その
瞳に
兄である霧人が殺人容疑で告発され、拘留された。
それを聞かされた時、牙琉響也は我が耳を疑った。
本当にあの名高い弁護士である兄が殺人を犯したのか?
それが真実だとするならば、何故兄は相手を殺すに至ったのか?
調べてみたところ、殺された相手というのは実に怪しげな人物で、兄とは何の接点も見付からなかった。
結局兄は殺人については認めたが、その動機については口を閉ざし続けているらしい。
間違いなく何かある。
だが拘置所を訪ね、兄を問い質してみたところでその答えなど返って来はしないだろうという確信が響也にはあった。
真実を知りたい。
だが今はそれを知る術の見当さえつかないのが現状だった。
そんな様々な想いが響也の中で渦を巻いていたが、今回の件で一番に驚かされたのは、兄を告発したのがまだ新人の弁護士だということだ。
何かの間違いではと感じたのは、決して自分ひとりではないだろうと響也は思う。
優秀な弁護士であった兄が、まさか新人ごときに足元を掬われるとは―――。
兄のことを少しでも知る人間ならば、誰もがそう感じたことだろう。
もちろん如何なる理由があるにせよ人の命を奪ったのならば、当然その贖いはすべきだ。
その点で兄の霧人を庇う気持ちは、響也にはなかったけれど。
その新人と対決する機会が、早々に響也に巡ってきた。
否、正確にはその事件の弁護人が件の新人だと知り、自ら検察席に立つことに決めたのだ。
七年前のとある事件を担当して以降、響也は極力検事として動くことをせずにいた。
表向きには自身が遊びで始めたバンド活動が人気となり、そちらに力を注いでいたからだということになっている。
だが実際にはその七年前の事件のことが、響也の中で何処か釈然としないまま残っていることに起因している。
きっちりとした決着がつかず、終わるしかなかったあの事件のことが……。
新人との対決の法廷は、公園で殺されたある医師を巡る事件である。
一体相手の新人はどんな人物だろうと、響也が興味を抱いたのは当然のことだ。
何せあの兄を殺人犯として告発した人間なのだから。
さぞかし切れ者なのだろう。
不謹慎ではあるが、その対決を響也は楽しみにしていた。
ただそんな傑出したした人物であったのなら、法曹界でも話題になっていそうなものだったが……。
「王泥喜法介」というその新人弁護士の名を、響也は一度も耳にしたことがなかった。
元は兄の事務所に在籍していたというが、その兄からも彼の名を聞かされたことはない。
何故だろうと疑問に思わないでもなかったが、もう直に己の目でそれを確かめることが出来るのだ。
焦る必要はないだろう。
そして迎えた裁判当日。
久々に法廷に入り、響也は検察席へと向かう。
対面する弁護人席には、既に人の姿があった。
響也はちらりとそちらへ目を遣る。
そうして思わず眉根を寄せた。
―――あれがアニキに勝った男……?
