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【scene1】 ・・・・・・・・・・>sample start ツーツーと無常に響く電子音を聞きながら、法介はしばらく呆然と固まっていた。 思えば、学生時代から強引な奴だった。振り回されたことも多々あるが、明るく気の良い男だったので呆れながらも友人として過ごしていた学生の頃を思い出す。 それにしても急に合コンなどと言われても困る。 自分が友人に期待されるような弁護士としてのステータスを持っている訳ではないことや、第一、人をそんな風に職業や何かでランク付けするような真似も気に食わない。 そして何よりそれ以前に、合コンというイベント自体に興味がない。現在恋人がいるのでもなく、一人身なのだから、普通に考えればチャンスなのかもしれないが。 しかし、今自分には気になっている相手がいるのだ。決してその人に想いを伝える気はないけれど。 ・・・・・・・・・・>sample end -------------------------------------------------------------- 【scene2】 ・・・・・・・・・・>sample start 法介としては合コンに誘われたことなど、言いたくはなかったのだが、とっさに上手く誤魔化せず、結局先程の電話の内容を素直に話してしまう。 すると、響也はぱっと顔を輝かせた。それに対し、どうにも嫌な予感が法介の胸を過ぎる。 「メンバー足りないんだ? それなら、ぼくが参加するよ!」 高らかに宣言する響也に、法介は眩暈を覚えた。やはりそうきたかと。 確かに響也ならば、相手の意に叶うだろう。なにせエリート天才検事だ。 ・・・・・・・・・・>sample end |
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