孔 → 孔明



――本日は、『月刊 成都』五周年臨時増刊号の特別企画としまして、
蜀の主要な文官武官の皆様にインタービューを行いたいと思います。
インタビューアは、若輩ながらわたくし関平が勤めさせて頂きまーす。
まず最初にインタビューにお答え下さるのは蜀の(アイドル)武将趙雲子龍将軍でーす。

――お忙しい中本日は時間をお割き頂きましてありがとうございます。

趙:いえいえ、とんでもありません。
こういうのって初めてなものですから、至らない事が多々あると思いますが、よろしくお願い致します。(ニッコリ)

――(ぐはっ…相変わらずの悩殺笑顔です!)

趙:???
どうかなさいましたか?

――あー、いえいえ、失礼致しました。
オホン(咳)…えー、今回のインタビューでは皆様に主要な方々の人となりについてお伺いすることになっています。
まずは、劉備様の事からお伺いします。
趙将軍からご覧になって劉備様はどのような方ですか?

趙:素晴らしい方だと思います。
とてもお優しくて、常に民や我らの事を一番に考えて下さいます。
私達が殿をお守りしなければならないのに、逆に私達の方が守られているような気がします。

――劉備様は父親のような感じなのでしょうか?

趙:私は両親を早くに亡くしてますので、あまりそのような感じが分からないのですが…。
そうですね…いつもあの包み込むような優しさは父親という感じに近いのかもしれません。
殿に対して父親というのも失礼なのですが…。

――その劉備様ですが、趙将軍の事をとても心配なさっているそうですよ。

趙:ええっ!
何か殿にご心配させるような事したんでしょうか?(不安げ)

――ご結婚なさらない事のようですよ。

趙:え…えーと(赤)
今はまだ家庭を作ることよりも、殿のお役に立ちたいので…。

――では、誰か好きな方はいらっしゃいますか?

趙:!!(真っ赤)
そういう事まで…答えないと駄目なのですか?

――……。

趙:……。

――………。

趙:…いません。

――本当に?

趙:…はい、本当の本当にです…。(真っ赤になったまま俯く)

――(可愛い〜v)
では、次は丞相について伺いたいと思います。

趙:(ホッ…)

――丞相はどのような方ですか?

趙:お綺麗で、とても聡明な方です。
軍師殿は常にみなの一歩も二歩も先の事を考えていらっしゃいます。

――仲は良ろしい方ですか?

趙:仲が良いと言いますか…軍師殿が私の事をよく気に掛けて下っているようです。
丞相府でよくお茶をご馳走して下さいますよ。

――お茶ですか?

趙:はい、ハーブティーというとても香りの良いお茶です。
精神をリラックスさせてくれるお茶だと軍師殿がおっしゃってました。
でも……(悩)

――でも?どうかなさったんですか?

趙:あ…いえ…。
お恥ずかしい話なんですが、そのお茶を飲むとリラックスし過ぎてしまうのか、すごく眠くなってしまうんです。
本当に何度か眠ってしまったことがあります(照)
軍師殿は「ふふっ…気にすることはありませんよ」っておっしゃって下さるんですが。

――(そ…それって、睡眠薬か何かが混入されているのでは(汗))
…ちなみにそのお茶って丞相がお入れになっているんでしょうか?

趙:はい、そうです。
気を使って人払いまでして下さって…お優しい方です。(笑顔)

――(…(泣))
目が覚めた時、何処か体でおかしな所はありませんか?
体がダルいとか…蚊に刺されたみたいな跡があるとか…。

趙:???
ん〜、そういうことはない…と思います…よ?
あぁでも…たまに何だか少し衣が乱れているような気がします。
軍師殿の前で眠ってしまった上、衣が乱れる程寝相が悪いんでしょうか…私。
本当にお恥ずかしいです。(赤)

――(!!…やっぱり丞相ってば…(滝汗)
純粋すぎますよ――ーっ、趙将軍!!)

趙:あの〜、どうかなさったんですか?
汗たくさんかいてらっしゃいますよ?

――(あぁぁ、忠告して差し上げたいけど、そんな事が丞相にバレたら…(恐)
僕は間違いなく誰にもバレない方法で消されてしまいます――ーっ(震)
お許し下さーい、趙将軍…)
いえ…何でもありませんっ!!
丞相の話題は(藪蛇にならない内に)この辺で…。
では、次は五虎大将の皆様についてですが、まずは馬将軍についてお伺いしようと思います。
馬将軍の第一印象は如何でした?