響也の視線の先にいるのは、ひどく頼りなさそうで、冴えない雰囲気の青年だった。
入ってきた響也に気付くような余裕は全くないようで、下を向いて一心不乱に手元の資料に目を通している。
その様子を一瞥しただけでも、緊張でがちがちに固まっているのが分かる。
どう贔屓目に見ても、才能溢れる男には見えない。
場慣れしれいない、正に新人そのものだ。
何かの間違いではと、響也は自らの目を疑う。
そして思い出した。
あの青年は、昨日現場の公園で出会った男ではないかと。
あまりにも印象が薄かった為、思い出すのに時間が掛かってしまった。
あの時は一緒に居た少女の方が余程印象深かったし、その存在感のない青年が王泥喜法介本人だとは、流石の響也も想像していなかった。
同じ事務所の手伝いの人間くらいにしか思えなかった。
今よくよく思い返せば、確かに弁護士バッジをつけていたような気がしないでもない。
やれやれとんだ思い違いだったと、響也は落胆の息を漏らす。
兄に勝ったのはただのまぐれか、それても兄のほうに何か深い考えがあったとしか思えない。
―――さっさと片付けて、レコーディングにでも向かおうかな。
心の中で不埒にも嘯いた響也の、この法廷に関する興味は最早失われつつあった。
「静粛に!」
という裁判長の声が響き、張り詰めた空気が周囲を支配する。
どうにも響也はこの重苦しい雰囲気が嫌いだ。
そしてようやく開廷という時になって、ようやく向かいの弁護士が顔を上げた。
しかしそこで響也は目を瞠った。
新人の緊張に強張った表情はそのままであったが、真っ直ぐにこちらを見つめてくる瞳に思わず惹きつけられたからだ。
法介の子鹿のようなくりっとした瞳は、とても澄み切っていて、まるで己の全てを見透かされてしまいそうな錯覚に響也は陥る。
挑みかかるような眼差しは熱く、しかしただ攻撃的に虚勢をはっている訳でもなく、真摯に真実を追い求めようとする気概がひしひしと伝わってくる。
それは今まで響也が出会ったどの人物よりも、印象的で綺麗な瞳だった。
無意識のうちに響也はふっと口元に笑みをのぼらせる。
―――面白い……それがただのハッタリじゃないか確かめてあげるよ。
そして法廷の幕が開き、証人による証言、それに対する尋問が行われる。
その証言がどれだけ被告人にとって不利なものであっても、法介は諦めずに揺さぶりを掛け、自らの手で集めた証拠を示し、矛盾を突いてくる。
そんな些細なこととと言わんがばかりに、響也が余裕の笑みを浮かべ、それらを蹴散らそうとも、法介は決して諦めようとはしない。
幾度響也が叩き落そうとも、必死で喰らい付いてくるのだ。
いつの間にか、響也の額にはうっすらと汗が浮かんでいた。
しかしそれは決して焦りのような嫌なものでもない。
鼓動が強く脈打ち、全身の血が沸き立つような感覚が響也を支配していた。
ライブでも感じたことのない、凄まじい高揚感を自覚する。
―――随分と楽しませてくれるじゃないか、おデコくん。
今までこれほどまでに何かに心を揺り動かされたことがあっただろうか。
望むものは何だって己の手で掴み取ってきた。
しかしそれは天才と称される響也にとって、然程難しいことではなかった。
簡単に手に入るが故に、物事に対して冷め切った自分が常にいたのだ。
例外といえば、あの七年前の事件くらいのものだ。
そうして結局、判決は被告人の無罪ということで結審した。
当初は弁護側が絶対的に劣勢であった状況から、とうとう逆転されてしまった。
些細な矛盾は、まるで小さな針穴のようだった。
それが徐々に無視できない大きな矛盾へと穴を拡げ、全員を飲み込んでしまった。
響也もまたその例外ではなかった。
審理の後の細々とした雑務を終え、響也が裁判所の外に出たのは夜も随分と更けた頃だった。
未だ今日の法廷での興奮が残り火照った身体に、夜風が心地よかった。
大きく伸びをした響也の背に、
「あっ、牙琉検事」
という、今日法廷で嫌ほど聞いた声が掛けられる。
振り向けば、裁判所から出てきたらしい法介が立っていた。
法廷でのあの勇ましさはどこへやら、またもや気弱しそうな表情でもって。
どうやら本番になると変貌するタイプらしい。
「やぁ、おデコくんも今から帰りかい?」
「そうですけど……その変な呼び方止めてくれませんか?」
むっと口を曲げる法介に、響也は可笑しそうに笑う。
「じゃぁ、ボクちゃんの方がいいのかな?」
「ふざけないで下さいよ!」
法介が怒るも、当の響也は笑みを崩さない。
突っかかってくる法介のことが、面白くて仕方ないように。
何を言っても無駄だと悟ったのか、法介は大仰に溜息を吐き、話題を転換する。
「今回の法廷では色々とありがとうございました」
すると響也は、疑問を表すように僅かに片眉を上げた。
「何のことだい?」
「何度か助け舟を出してくれたでしょう?
