PHPで登録画面を作るには

PHPの応用では、登録画面や検索画面などの具体的なWebアプリケーションの作成方法を説明します。各要素は単純なものばかりですが、多くの場合、Webアプリケーションはこうした基本的な内容から構成されています。必要な項目を参考にチャレンジしてみてください。

■ 処理の概要

登録処理は入力用フォームを表示する画面と、フォームの内容を受け取って実際にデータベースにデータを登録するスクリプトから成り立ちます。ここでは、入力用フォームの画面をtouroku.html、登録用スクリプトをtouroku.phpとして作成します。

■ テーブルの作成

まずはじめに、データを登録するテーブルを作成します。今回使用するテーブルは、次のような簡単な構造のテーブルとします。

フィールド名
説明
id int(オートインクリメント型) ID番号
name varchar(20) 名前
age int 年齢

テーブル名はtsumiki_tblとして、主キーをidとします。idはオートインクリメント型で自動的に連番が振られるようにします。

このテーブルをSQL文で作成します。

create table tsumiki_tbl(
id int not null auto_increment,
name varchar(20) not null,
age int not null,
primary key(id)
)

■ 入力画面の作成

次にデータの入力画面を作成します。idは自動的にデータベースで連番を割り振らせるため、入力項目は名前(name)と年齢(age)のみになります。名前と年齢を入力するフォームを次のようなHTMLで作成します。

touroku.html

<html>
<body>
<form action = "touroku,php" method="post">
名前:<input type="text" name="nm">
年齢:<input type="text" name="age">
<input type="submit" name="exec" value="登録">
</form>
</body>
</html>

名前にはnm、年齢にはageという変数名を付けて、登録スクリプト(touroku.php)に送信するようにします。

■ 登録スクリプトの作成

最後にフォームから送られた内容をデータベースに登録するスクリプトを作成します。

touroku.php

<html>
<body>
<?
//データベースに接続
if (!$con = mysql_connect("localhost", "mysql", "password")) {
echo "接続エラー" ;
exit ;
}

//データベースを選択
if (!mysql_select_db("tsumiki", $con)) {
echo "データベース選択エラー" ;
exit ;
}

//フォームで送られてきたデータでINSSERT文を作成
$sql = "insert into tsumiki_tbk(name, age) values('$nm', $age)" ;

//SQLを実行
if (!$res = mysql_query($sql)) {
echo "SQL実行時エラー" ;
exit ;
}

//データベースから切断
mysql_close($con) ;

//メッセージ出力
echo "登録完了" ;
?>
</body>
</html>

登録スクリプトは、フォームから送られてきた変数nmとageをもとにINSERT文を作成し、データベースへの登録を行います。idはオートインクリメントぁ他で自動的に割り振られるため、INSERT文では省略しています。

■ 登録の確認

それでは、実際に登録を行ってみましょう。ブラウザから作成したtouroku.htmlにアクセスしてみます。

1. 名前には「鈴木」、年齢には「25」と入力してみましょう。

2. [登録]ボタンをクリックして登録を行います。

登録が完了しました。

次に、実際にデータベースに登録されているかを確認します。mysqlなどのSQLクライアントで次のSQLを実行して、tsumiki_tblの内容を確認します。

mysql > select * from tsumiki_tbl ;

tsumiki_tblの内容

id
name
age
1
鈴木
25

登録スクリプトにより実際にデータベースにデータが登録されました。

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