まちづくりセミナー2007
開催日・講師 | 講演概要 | 講師略歴 |
10/4(木) 18:00-20:00 減災と共生のまちづくり 室崎益輝 氏 総務省消防庁消防研究センター所長 TOTO株式会社会議室 |
阪神大震災は、都市のあり方をハードとソフトの両面から問いかけるものであった。この問いかけに、都市のデザイナーとして如何に応えていくか。減災と共生というキーワードに即して、その解答を探ることにしたい。 |
1944年8月、尼崎市生まれ。1967年3月、京都大学工学部建築学科卒業。神戸大学都市安全研究センター教授、独立行政法人消防研究所理事長を経て、2006年より現職。日本火災学会賞、日本建築学会賞などを受賞。京都大学防災研究所客員教授、日本火災学会会長、中央防災会議専門委員、人と防災未来センター上級研究員などを歴任。 |
10月25日(木) いまさら、『都市デザイン』・・・・・。
フリーカメラマン。淡路瓦師。 TOTOテクニカルセンター |
私、困った者で、日々、道草・寄り道・遠回りしながら酩酊・酩走の明け暮れです。が、この国も、終わりのない限りない迷走を続けています。当夜、津々浦々を旅した私の粋狂で酔狂な話、喋ります。『都市』抜きの・・・・。 |
1939年、兵庫県西宮市甲子園生まれ。桑沢デザイン研究所修了後、(株)凸版印刷入社。62年にフリーカメラマンとなり、主に建築、美術など造形的な写真を撮り続ける。同時に、日本各地の新旧が入り混じった村、町、都市の風景を撮影する。74年「現代日本の15人の写真家展」(国立近代美術館)を始めとして、多数の展覧会や個展に出展。その写真は高い評価を得ていたが、82年に職業写真家に「終止符宣言」をして、兵庫県淡路島の瓦生産地集落・津井で粘土瓦の製造に従事。 2年後に「フリーカワラマン」となり、「山田脩二・淡路かわら房」を設立。 |
11/2(金)10:00−11:30 銀の馬車道:地域と記憶をつなぐ
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銀の馬車道は、明治に開設された日本発の高速産業道路とされています。銀の産出で世界とつながったこの地域は、今でも多くの魅力があふれています。兵庫県中播磨県民局が中心となって、まちづくりが始まりました。これについてと、身近な遺産や空間をどのように後世に伝えるかについて報告します。 |
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11/15(木) 町家再生とまちづくり 大谷孝彦氏;武庫川女子大学 生活環境学部 建築学科教授,京町家再生研究会(特定非営利活動法人) 理事長.京町家作事組 理事 梶山秀一郎氏;京町家作事組理事長、NPO 京町家再生研究会理事、建築家、京都市西京区在住 TOTOテクニカルセンター |
歴史的木造都市住居である町家は個性あるまちづくりの重要な資産である。多くの町家が残る京都における町家再生の意義、活動のしくみ、再生の技の実践事例を通じて今後のまちづくりのあり方を考えてみたい。 大谷孝彦;町家の意義と町家再生活動のしくみ 梶山秀一郎;町家再生の技 |
●大谷孝彦氏 1943年生まれ 京都大学工学研究科修士課程終了 現職:武庫川女子大学 生活環境学部 建築学科教授 京町家再生研究会(特定非営利活動法人) 理事長 京町家作事組 理事 所属団体: (社)日本建築学会 (社)日本建築家協会 (社)日本建築士会 ●梶山秀一郎氏 |
11/27(火) オチのない建築とまちづくり 内藤廣氏 東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻教授・建築家 綿業会館 |
建築やまちづくりに物理的なオチがあってはならないが、建築やまちづくりには物語的なオチはない。建築は竣工が終わりではなく、まちづくりは補助金が投下された時点が終わりではない。むしろそれは「始まり」であるという意識、それこそが21世紀の新しいデザインを生む力になるはずだ。 |
1950年神奈川県生まれ。1976年早稲田大学大学院修了。フェルナンド・イゲーラス建築設計事務所、菊竹清訓建築設計事務所の勤務を経て、1981年内藤廣建築設計事務所設立。2001年東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻助教授。2002年より同教授。芸術選奨文部大臣新人賞、日本建築学会賞、毎日芸術賞などを受賞。主な作品は、海の博物館(三重)、安曇野ちひろ美術館(長野)、牧野富太郎記念館(高知)、島根県芸術文化センター(島根)など。主な著書は「建築の始まりに向かって」(王国社、99年)、「グラウンドスケープ宣言」(共著/丸善、04年)、「建築的思考のゆくえ」(王国社、04年)、「建土築木1,2」(鹿島出版会、06年)など。 |