検察側が不利になることを承知の上で」
法介の言葉に、響也は軽く頭を振った。
「さぁなんのことだか、良く分からないね。
―――僕はただ真実が知りたかっただけだ。
君を助けた覚えはないよ」
飄々とした態度を崩しはしないが、それは響也の本心であった。
真実を知ること―――それこそが法廷で響也が求めるただ一つのことだ。
「有罪」か「無罪」か。
そんなものは、真実の後についてくるおまけに過ぎず、重要視するほどのものではない。
七年前のように有耶無耶に終わるのはもう御免だった。
今回の事件に関して真相が解明されたことが、響也にとっては価値ある結果なのだ。
だから自分が「負け」たことに関して、些かの悔しさもない。
寧ろ実に清々しい気分だった。
「でも―――」
納得がいかないのか、なおも言い募ろうとする法介を、響也は片手で制する。
「おデコくんが貸しに感じるのならば、今度の法廷で返してくれれば良いさ。
今回のような熱いやり取りでね」
気障ったらしく、響也はウィンクし、にっこりと極上の笑顔を浮かべてやる。
そういったことに耐性がないのか、法介の顔は反射的に赤くなった。
その反応にまた響也が笑い声を上げ、片や法介は顔を染めたまま、悔しそうに相手を睨みつけた。
吸い込まれそうな澄んだ瞳がやはりとても綺麗だと思うと同時に、響也の鼓動がどくんと強く打った。
法介に対して芽生えた不可思議な感情の正体を、響也はこの時まだ気付いていなかった。
ただ彼のことがひどく気になることだけは、確かだった。
―――なんだか分からないけど、悪くない気分だ。
響也は法介の瞳を見つめながら、そう思った。
それを聞かされた時、牙琉響也は我が耳を疑った。
本当にあの名高い弁護士である兄が殺人を犯したのか?
それが真実だとするならば、何故兄は相手を殺すに至ったのか?
調べてみたところ、殺された相手というのは実に怪しげな人物で、兄とは何の接点も見付からなかった。
結局兄は殺人については認めたが、その動機については口を閉ざし続けているらしい。
間違いなく何かある。
だが拘置所を訪ね、兄を問い質してみたところでその答えなど返って来はしないだろうという確信が響也にはあった。
真実を知りたい。
だが今はそれを知る術の見当さえつかないのが現状だった。
そんな様々な想いが響也の中で渦を巻いていたが、今回の件で一番に驚かされたのは、兄を告発したのがまだ新人の弁護士だということだ。
何かの間違いではと感じたのは、決して自分ひとりではないだろうと響也は思う。
優秀な弁護士であった兄が、まさか新人ごときに足元を掬われるとは―――。
兄のことを少しでも知る人間ならば、誰もがそう感じたことだろう。
もちろん如何なる理由があるにせよ人の命を奪ったのならば、当然その贖いはすべきだ。
その点で兄の霧人を庇う気持ちは、響也にはなかったけれど。
その新人と対決する機会が、早々に響也に巡ってきた。
否、正確にはその事件の弁護人が件の新人だと知り、自ら検察席に立つことに決めたのだ。
七年前のとある事件を担当して以降、響也は極力検事として動くことをせずにいた。
表向きには自身が遊びで始めたバンド活動が人気となり、そちらに力を注いでいたからだということになっている。
だが実際にはその七年前の事件のことが、響也の中で何処か釈然としないまま残っていることに起因している。
きっちりとした決着がつかず、終わるしかなかったあの事件のことが……。
新人との対決の法廷は、公園で殺されたある医師を巡る事件である。
一体相手の新人はどんな人物だろうと、響也が興味を抱いたのは当然のことだ。
何せあの兄を殺人犯として告発した人間なのだから。
さぞかし切れ者なのだろう。
不謹慎ではあるが、その対決を響也は楽しみにしていた。
ただそんな傑出したした人物であったのなら、法曹界でも話題になっていそうなものだったが……。
「王泥喜法介」というその新人弁護士の名を、響也は一度も耳にしたことがなかった。
元は兄の事務所に在籍していたというが、その兄からも彼の名を聞かされたことはない。
何故だろうと疑問に思わないでもなかったが、もう直に己の目でそれを確かめることが出来るのだ。
焦る必要はないだろう。
そして迎えた裁判当日。
久々に法廷に入り、響也は検察席へと向かう。
対面する弁護人席には、既に人の姿があった。
響也はちらりとそちらへ目を遣る。
そうして思わず眉根を寄せた。
―――あれがアニキに勝った男……?
