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スケッチブック vol.11
イタリア紀行  2004.10/1〜14 絵と写真、文:吉田葉子

   

10/2(土)
教会の宿、ACISJF←正式名称が難しくて憶えられない宿。
 今日は宿替え。ホテルアクロポリから同市内の教会の宿ACISJFへ。
 ここは風呂・トイレ共同ですが、1泊19ユーロ(2600円くらい)でとっても経済的な上、シスターが経営する宿坊なので宿泊しているのは女性旅行者のみというとっても安心感のある宿です。
 しかし、どこの国でも女性だけというのはたしなみを欠いてしまいがちなのでしょうか。も〜、廊下を裸みたいな格好で歩くなよ!ここは教会ぞ!!と思わせられるような光景も…。

 私たちの部屋の壁には小さな十字架がかけられていました。窓をあけると向かいの教会の十字架が大きく目の前に見えます。なんだか、あっちからもこっちからも神様に見つめられているようです。着替える時は「ちょっと失礼を」とつい断ってしまい、また、何か悪いことを考えても見すかされているのでは、と何ともそわそわしてしまうのです。

(宿坊と教会の中庭のテラスから宿を見上げて。) (部屋の窓から見えるお向かいの教会の十字架。)

 宿の隣が教会になっていて、朝6時にはそこからシスター達の賛美歌が聞こえてきます。その賛美歌を私はベッドの中で、ぼさぼさ頭の寝ぼけ顔のだらしなさのまま聞きました。シスターの背筋の伸びた静かな姿を思い出し、神様を身の内に感じ共に暮らすというのは、その人を美しくするのかな、と考えてみたりしました。

(教会のファサードには、消えかけているけど色彩のきれいなフレスコ画があることが分かります。)

 

 同宿していた一人旅の中国人の女の子は、大の「ベルサイユのバラ」ファンで、私達はベルバラ談義に盛り上がりました。
彼女はとても流暢な日本語を話しますが、日本に来たことはないそうです。日本語をマスターした理由は「ベルサイユのバラ」を日本語で読みたかったから。(愛って強いんだな)
 彼女は中国で薬剤師として働いているそうです。でも日本の薬剤師とは違うみたい。中国では薬を発売する時はまず、その薬の成分や効能を書類にまとめ、政府に提出して発売許可を貰わないと店頭に出すことはできないんだそうです。で、彼女はその書類を作成する薬剤師。政府の許可が下りるような書類作りにいつも四苦八苦するそうです。イタリアで知った中国。
 たくさん話が出来て嬉しかったな。言葉が通じて良かった。やはり言葉は大切です。


意外な穴場、 国立パスタ博物館
 ガイドブックに載っていたパスタ博物館。きっと、美味しいパスタが食べられるに違いない!と思い込み、昼食を求めてここを探しました。しかーし!本当にただの博物館だったのでした…。あたりまえか。
が、思いのほか面白い展示内容でした。8世紀にも及ぶパスタの歴史とその重要性を産業、経済、芸術などあらゆる角度から検証して見せてくれます。
 パスタは栄養バランスのすぐれた食品なんだそうです。もともと資源の乏しかったイタリアが必要に迫られて作ったのがパスタで、自国で採れる小麦を有効利用した栄養の豊富な食品です。パスタ博物館は、 自国のもので自国を救う食品を作り上げたという事実を世界に手本として示し、パスタを世界に普及させることで発展途上国の食料不足問題の解決に貢献することを目的とし建てられたのだそうです。
 おいしいパスタを求めて何気なく入った博物館が、大きなスケールと誇りを持った博物館であったことに驚きました。
 おもしろい日本語アナウンスがあるから安心です。

10/3(日)
日曜日の サン・ピエトロ大聖堂
 サン・ピエトロ大聖堂では毎週日曜日、ローマ法王の説法が行われます。そのため、サン・ピエトロ広場は各地から訪れる信者や地元の人、また旅行者で大にぎわいです。ローマ法王が描かれた旗を持ったグループや、洋服や帽子を揃えたグループもあり、皆はりきっている感じでした。毎週のこの説法を楽しみにしているのかな。一人に1冊略式聖書みたいなものが配られ、私も戴きましたがまったく読めません…。
 私が大聖堂に到着したのが朝9時。法王が皆の前に出てくるのは正午くらい。法王を待つのがもどかしく説法を聞かずに大聖堂を後にしてしまいました。

 サン・ピエトロ大聖堂では毎週日曜日、ローマ法王の説法が行われます。そのため、サン・ピエトロ広場は各地から訪れる信者や地元の人、また旅行者で大にぎわいです。ローマ法王が描かれた旗を持ったグループや、洋服や帽子を揃えたグループもあり、皆はりきっている感じでした。毎週のこの説法を楽しみにしているのかな。一人に1冊略式聖書みたいなものが配られ、私も戴きましたがまったく読めません…。
 私が大聖堂に到着したのが朝9時。法王が皆の前に出てくるのは正午くらい。法王を待つのがもどかしく説法を聞かずに大聖堂を後にしてしまいました。


(大聖堂を正面から。)


 サン・ピエトロ大聖堂を警備する衛兵は昔からスイス人と決められているようです。神聖ローマ帝国による略奪の際に、最後まで教皇を守ったのがスイス人の兵士だったことから、衛兵はスイス人という伝統になっているようです。更に衛兵の役に就けるのは、家柄が良く眉目秀麗な若者であることも状件です。
 衛兵は、普段はツンとすました顔で門を警備しています。と、そこへカメラを持った観光客らしき二人の女の子が手招きをして衛兵を呼び寄せています。どうやら一緒に写真をとってほしいみたい。呼ばれた衛兵はツンとすました顔を崩さず、しょうがない観光客めといった目つきなんですが、鼻の下は伸び伸びでした。分かりやすすぎます。色気に負けるようで大聖堂の衛兵が勤まるんでしょうか。なんだか微笑ましい場面でした。
 オレンジと青のラインが眩しい制服はミケランジェロのデザイン。なんでもやるな〜ミケランジェロって。


(サン・ピエトロ広場に集まる人々。
大聖堂の前にある茜色の天蓋があるところにローマ法王が現われます。)

 大聖堂の中には、たくさんの彫刻や絵画があり、装飾もふんだんに施されていました。

(ここから奥は立ち入り禁止。遠い衛兵。)

(大聖堂の身廊から内陣を見る。写真真中下にある黒いのがベルニーニ作の天蓋。この下の地下に教皇たちのお墓があるんだそうです。)

(身廊には教会を支える柱が幾本もあり、それぞれにたくさんの彫刻が施されています。この天使もその1つ。1人のおじいさんが随分長い間この天使の右腕を摩りながらお祈りをしていました。この天使像は、おじいさんにとっては何か特別な意味のある彫刻だったのかな。)

(ミケランジェロ作のピエタ。世界各地から集まる人達の
 垣根で、私にはマリア様はあまりに遠い存在でした。)

(クーポラから身廊を見下ろしたところ。)

(サン・ピエトロ広場から見える装飾彫刻の後ろ姿。後ろは見えないからって制作の手を抜いてる感が否めません。 大聖堂の屋上から。 )


(大聖堂屋上にミケランジェロ像が。ここのクーポラはミケランジェロが手掛けたのでした。 )

 
     
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