趙:馬超殿の第一印象ですか?
う〜ん、『派手!』……でしょうか。
あっ…いえ決して貶している訳ではありませんよ(汗)
とにかく煌びやかで、すごく存在感のある方だなぁ〜って。

――馬将軍とは仲が良ろしいんでしょうか?

趙:いいえ。(即答!)
馬超殿は私の事を嫌っておいでのようなので…(寂しげ)

――(ええーっ!?だって馬将軍は趙将軍にぞっこんラブvでしょー。
傍から見ていても馬将軍の態度ってバレバレなのにー)
どうしてそのように思われるのですか?

趙:軍議や鍛錬でお会いしても、あまり目を合わせて下さいませんし…。
目が合っても慌てたように逸らされてしまわれます。
話し掛けもなんだかぎこちなくて…私と話すのがお嫌なんだなぁと…。

――(それって、照れているだけなんじゃぁ…(汗)
趙将軍ってば、あのバレっバレの態度に気付いておられないんスか?!(驚))

趙:私…何か馬超殿のお気に触ることをしてしまったんでしょうか?

――た…多分、違うと思いますよ。
一度仕事の後にでも、馬将軍をお食事に誘ってみられては?
120%の確率で、大喜びされると思いますよ。

趙:えぇ!?そうでしょうか…。(不安)
嫌いな私がお誘いして、喜ばれるのですか?

――神に誓って、馬将軍が趙将軍のこと嫌っていることはありません!

趙:関平殿がそこまでおっしゃられるのなら…。
そうですね、一度お誘いしてみます。

――(馬将軍!感謝して下さいよ〜!
馬将軍が狂喜乱舞している姿が目に浮かぶ〜(笑)
僕ってばなんて気が利くんだろ〜。
今度何か奢ってもらわなきゃなぁ〜♪)
では、次は私の父関羽についてよろしいでしょうか?

趙:関平殿のお父上は、下の者の事をよく気遣って下さるお優しい方です。
私のことも実の弟か息子のように接して下さいますし。
もちろん武将としても強くいらして尊敬しています。
あのような素晴らしい父上がおられて、関平殿はお幸せですね。(ニッコリ)

――ありがとうございます!(感激〜)
(あぁ何て良い人なんだろう!趙将軍って。
…やっぱりさっきの丞相の件は言った方が良いよね…。
こんな純粋で良い人に黙っておくなんて、武将としても人してもいけない事ですよね、父上?!
えぇーい、ままよ!!)
趙将軍!!実は……。

趙:あれ?軍師殿ではありませんか?(関平の後方へ目線)

――!!

趙:どうかされたんですか?

孔:ふふっ…、いえ趙雲殿がインタビューを受けていらっしゃると伺ったので、少し様子を見に…ね。

――(う…後ろからもの凄い威圧感を感じる――ーっ!!)

趙:それはわざわざすみません。(笑顔)
関平殿?
何か言いかけておられましたよね?

――(うぅ…っ、趙将軍…今の僕は蛇…いえ魔王に睨まれた使い魔状態なんですよぉぉ(怯))

孔:おや?関平殿、どうされました?
何か趙雲殿に言いたい事があるのでしょう?
ふふっ…私の事はお気になさらず、さぁどうぞ続きを。(冷笑)

――(ひぃーっ、寒い…ブリザードが吹付けてくる…。
丞相ってば…僕が何を言い出そうとしているのか、分かってるんだぁー!(滝汗))
あ…あのですね、趙将軍…。

趙:はい?

孔:……。

――何でもありませ〜ん!!
何でもないんです、許して下さ〜いっ!(懇願)

趙:許す…?
別に関平殿何もされていませんよ?

――(意気地なしの僕を許して下さい、趙将軍!
あのまま話していたら僕はただ消されるどころでは済みません…きっと。
ありとあらゆる嫌がらせを受けて、人体実験とかされちゃった挙句に暗黒儀式で生贄にされちゃうんですよぉー(号泣))

趙:関平殿!
顔色が真っ青ですよ!
大丈夫ですか?しっかりして下さい!
軍師殿、私は薬師を呼んで参りますので、それまで関平殿をよろしくお願いします。(言うや否や退出)

――(趙将軍ー!ここに置いていかない下さーい!)

孔:ふふっ…何を怯えているのですか、関平殿。
趙雲殿が戻られるまで、ゆっくりお話しましょうか…ふふっ。

――(ぎゃーっっっ!!)





…合掌






written by y.tatibana 2002.02.20
 


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