響也の視線の先にいるのは、ひどく頼りなさそうで、冴えない雰囲気の青年だった。
入ってきた響也に気付くような余裕は全くないようで、下を向いて一心不乱に手元の資料に目を通している。
その様子を一瞥しただけでも、緊張でがちがちに固まっているのが分かる。
どう贔屓目に見ても、才能溢れる男には見えない。
場慣れしれいない、正に新人そのものだ。
何かの間違いではと、響也は自らの目を疑う。
そして思い出した。
あの青年は、昨日現場の公園で出会った男ではないかと。
あまりにも印象が薄かった為、思い出すのに時間が掛かってしまった。
あの時は一緒に居た少女の方が余程印象深かったし、その存在感のない青年が王泥喜法介本人だとは、流石の響也も想像していなかった。
同じ事務所の手伝いの人間くらいにしか思えなかった。
今よくよく思い返せば、確かに弁護士バッジをつけていたような気がしないでもない。
やれやれとんだ思い違いだったと、響也は落胆の息を漏らす。
兄に勝ったのはただのまぐれか、それても兄のほうに何か深い考えがあったとしか思えない。
―――さっさと片付けて、レコーディングにでも向かおうかな。
心の中で不埒にも嘯いた響也の、この法廷に関する興味は最早失われつつあった。
「静粛に!」
という裁判長の声が響き、張り詰めた空気が周囲を支配する。
どうにも響也はこの重苦しい雰囲気が嫌いだ。
そしてようやく開廷という時になって、ようやく向かいの弁護士が顔を上げた。
しかしそこで響也は目を瞠った。
新人の緊張に強張った表情はそのままであったが、真っ直ぐにこちらを見つめてくる瞳に思わず惹きつけられたからだ。
法介の子鹿のようなくりっとした瞳は、とても澄み切っていて、まるで己の全てを見透かされてしまいそうな錯覚に響也は陥る。
挑みかかるような眼差しは熱く、しかしただ攻撃的に虚勢をはっている訳でもなく、真摯に真実を追い求めようとする気概がひしひしと伝わってくる。
それは今まで響也が出会ったどの人物よりも、印象的で綺麗な瞳だった。
無意識のうちに響也はふっと口元に笑みをのぼらせる。
―――面白い……それがただのハッタリじゃないか確かめてあげるよ。
そして法廷の幕が開き、証人による証言、それに対する尋問が行われる。
その証言がどれだけ被告人にとって不利なものであっても、法介は諦めずに揺さぶりを掛け、自らの手で集めた証拠を示し、矛盾を突いてくる。
そんな些細なこととと言わんがばかりに、響也が余裕の笑みを浮かべ、それらを蹴散らそうとも、法介は決して諦めようとはしない。
幾度響也が叩き落そうとも、必死で喰らい付いてくるのだ。
いつの間にか、響也の額にはうっすらと汗が浮かんでいた。
しかしそれは決して焦りのような嫌なものでもない。
鼓動が強く脈打ち、全身の血が沸き立つような感覚が響也を支配していた。
ライブでも感じたことのない、凄まじい高揚感を自覚する。
―――随分と楽しませてくれるじゃないか、おデコくん。
今までこれほどまでに何かに心を揺り動かされたことがあっただろうか。
望むものは何だって己の手で掴み取ってきた。
しかしそれは天才と称される響也にとって、然程難しいことではなかった。
簡単に手に入るが故に、物事に対して冷め切った自分が常にいたのだ。
