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スケッチブック vol.09
伊勢紀行01 〜ご遷宮をテーマに  2005.2/16〜18 絵と写真、文:岩井友子

   
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●2月18日(金) 薄曇り

 朝、神棚のお水を取り替えて、最後の朝なので「お世話になりました」と御礼。


<河崎の川の駅。>

 河崎商人館に行き、自転車を借りる。
 商人館の西条さんは志摩の民俗資料館に18年ほど勤められたとか。その資料館、宮本常一先生の最後のお仕事だったそうで、西条さんご自身は宮本先生にお会いしたことはないとはいえ、これも不思議なご縁だとしみじみ。
 先に伊勢市駅へ行き、帰りの切符を購入。それから月夜見宮の近くの麹屋さんで、赤出汁味噌とたまり醤油(伊勢と言えばたまり醤油)を買い、ぎゅーとら(伊勢近郊に展開するお総菜が美味しいスーパー)で伊勢うどんをタレと一緒に買う。ホント、お土産が重い。
 土産類を南町の家にどんと置いて、勢田川沿いに自転車を走らせ、まずは二軒茶屋へ。昔、舟参宮の人々が疲れを癒したという「二軒茶屋餅」を買う。江戸時代に「角屋」「湊屋」という二軒のお茶屋があったので二軒茶屋というそう。今もお餅を売っているのは角屋さん。
 勢田川の堤防沿いを、自転車でのんびり進む。
 川幅は一気に広がって、海が近いことを感じさせる。
 一色大橋の先は、もう海。自転車でヒイヒイ言いつつ大橋の上まで来ると、朝熊山から神路、外宮の森までパノラマで一気に見えた。この地域、ほとんどが海抜0メートルに近いと聞いて、橋が高いのも仕方ないか、とは後で思う。
 対岸は神社(かみやしろ)地域。ついつい「じんじゃ」と呼びたくなるが、あくまで「かみやしろ」。


<勢田川と河崎の町並み。>

<二軒茶屋。>

<一色大橋の上から。>

<神社(かみやしろ)の海の駅。奥に係留されているのが木造船の「みずき」。>

<南町の家。スイマセン、掃除中なもんでバケツが…。>
 大湊から神社、二軒茶屋を経て河崎まで、週末の土日、勢田川を木造船が走るとか。舟参宮の上陸地として外宮さんのまさに入口だった勢田川。神社の駅にはその木造船「みずき」が係留してあり、週末の出番を待っていた。伊勢の船大工さんがその技術を結晶させたという舟。週末でないのが残念。
 さらに北上。
 大湊は、古くからの造船の町。巨大なドックもあり、大きな工場が建ち並んでいる。
 ところで河崎商人館の黄色い自転車はそうでなくとも目立つらしく、道すがら、知らない人に会釈されてしまった。「河崎の自転車がなんでこんなとこ走っとるんや」と思われたかも。
 大湊から今度は内陸の道を南下。時に裏道を適当に走りながら、河崎に2時過ぎに戻る。
「どこ走っとんのやろ、て、ちょうど噂しとったとこや」
 そう言って迎えてくれたのは、南町の家の修復リーダー(?)村田さん。村田さんは前回のご遷宮のとき、「ざい」(御柱祭で言うところの「おんべ」に似たもの)を手に木遣りを唄った方。
 南町の家の修復の様子の写真を見せてもらった。20年間空き家だったとのことで、なかなかどうして、修復は難儀だったそう。そしていざ修復が終わってみると、ちょっぴりおかしなこともあり。「ま、それも愛嬌やろ?」。何がどうかは、泊まってみてのお楽しみ。 帰り際に1時間ほど、南町の家を掃除。初日に預けられた日記の最後を書くころには、外が雨。西山さんが伊勢市駅まで送ってくれた。
 伊勢の皆さんのおかげで、本当に盛りだくさん。
 そして、これから考えなければならないことが沢山。

<南町の家。右端の黄色い自転車が、どこに行っても目立つのです。>
 

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