例外といえば、あの七年前の事件くらいのものだ。
そうして結局、判決は被告人の無罪ということで結審した。
当初は弁護側が絶対的に劣勢であった状況から、とうとう逆転されてしまった。
些細な矛盾は、まるで小さな針穴のようだった。
それが徐々に無視できない大きな矛盾へと穴を拡げ、全員を飲み込んでしまった。
響也もまたその例外ではなかった。
審理の後の細々とした雑務を終え、響也が裁判所の外に出たのは夜も随分と更けた頃だった。
未だ今日の法廷での興奮が残り火照った身体に、夜風が心地よかった。
大きく伸びをした響也の背に、
「あっ、牙琉検事」
という、今日法廷で嫌ほど聞いた声が掛けられる。
振り向けば、裁判所から出てきたらしい法介が立っていた。
法廷でのあの勇ましさはどこへやら、またもや気弱しそうな表情でもって。
どうやら本番になると変貌するタイプらしい。
「やぁ、おデコくんも今から帰りかい?」
「そうですけど……その変な呼び方止めてくれませんか?」
むっと口を曲げる法介に、響也は可笑しそうに笑う。
「じゃぁ、ボクちゃんの方がいいのかな?」
「ふざけないで下さいよ!」
法介が怒るも、当の響也は笑みを崩さない。
突っかかってくる法介のことが、面白くて仕方ないように。
何を言っても無駄だと悟ったのか、法介は大仰に溜息を吐き、話題を転換する。
「今回の法廷では色々とありがとうございました」
すると響也は、疑問を表すように僅かに片眉を上げた。
「何のことだい?」
「何度か助け舟を出してくれたでしょう?
検察側が不利になることを承知の上で」
法介の言葉に、響也は軽く頭を振った。
「さぁなんのことだか、良く分からないね。
―――僕はただ真実が知りたかっただけだ。
君を助けた覚えはないよ」
飄々とした態度を崩しはしないが、それは響也の本心であった。
真実を知ること―――それこそが法廷で響也が求めるただ一つのことだ。
「有罪」か「無罪」か。
そんなものは、真実の後についてくるおまけに過ぎず、重要視するほどのものではない。
七年前のように有耶無耶に終わるのはもう御免だった。
今回の事件に関して真相が解明されたことが、響也にとっては価値ある結果なのだ。
だから自分が「負け」たことに関して、些かの悔しさもない。
寧ろ実に清々しい気分だった。
「でも―――」
納得がいかないのか、なおも言い募ろうとする法介を、響也は片手で制する。
「おデコくんが貸しに感じるのならば、今度の法廷で返してくれれば良いさ。
今回のような熱いやり取りでね」
気障ったらしく、響也はウィンクし、にっこりと極上の笑顔を浮かべてやる。
そういったことに耐性がないのか、法介の顔は反射的に赤くなった。
その反応にまた響也が笑い声を上げ、片や法介は顔を染めたまま、悔しそうに相手を睨みつけた。
吸い込まれそうな澄んだ瞳がやはりとても綺麗だと思うと同時に、響也の鼓動がどくんと強く打った。
法介に対して芽生えた不可思議な感情の正体を、響也はこの時まだ気付いていなかった。
ただ彼のことがひどく気になることだけは、確かだった。
―――なんだか分からないけど、悪くない気分だ。
響也は法介の瞳を見つめながら、そう思った。
2007.04.20 up